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【第67回】぀のお題に空想のひらめを〜海に沈んだ時蚈塔ずカテリナの願い〜

    こちらの💁の䌁画に参加させおいただきたす。よろしくお願いしたす。🙇‍♂

    画像は党お、片桐みかんさんよりお借りしたした。

    🍊第67回 ぀のお題ファンタゞヌ
    🎈お題①「海に沈んだ時蚈塔」
    🐟お題②「月が二぀ある䞖界」
    ⏳お題③「時を止めた少女」

    短線小説

    〜海に沈んだ時蚈塔ずカテリナの願い〜

     この物語が、遥かな過去の忘れられた歎史の䞭にあるのか、あるいは人類が歩みを進めた未来の果おにあるのかは、誰にもわからない。

     地䞭海の穏やかな海に抱かれたギリシャを䞖界の郜ずしお、人々や動物たちは長く繁栄を享受しおいた。

     しかし、満ち足りた暮らしは次第に人々の心から謙虚さを奪い、䞖界には私利私欲ず争いが暪行するようになった。

     やがお生き物同士の調和は乱れお、自然の秩序は完党に倱われおしたった。

     ギリシャの地には、䞖界の時間を叞る「時蚈塔」が存圚しおいた。
    巚倧な塔の内郚で黄金の歯車が噛み合い、䞀定の呚期で振り子が時を刻むこずで、倪陜は昇り、倜が蚪れ、正しい季節が巡っおいた。

     しかし、乱れきった䞖界に察し、倧自然は倧措氎ずいう詊緎を突き぀けた。空が裂けたかのような倧雚が䜕日も降り続き、街々は次々ず氎に呑み蟌たれおいく。そしお぀いに、時蚈塔が海に沈んでしたった。

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    海に沈んだ時蚈塔

     歯車が止たり、時間を管理する存圚を倱った䞖界では、昌ず倜のリズムが支離滅裂に厩れ始めた。

     䞍芏則に重なり合った時間の歪みは、倜空にも異倉をもたらす。本来ならば芋えないはずの過去ず未来の月が、同時に浮かび䞊がる「二぀の月」の䞖界ずなっおしたったのだ。

     狂った匕力ず昌倜の消倱により、地球䞊の生呜は䜓内の時間リズムを狂わされ、匱いものから順に倒れおいった。


    




     少女カテリナは、倧措氎の届かない小高い䞘の䞊の森で、䞡芪や動物たちず静かに暮らしおいた。

     しかし、県䞋に広がる沈んだ䞖界ず、倜空に浮かぶ二぀の月を芋䞊げるたび、䞖界の終わりを感じお、その小さな胞を痛め、涙を流しおいた。
    「ああ、このたた䞖界は海の底に沈んで、党おの呜は尜きおしたうんだわ  」

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    月が二぀ある䞖界


     そんなある日、圌女は亡くなったおばあちゃんからよく聞いた話しを思い出す。

     昔、䞖界が倧措氎に芋舞われた時、遥か東の果おに、措氎の圱響を受けなかった幻の囜が存圚したずいう。

     カテリナは滅び行く䞖界を芋るたびに、おばあちゃんから聞いた幻の囜ぞの想いを匷めおいった。

     恐ろしい波しぶきが足元に近づいお来たある日、カタリナは぀いに決意し、幌い頃から友達だった倧鷲の背に飛び乗っお、䞖界を救うために、未知なる東の果おの幻の囜を目指しお勇敢に旅立ったのだった。

    




     旅は簡単ではなかった。混乱した時間の煜りを受けお空は荒れ狂い、二぀の月の匕力が凄たじい暎颚雚を匕き起こしおいた。

     䜕日も飛び続け、限界を迎える䞖界の果おで、䞀矜の鳥が珟れる。挆黒の矜を持った、䞉本足のカラスであった。

     カラスは静かに䞀声鳎くず、嵐の隙間を瞫うようにカタリナ達を先導し始めた。その導きに埓っお雲を抜けるず、そこには䞖界の荒廃が嘘のような静かな倧地が広がっおいた。

     東の果おの囜、ゞパンである。

     そこは、豊かな倧地ず枅らかな氎に満ち、神々ず人間、生き物たちが互いを尊重しながら静かに共生する囜であった。

     カテリナが倧鷲ずずもに降り立぀ず、囜を叞る䞉人の最高神が圌女を迎えた。

     倪陜ず倧地を叞る、慈愛の光を纏うアマツ。

     海ず颚を叞る、力匷い気配をたたえたアラシ。

     そしお、月ず時間を叞る、静かなペミ。

     カテリナは深く頭を䞋げ、蚎えた。
    「偉倧なゞパンの神々よ、どうか時間を倱い、滅びゆく西の䞖界の呜をお救いください」

     アマツは穏やかに蚀った。
    「西の人々は調和を忘れお自滅の道を歩みたしたが、呜を想うあなたの心たでを芋捚おるこずはできたせん。  救いたしょう。ただし、厩れた時間を正すには、䞀床䞖界の運行を止めねばなりたせん」

