
【詩画集】迷宮で廻したルーレット

⬛迷宮メモ
迷宮に暮らして、幾年月。
例外なく、人はみな迷宮にある。しかし、その自覚のある者は少ないようだ。無論、私は気づいているが、公言したところで、誰も信じまい。変人扱いが待つだけだ。
ならば、いつかの同志に宛てて、言葉を残しておこう。
□まだ見ぬあなたへー
あなたの直感は正しい。この世界は迷宮だ。いたるところにドアがある。そして、ルーレットがある。だが、怖れずに。ドアは開けばいいし、ルーレットは廻せばいい。
人間ごときに抗える領域ではない、この世界は。ただし、夢も望みも捨てるな。捨てなければ、それは叶う。
信じること。自ら開き、廻すこと。それが、この世界をわたるすべだ。
※詩画集には生成AIを活用しています。

ありふれた日常と、
荒廃した日々は背中合わせだ。

ドアをわかっているか、
いたるところで、それは開いている。

01 迷宮コード

繁華街、という砂漠だろうか
歓楽街、という深海だろうか

02 ネオンテトラ


扉の先を信じ過ぎていないか
見えないものを軽んじていないか

03 きらきら猛毒

注視せよ。殊更、夜は注視せよ。



04 ショコラ猫



05 片耳うさぎ

人間には見えないものと、
人間には聞こえないもの。


明るい朝日のしたで、陽射しのしたで、
きみは何を得るか、何を失うか。

06 サイレント・シティ

知っている街は、知らない街になれる


07 惑星

あり得ない光景など、あるだろうか


08 止まった時計

進む、とは どちらの方角か
昇り降り、とは どういう動きか


今日も何処かにルーレットはある
問題は、その廻り方だ

09 サソリ座ルーレット

役目を終えると、
ルーレットは崩れ去る、しばし。


10 地上へようこそ

ルーレットはつかの間の休息へ。
代わりに、ドアがあらわれる。


11 ご縁


ドアの先にはドアがある。
行き先のわからない、ドア。

いつもの道に、いつもの暮らしに、
ドアはいつでも開いている。

12 円環


自ら開き、自ら廻せ。
それが環となる。和をなすための。


⬛結びの詩/いつかの為に
宛てるなら、おだやかな言葉を
交わすなら、やわらかな約束を
頼りなさがあってもいい
迷いながらでも
臆病でもいい
いつか、
これで良かったのだ、と
こころから笑むために
あなたを問う風を
やさしく吹かせるために
綴じるなら、あたたかな言葉を
告げるなら、きよらかな循環を
あなたが開いて
あなたが廻して
いつかの為に。


最後までお読みくださり、有り難うございました。
何かしらの化学反応を、引き起こせたなら、あなたも迷宮の住人ですね。
次回作にて、またお会いいたしましょう。
水守わをん
