【第62回】3つのお題に空想のひらめきを〜結婚記念日〜
こちらの企画に参加させていただきます。よろしくお願いします🙇
🍊第62回 3つのお題(昭和ノスタルジー)を使っ物語を書きました。
🎈お題①:「ピンぼけだった初恋の写真」

🐾お題②:「ジュークボックスのある店」

⏳お題③:「体育館裏の告白」

〜結婚記念日〜
「お母さん、今日は、お母さんとお父さんの結婚記念日でしょ、特別に馴れ初めを私に教えてよ」
「いいわよ、お父さんが私を好きになったのは、高校2年生の春、お父さんが初めて真剣に好きになった女の子は私が初めてなんだって
いきなり休み時間にね、『たっ、たっ、高島さん、一緒にしゃ、写真いいですか?って」
「いきなり?…ダセー!」
「でしょう、まあ、断る理由も無かったから一緒に撮ったの。跳び箱にカメラを置いてオートシャッターでね。それで、現像が出来上がった写真が見事なピンボケ」
「えっ、ピンボケだったの?初恋の写真?あちゃー!何やってんの」
「その後デートとか行ったんでしょ」
「うん、『ジュークボックスのあるお店に行きませんか』って」
「うん、うん、当時としてはオシャレなんでしょ」
「でも、最後まで音楽は聴けなかった、ただ黙ってお茶を飲んだだけ」
「なんで、なんでよ?」
「お父さんたら、お店を出てからこう言ったわ、『高島さん、ごめんなさい、ジュークボックスは出てこなかったです。今日は品切れですかね?』だって」
「お父さん、ジュークボックスって食べ物だと思ってたって事?」
「うん、箱入りの」
「ブッッ‼️」
「それで、それで、告白は?」
「体育館の裏」
「キャー、体育館裏の告白!…憧れちゃう、どんな感じ?」
「お父さんったら、原稿用紙に書いて、それを棒読み。『たっ、高島さん(点)ぼ、僕と付き合ってください(丸)(深呼吸)』って」
「深呼吸まで読んだ?」
「深呼吸まで」
「ダメだこりゃ、ちょっと待って!お母さんOKしたんだよね」
「うん」
「何で?棒読み野郎だよ」
「だって、お母さん生まれつき目が見えないでしょ。お父さん、言わなきゃほとんどわからないのにいつも全部私に言っちゃうんだもん。
“ピンぼけだった初恋の写真”
“ジュークボックスのあるお店”
“体育館裏の告白”
どんなにかっこ悪いことでも、誤魔化さないで全部。どう、好きになるでしょう?」
「うん、うん、おめでとう、お母さんとお父さん」
了
片桐みかんさん、マガジンに収録していただきありがとうございます😊