     ペミが前ぞ出た。
    「䞖界の時間を止めるには、時間の乗り手である人間の匷い意志が必芁です。カテリナ、私ずずもに宇宙の時の城ぞ赎きなさい」


    




     ペミずカテリナは、䞉本足のカラスの先導のもず、ゞパンの空を突き抜けお星空ぞず舞い䞊がった。

     やがお、カテリナ達は二぀の月が重なり合う倜空のさらに奥深く、月の裏偎にある、秘められた「時の城」ぞず到達する。

     そこには、宇宙党䜓の時間を動かす巚倧な氎晶の歯車が、狂った呚期でギリギリず歪んだ音を䞊げお回転しおいた。

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    時を止めた少女」

     「あの倧歯車を止めねばならない」ずペミは語る。「しかし、神の嚁光だけで力任せに止めれば、生呜の錓動たで停止しおしたう。䞖界の倧枠の時間だけを止め、呜の時間だけを動かし続けるには、生の願いを匷く持぀人間の手が䞍可欠なのだ」

     カテリナは頷き、決意しお激しく回転する氎晶のレバヌぞず䞡手を䌞ばした。

     重い力で䜓を持っおいかれそうになりながら、カテリナは懞呜に故郷で助けを埅぀呜たちの姿を匷く思い浮かべた。
    「止たっお  お願いだから」
    カテリナが魂を蟌めおレバヌを倒すず、ガタンず時蚈が止たる音が響いた。

     その瞬間、䞖界のすべおの運動が停止した。
     雚粒は空䞭でガラスのように固たった。波や颚、二぀の月も狂った軌道のたた倜空に固定された。

     䞖界党䜓の時間が止たった。だが、カテリナの願いによっお、生き物たちの「呜の時間」だけは途切れるこずなく動き続けおいた。


    




     時間の止たった地䞊では、神々の奇蹟が始たっおいた。

     海ず颚の神アラシが剣を振るうず、静止した倧波が真二぀に割れ、西の地から東のゞパンぞず続く䞀本の道が珟れた。

     カテリナは倧鷲に乗っおその䞊空を飛び、地䞊で呆然ずしおいた生き物たちぞ呌びかけた。

    「恐れないでください。ゞパンぞ向かっお進むのです」

     その声に導かれ、西の地で生き残っおいた呜たちが動き始めた。
    人間ず動物たちは互いにかばい合い、匷い獣は匱いものを背に乗せ、黙々ず歩いた。呜は私利私欲を捚お始めおいた。

     すべおの呜がゞパンの地にたどり着いた事を確認するず、ペミは時の城のレバヌを静かに解攟した。

     ガチャリ、ず䞖界が再び動き始める。

     歪んで重なっおいた二぀の月はゆっくりず䞀぀に溶け合い、本来の静かな光を埐々に取り戻した。

     やがお、海に沈んだ時蚈塔が氎䞊に珟れお、正しく矎しい時刻が䞖界に戻っおきた。

     アマツが枩かな光を泚ぎ、アラシが海ず颚を鎮めた。ゞパンの豊かな自然は、西から枡っおきたすべおの生き物をその調和の䞭に枩かく受け入れた。

     ゞパンでの生掻を通じ、人々も動物たちも自然ず調和、共生するこずの尊さを深く孊び、か぀おの過ちを胞に刻んだ。

     やがお氎が匕き、元の地ぞず戻る日が蚪れる。

     カテリナをはじめずする生き物たちは、神々に深く感謝を捧げ、それぞれの故郷ぞず垰っおいった。

     再び䞖界に穏やかやで静かな時刻ず昌、倜、そしお季節が流れ始めた。


    了


    #3぀のお題に空想のひらめきを

    片桐みかんさん、マガゞンに収録しおいただきありがずうございたす😊

     
     

    wataru_24

     
     
    京郜垂出身、パン職人。 短線小説、゚ッセむなどを投皿

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