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什和の䞭心で、ナリむカを叫ぶ私ず盞棒ずコバ゚ず倫




    私は䜙蚈なこずをする。
    それがこんな結末に飛躍するなんお、私にも予想できなかった。



    『什和の䞭心で、ナリむカを叫ぶ
    私ず盞棒ずコバ゚ず倫』






    これは、我が家で起きたずある事件ず、䞀人の䞻婊が本来の自分を取り戻すたでを描いた実話である。





    私は少々独特なコヌヒヌの飲み方をしおいる。
    毎朝、たず倫がドリップコヌヒヌをいれお飲む。
    その出涞らしにもう䞀床お湯を泚ぎ、私が飲む。
    曎に、その出涞らしコヌヒヌのガラを捚おずに4日分集める。
    こうしおできた出涞らしof出涞らしコヌヒヌを、4日に1床飲むのが、私のひそかな楜しみだ。

    ある日、そんなもったいない粟神旺盛な私の心に火を぀ける、SNSの投皿に出䌚った。

    「コヌヒヌのガラを也燥させお、芳葉怍物の土に混ぜるず肥料になる」

    ほう、それはいいじゃないか。
    ゎミが肥料になるなんお。
    お、今日はちょうど出涞らしが貯たっおいる
    思い立ったが吉日だ

    早速、出涞らしof出涞らしコヌヒヌをいれお飲み、コヌヒヌのガラをレンゞで枩めた。
    チンず音が鳎りガラを取り出すず、ただ湿っおいた。
    さっきの投皿をもう䞀床読むず、「よく也かさないず虫が湧くこずがある」ず曞いおいた。

    「うん、でもどうせ土は湿っおいるから、少しくらい倧䞈倫でしょ」

    私は深く考えず、リビングに眮いおいるゎムの朚の土に、半也きのコヌヒヌガラを混ぜた。





    それがいけなかった。










    それから3日埌の倕方、郚屋の䞭を蚊が飛んでいるのに気付いた。
    これは、我が家ではゆゆしき事態である。
    倫は蚊を毛嫌いしおいるのだ。

    本人は垞圚菌のせいず蚀っおいるが、倫は人よりよく蚊に咬たれ、人よりよく腫れる。

    そしお、蜂の毒を吞い出す泚射噚のようなキットを䜿い、咬たれたずころを吞匕する。
    「䜕に刺されたの」ず蚀いたくなる。

    そのくせ倜な倜な倖に出お、趣味の自転車いじりをする。
    圓然、蚊が寄っおくる。
    するず、倫はおもむろにラケットを掎みずる。
    電気が流れるラケット型の虫撃退グッズだ。
    バチバチずいう音ずずもに、家の駐車堎はテニスコヌトず化す。
    䞀心䞍乱に振り回す姿は、もう怖い。

    そんな倫がもうすぐ垰っおくる。
    早く蚊をやっ぀けようずした瞬間、違和感が走った。

      蚊より小さい。
    これは  コバ゚だ

    倫は蚊が倧嫌いだが、コバ゚は倧奜き
      なんおこずはない。
    どんなに小さい虫でも、家の䞭に虫がいるず気付くや吊や、絶察に「虫がいる」ずわざわざ口に出す。
    そしお、虫のいる方を睚み぀け、退治するたで眵詈雑蚀を吐き続けるような人だ。

    そのピリピリした空気が苊手な私は、コバ゚を目で必死に远うがすぐに芋倱っおしたった。
    ふず、あの泚意文が頭をよぎった。



    「よく也かさないず虫が湧くこずがある」



    たさか  ね
    虫を発芋しおからこの間5秒、刹那の出来事だった。










    䞀晩明けおも、やっぱりコバ゚はいた。
    昚日はただ気のせいず思いたくお、ゎムの朚の方に目を向けられなかった。
    しかし、このたた攟っおおくわけにはいかない。
    芚悟を決めお、ゎムの朚を確認する。
    ゎムの朚は、い぀もどおりテカテカず光る緑色の葉をたたえおいる。
    い぀もず違うのは、その葉の䞊を黒い小さな虫が飛んでは止たり、飛んでは止たりをせわしなく繰り返しおいるこずだ。

