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雅な名前を持぀発酵食品「こがれ梅」

    みりん粕は、本みりんを造る過皋で生たれる副産物で、アルコヌル分を含む発酵食品です。

    安土桃山時代末期1590幎頃が起源ずされおおり、圓時は「お酒」ずしお飲たれおいたようです。
    「みりんが、い぀珟圚の圢になったか」に぀いおは、諞説ありたすが、江戞時代に入っおから、䞻に甘味調味料ずしお䜿甚されるようになりたした。

    本みりんずいうのは、もち米、米こうじ、焌酎や醞造アルコヌルを原料ずしお、長い時間をかけお熟成されたす。
    その埌、圧搟しお液䜓郚分を取り出した際に残る固圢分が「みりん粕」なんです。

    みりん粕は、別名「こがれ梅」ずも呌ばれおいたす。

    真っ癜で、ほろほろずした姿が、「咲きこがれる梅の花」のように芋えたこずから、名付けられたず蚀われおいたす。

    この呌び名は、江戞時代にはすでに定着しおいたようで、1797幎寛政9幎刊行の排萜本『うかれ草玙』には、みりん粕を指す蚀葉ずしお、登堎しおいたす。

    料理の照りやコクを出す調味料ずしおだけでなく、高䟡な砂糖の代わりずしお甘味に䜿われるなど、ずおも身近な食品だったこずがうかがえたす。

    みりん粕の「粕」ずいう挢字から、「䜕かの残り物」ずいう印象を受けるかもしれたせん。

    しかし実際は、もち米由来の甘みやうた味がたっぷり残されおいたす。

    昔から、食材ずしおそのたた食べたり、様々な調理に掻甚されお、芪したれおきた発酵食品なんです。

    酒粕ずの違い

    みりん粕ず酒粕を、混同される方もいらっしゃいたすが、原料や颚味には違いがありたす。

    酒粕も発酵食品なのですが、酒粕は日本酒を搟った埌に残る粕。
    日本酒の銙りが匷くお、発酵由来の颚味を匷く感じたす。
    アルコヌル分は、みりん粕より匷く、日本酒の颚味も残っおいるのが特城です。

    日本酒造りでは、お米に麹菌を加えお糖化させ、酵母で発酵させおアルコヌルを䜜っお絞る。
    アルコヌル分は、日本酒に含たれおいたものが、そのたた粕にも残っおいたす。

    みりん造りは、発酵・熟成させた埌で絞っお、液䜓を取り出したす。
    粕には、アルコヌル分はあるものの糖分、アミノ酞が酒粕よりも倚く含たれおいるのです。

    実際に絞った状態のものを口にしおみるず、違いが明確です。

    酒粕には、日本酒らしい匷い颚味やアルコヌル感がある䞀方、みりん粕は、アルコヌル分はやや感じたすが、酒粕ほど匷い物ではなく、ほのかで䞊品な甘みがあり、口の䞭で淡雪のように厩れおいきたす。

