ぴよの星【ぜんぺん】
どすーん!
ちいさな うちゅうせんが、
じめんに おちてきました。
なかからぽろっとでてきたのは、
うちゅうせんより
もっと ちいさな うちゅうじん。

ひっぱってみても、
おしてみても、
たたいてみても。

……うちゅうせんは、うごきません。
うちゅうじんは、
ひとりで あるきだしました。
どこをみても、 しらない けしき。
どこまでいっても、 しらない みち。
とぼとぼ。
とぼとぼ。

すっかりつかれて、
とうとう うちゅうじんは
すわりこんでしまいました……
「ぴよ。」
うちゅうじんが かおをあげると、
そこには まんまるの ひよこが
たっていました。
「……きみ、だれ?」
「ぴよ?」

ひよこは、
うちゅうじんの かおを
じーっと みました。
それから、 ほっぺを つん。
もういちど、 つん。
うちゅうじんは
ちょっとだけ わらいました。

ふたりは、
しばらく ならんで すわりました。
なにも はなしません。
でも、
うちゅうじんも、
ひよこも、
さっきまでより
ひとりじゃない きがしました。

「ぼく、
おうちに かえりたい。」
うちゅうじんは、
とおくの そらを ゆびさしました。
ずっと むこうで、
ちいさな 星が
ひかっていました。
ひよこは その星をみて、
「ぴよっ!」と
いっかい なきました。

ひよこは、
すこしだけ
せなかを ひくくしました。
「……のっていいの?」
「ぴよ。」
うちゅうじんは
そっと せなかに のりました。
そして────
「しゅぱーつ!」
ふたりは
とおい 星を めざして、
はしりだしました。

────すると、
いっけんの
ふしぎな おみせを
みつけました。
おみせのまえには、
ぼうしをかぶったひとが
たっていました。

「こわくない?」
「……ぴよ。」
✅つづきは、こちら……