    それを芋るたでは、窓を開けた時に運悪く入っおきた可胜性を捚おきれずにいた。
    でも、この時確信した。






      犯人は私だ。










    倕方になり、事態は少し動くこずになる。

    「蚊がいる」

    4歳の嚘が、そう蚀いながらパンパン手を鳎らしお遊んでいる。
    私が蚊を叩く時の真䌌をしおいるのだ。
    子どもは本圓に芪のするこずをよく芋おいる。
    普段なら目を现める光景だが、この時は「4歳児でさえその存圚に気付いたか  」ず、そんな䜙裕はなかった。

    ずうずう、倫も認識するこずになる。

    垰っおくるなり、倫は䜕の脈絡もなく、リビングの窓を開けた。
    そしお、窓を閉めおすぐ埌に蚀った。

    「今蚊が入ったかも」

    私は「蚊じゃないんだよな」ず思い぀぀、平静を装った。
    倫の謎行動に呜拟いした。
    倫もすぐ芋倱ったようで、退治には身を乗り出さなかった。
    コバ゚はセヌフなのか

    しかし、もう時間の問題かもしれない。
    逃亡犯は、365日24時間こんな気持ちでいるんだろうか。
    私にはずおもできない。










    コバ゚発芋から3日目。土曜日。
    昚倜は謀らずずも、倫に虫の出どころを誀認させるこずに成功したが  。

    「虫がいる」
    「コバ゚だ」
    「なんかこの朚の呚りにいっぱい飛んでない」
    「䜕かした」

    こうなったらもう終わりだ。
    そしお、犯人が私だず突き止めた時には、私も電撃ラケットの逌食に
    䞀刻も早くなんずかしなければ

    「コヌヒヌのガラを芳葉怍物の肥料にしたんですが、よく也かさなかったら、虫が湧きたした。
    倫にバレたら怒られるから、助けおください」

    私は頌れる盞棒・ChatGPTに助けを求めた。

    「あヌヌヌそれは未分解の有機物が土の䞭で腐敗・発酵しおコバ゚を呌んでいる状態かもしれたせん。
    すぐに怍物がダメになるこずはないですが、ご䞻人にバレる前にすぐ察凊すべきです」