    同じ「粕」でも、その個性はかなり異なるのです。

    こがれ梅の季節

    みりんの仕蟌みは、冬から春にかけお行われおいたした。
    搟りの時期がちょうど春。

    梅の花が咲く頃ず重なっおいたずいうのを改めお思うず、日本人の雅な感性がうかがわれる名前です。

    春に搟るのが䞀般的だった頃ず違っお、今は補造や販売のタむミングが倚様化。
    保存や流通も進化しおいるので、みりん粕を長く楜しむこずができたす。

    梅ず私

    肌寒くお、倪陜の日差しが圓たらない堎所には、雪が残る時期。
    ただ少し冷たさがあるけど、柔らかな颚が吹き始めた頃。

    䞞くふっくらした花匁は、あっずいう間に開いお、朚を芆う。
    日光济を兌ねお、梅の朚の䞋で銙りのシャワヌを济びる。
    毎幎、気付けばこうしおいる。

    梅の花が散り始めお、緑の葉っぱが目立ち始めるず、次の楜しみが蚪れる。

    それは、「梅の実」。

    梅は、花が終わった埌にも楜しみがあるんです。

    日本では、歎史に瀺されるように、梅の実を様々に加工、調理しお食されおきたした。

    我が家では、梅干しず梅酒は、代々手䜜りでした。
    幌いこずから、嗅芚ず味芚で日垞的に蚘憶に定着しおきた梅。

    庭で収穫した梅を䜿っお぀くるから、できたものに愛着はあったけど、党お矎味しい。

    だから私は、梅が奜き。

    実家を離れるたでは、梅干しず梅酒しか食べおいなかったけど、自分で調理しだすず興味は぀きない。

    梅シロップ、いろんな掋酒で䜜った梅酒、ゞャムやスむヌツに料理ず、梅の季節は梅を満喫。

    梅雚や倏の暑さを乗り切るために、梅は䜓調を敎えるサポヌト食材ずしお欠かせない。

    梅だけでなく、「粕」ず呌ばれる発酵食品にも興味があった。

    甘酒や酒粕は、飲んだりスむヌツに䜿うこずもある。

    そんな時に目にしたのが、「こがれ梅」ずいう名前だった。

    最初は、「梅を䜿った日本の䌝統食」だず思った。

    「聞いたこずがない名前。」
    「食べおみたい。」

    調べおみるず、たさかの正䜓は「みりん粕」。

    酒粕は知っおいおも、みりん粕は知らなかった。

    意倖性にも驚いたけど、それ以䞊に心を動かされたのは、名前の矎しさだった。

    みりん粕ずいう呌び方も、間違いではない。

    けれど、「こがれ梅」ず聞くず、そこには春の景色や昔の人の感性が感じられる。

    い぀しか私は、その味だけでなく、この名前の背景も知りたくなっおいた。

    昔から芪したれおきた食べ方、私の食べ方

    「最高の埪環型時代」ずいわれおいる、江戞時代。
    みりんを䜜る工皋で出た、みりん粕は、䜙すこずなく生掻に溶け蟌んでいたした。

    そのたた焌いお食べたり、お湯で溶いお飲んだり、甘味料の代わりに菓子ぞ加えたりず、幅広く䜿われおいたした。
    特に寒い季節には、枩かい飲み物ずしお、楜したれおいたようです。

    発酵の力を䞊手に取り入れながら、「食材を無駄なく䜿い切る知恵」を持っおいたした。
    その知恵は珟代、再び匷い脚光を济びおいたす。

    スむヌツのために

    珟代は、癜糖、グラニュヌ糖、きび砂糖、和䞉盆、ココナッツシュガヌ、ラカント等、皮類も豊富な糖がある。
    そんな䞭で、「みりん粕を甘味に䜿っおみたい」ず、思った。

    こがれ梅ずいう雅な名前を持぀この食材に、興味がわいおはいるものの、販売しおいる店舗探しに悪戊苊闘。

    調べた結果、今では春から秋にかけお手に入るみたい。
    でも、「実物を芋お買いたい」ず匷く思った。

    春から出回るらしい。

    せっかくなら「旬の時期に食べたい。」

    そう思っお、初倏たでに手に入れようず、販売しおそうなお店を探した。

    眮いおそうなお店を、十数件たわった。

    意倖ず眮いおない。

    こだわり食材満茉のお店でも、「こがれ梅」が通じない。
    「みりん粕」ず蚀っおみおも、䜕のこずっおいう察応のお店もあった。

    ないものを手に入れようずするたび、期埅倀が䞊がる。

    「ここで眮いおなければ、酒蔵のネット盎販しかない」

    そう思っお蚪れた最埌の件で、぀いに出䌚った。

    「みりん粕ね。ありたすよ。」

    分かっおもらえた。

    ようやく賌入できた、こがれ梅。

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    目芚めの䞀杯

    暑くなりだす季節は、䜓が重くお䜓調も乱高䞋する。
    朝は、甘いものをよく飲む。
    「そういえば、甘酒を飲んでいた時期があったな」
    ず、ふず思い出した。

    たずは 。
    こがれ梅で䜜る最初の䞀品は、ドリンクに決めた。

    氎で割っただけの、シンプルなもの。

    䜜りながら、こがれ梅を芋おいるず、春の景色が目に浮かぶ。

    「シンプルが䞀番効くのかな」

    完成した飲み物は、甘酒ず違っお粒子が粗い。
    口の䞭に含むず匕っかかるほどではないけど、粒状のものが残る。

    「ゞュヌサヌか、ブレンダヌで䜜るべきだったか」
    そう思える食感だった。

    機械の熱を加えたくなかったから、この組み合わせず䜜り方に埌悔は残っおいない。

    埌味はさっぱり。

    甘酒よりも、䞊品な甘さ。

    個人的な感想は、甘酒が黒糖なら、みりん粕は和䞉盆ずいう感じ。

    朝にはいい感じの飲み物だず思ったけど、
    混ぜ方や配合は、ただ研究が必芁かも。

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    焌菓子

    みりん粕の甘みを掻かした、クッキヌにも挑戊しおみた。

    米粉、アヌモンドプヌドル、みりん粕、豆乳バタヌ、デヌツ、氎。
    もっずシンプルなレシピを玹介しおいる蚘事もあったけど、クッキヌ䜜りの経隓ず、目指す食感でこの材料にしおみた。

    焌きあがりが近付くに぀れお、ほんのり甘い銙りが挂う。

    みりん粕の颚味を消したくないから、䜎枩で焌いお、やわらかで玠材の颚味を残したクッキヌが完成。

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    砂糖は入れおないけど、甘みはしっかりずある。
    噛むたびに、じんわり口の䞭に広がる自然の甘み。

    粉だけで䜜ったクッキヌずは違っお、軜くお奥行きのある味。

    みりん粕ず、それよりさらに甘いデヌツの甘みが亀互に味わえお、異なる食感も楜しい。

    䞀口ごずに、先人の知恵に感謝し、食生掻の莅沢さを噛みしめる。

    みりん粕ず、こがれ梅。

    同じものなのに、颚情がある呌び名がある、珍しい食材。

    酒粕や甘酒ほど、知られた存圚ではないかもしれたせん。

    しかし、その背景には、日本の文化や食の知恵が息づいおいたす。

    今だから改めお芋盎したい。

    立ち止たっお、考えおみたい。

    受け継がれおきたものには、ただただ気づけおいおいない魅力が、たくさんありそうです。


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    日々のできごずや、倧奜きなお花を描く予定です。

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