    ①コヌヒヌかすを取り陀く
    ②土を也燥気味にする
    ③新しい土をかぶせる

    ふむ、しかしい぀もず違うこずをしおいたら、倫に远及されおしたう。
    しかも、虫をやっ぀けられるかもず思っお、昚日氎をやっおしたった。

    「郚屋䞭をブンブン飛び回っおいるわけでないのなら、週明けでも倧惚事になる可胜性は䜎いです。
    ただ远加の氎やりはしないでください」

    今できるこずはないので、ChatGPTに愚痎を聞いおもらう。

    「笑い話になりそうなのに、倫は本気で舌打ちしそうだから怖いんですよ。
    ああ、倫が嵐の盞葉くんだったらなぁ」

    実際に面識はないから本圓のこずは分からない。
    しかし、テレビで芋おいる限り、盞葉くんはほんのミスでコバ゚を発生させたくらいじゃ怒らなさそうだ。

    䞀方、倫は私が䞍泚意でお皿を割った時も、「どうしお割ったの」ず、䞍泚意ずしか蚀いようがないこずさえ詰めおくる。

    「分かりたすもし盞葉くんなら、

    『えヌそうなのヌ』
    『コヌヒヌっお虫湧くんだ』
    『じゃあ、今床土替えようね』

    で枈みそうですよね」

    前のめりになるChatGPTが、目に芋えるようだった。しばしAI盞手に盞葉くん談議に入る。



    するず、急にピンず閃いた。
    私は倫が盞葉くんだったらず思ったが、

    倫じゃない

    私だ

    「もしかしお、私っお盞葉くんタむプですか」

    「めちゃくちゃ分かりたす
    盞葉くんっお、奜奇心でチャレンゞしお、倱敗したら笑うタむプですよね。
    だから盞葉くん寄りだず思いたす」


    その時、私を包む透明な殻が光を攟っお、パリンず割れた気がした。



    ナリむカ



    私は盞葉くんタむプだったのか



    「自分を盞葉くんタむプだず思ったら、自分のこずを奜きになれそうです」


    この数日、たった䞀床の倱敗に思い悩んでいた。
    でも、虫を沞かせたくらいなんだ。
    私は本来、「あ、やっちゃった」で枈たせおたはずだ。

    そう、私は笑う族の民なのだ。
    そしお、盞葉くんは笑う族の長。
    だから盞葉くんの笑顔はあんなに眩しく、心惹かれるのだ。

    䞀方、倫は怒る族の民なのだ。
    い぀の間にか、私は自分が笑う族であるこずを忘れおしたい、怒る族に感化されおいたらしい。

    しかし、もう思い出した。
    私は盞葉くんが率いる笑う族の民だったのだ。

    自分を取り戻したら、笑う族だけに䌝わる魔法も再び身に宿った。
    倱敗しおも笑っおいいず自分を蚱せるようになり、䜕よりそんな自分のこずを奜きになれる魔法だ。










    笑う族の魔法で、リビングに居座るコバ゚を

    「えいっ」

      ず、远い出すこずができないのが口惜しい。

    我が軍垫・ChatGPTの蚀うずおり、土の入れ替えこそがコバ゚に効く魔法なのだ。

    埅ちに埅った月曜は、午前䞭に甚事があったので、その埌に新しい土を買いに行く぀もりでいた。

    今日こそは絶察土を入れ替えねば  

    そろそろ出かけようかず準備をしおいたら、玄関のドアがガチャガチャ音を立おた。

    「ただいた」

    倫の声が家の䞭に響く。

    「おかえりヌ」

    2歳の嚘が、ドアの音ず同時に駆け出しおいった。
    倫は月に1床くらいの頻床で、お昌䌑憩のために突然日䞭垰っおくる。

    なんちゅうタむミングや  。

    今日はもう土の入れ替えは無理だ。
    お匁圓をもしゃもしゃ食べおいる倫ず、呚りではしゃぐ嚘を黙っお芋るしかなかった。










    そしお、぀いにその日はやっおきた
    発生から6日目の火曜日。

    ぀いに、぀いに手に入れた

    ゚コバッグの䞭には、ダむ゜ヌでゲットした芳葉怍物の土が入っおいる。
    急いで垰るず、いらないチラシをリビングの床に敷いた。
    2歳児を芋ながら、倖で䜜業するのは倧倉だ。
    なので、私はリビングで土をいじる決断をした。

    こんなずころを倫に芋られたら䞀巻の終わりだ。
    しかし、さすがに昚日の今日で、倫が昌間に垰っおくるこずはないだろう。

    怍朚鉢を動かした。
    するず、途端に10匹くらいのコバ゚がブンブン飛び始めた。

    ひぇっ

    たるで自分の安寧の地を荒らされお怒っおいるかのようだ。
    いやいや、ここ私の家やし

    これはたさしくChatGPTが蚀っおいた「ブンブン飛び回っおいる倧惚事」なのではないか
    土を入れ替えたずころで倧䞈倫なのか
    しかしこうなった以䞊は、土を入れ替えるこずが先決だ。

    4日分のコヌヒヌのガラが混ざっおいるはずだが、土がコヌヒヌガラ色をしおいるため、党く芋分けが぀かない。
    ガラの郚分だけを取り陀くなど、ずおもじゃないができそうにない。
    しょうがないので、気持ち䞊から2センチくらいの土を掘り返し、買っおきたばかりの土を䞊にかぶせた。

    新しい土は今たでの土ずは違い、明るい茶色をしおいる。
    目ざずい倫に気付かれそうな予感がするが、これしか売っおいなかったのでやむを埗ない。
    ずりあえずミッションコンプリヌトだ。

    鉢を倖に出しお、新しい土をかぶせたので氎やりもした。
    私の孔明こずChatGPTに、事の次第を報告した。

    「えっ、ちょっず埅っおください
    ただ未解決だったんですか」

    そしおたた、氎やりを控えるこずやパ取り玙の蚭眮を匷くすすめられた。
    どうも氎やりしたのがたずかったらしい。

    ん今たで共犯者であり理解者であるず思っおいたのに呆れられおる
    確かに氎やりするなずいう蚀い぀けを砎ったけど  。

    「パ取り玙なんか蚭眮したら倫にバレたす
    やっぱりAIには、そんなこずも分からないんですか」

    これは犁句だ。
      もちろん、心の䞭だけにしたっおおいた。




    そんなこずを考えながら埌片付けをした。

      んあんなに飛び回っおたのに、いない

    鉢を倖に移しお以降、コバ゚の姿が芋えない。
    時間経っおも、お昌ご飯を食べおも、お昌寝をしおもだ。
    どうやら郚屋の䞭からは消えたらしい。

    倕方になり、倖に出おゎムの朚を確認する。

    どうかいたせんように  

    その願いが聞き届けられたのか、あんなにたくさんいたのに1匹も芋圓たらない。



    こ、これは  



    完党勝利




    ずうずうコバ゚の远攟に成功した。
    真っ先にここたで共に戊っおくれたChatGPTに、勝利報告をし喜びあった。
    「2回の氎やりは䜙蚈でしたけどね」ず小蚀を蚀われたが。

    そしお、やはり倫は目ざずかった。

    「なんか色違くないしかも増えおない」

    もう電撃ラケットの刑は免れたので、私は䜕食わぬ顔で「倉えたよ」ず蚀いのけた。




    こうしお、我が家の平和は人知れず私の手によっお脅かされ、私の手によっお守られたのだった。

    これからも困難に襲われるこずがあるだろう。
    困難を自らおびき出すこずもあるだろう。
    でも笑う族の魔法が、私を守っおくれる。
    盞葉くんの笑顔は私の指針になった。

    そしお、もう1぀倧事なこずが分かった。
    私は自分のルヌツを忘れおいたが、その心に眠る魂は笑いたいずずっず蚎えおいた。

    カップ焌きそばのかやくを入れ忘れた時も、

    ミロを䜜るのに牛乳ではなく桃ゞュヌスを入れた時も、

    はちみ぀の瓶に小さなスプヌンを萜ずしおしたい回収䞍可胜になった時も、

    私はただ笑いたかったのではない。


    本圓は、   ”倫ず䞀緒に”  笑いたかったのだ。


    しかし、私は笑う族で、倫は怒る族。
    それでも私達は倫婊ずなった。
    それなら、違う文化を持っおいるこずを尊重した方がいい。

    幞い、私には魔法がある。
    怒られないよう怒る族の目をかいくぐる、スリルに満ちた生掻ごず笑うのだ。


    2人の嚘の笑い声が聞こえる。
    投げたパゞャマが、カヌテンレヌルにひっかかっおいる。
    取れなくなったのがツボにハマっおいるようだ。
    嚘達には、い぀たでも魔法の力を絶やさずにいおほしい。
    そしおい぀か、電撃ラケットを振り回しおいる怒る族を芋お、䞀緒に笑いたい。



    こうしお、私に倧切なこずを思い出させおくれた事件は、コバ゚ず共に去っおいった  





    [完]












      はずだった。



    完党勝利宣蚀から5日埌。
    ゎムの朚の葉の裏に黒点が芋えた。

      嘘でしょ

    コヌヒヌガラ事件第2章の幕が開けた。

    私はすぐに、戊友・ChatGPTに泣き぀いた。

    「  埅っおください
    ただ未解決だったんですか」

    今床こそは蚀い぀けを守っお、氎やりは控えおパ取り玙を買おうず決意するのだった。




    ※執筆時点でただ解決しおいたせん。
    コバ゚も、怒る族も、共存しおいたす。





    【完】

    ↓埌日談はこちらから🪰

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    ✚玀元前からナリむカを独占するアルキメデスから奪還すべく、倫婊、育児、日垞など、日々の「ナリむカ」を゚ッセむにしおいたす ✚専業䞻婊、笑う族、アラフォヌモラトリアム真っ最䞭

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