メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【北アルプス】燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳|6月のパノラマ銀座テント縦走3日

    HiRO|稜線を歩く

    はじめに

    燕岳から常念岳、そして蝶ヶ岳へと続く「パノラマ銀座」。
    北アルプスの中でも、展望と歩きやすさのバランスが魅力の縦走路です。

    今回は天気予報を見比べ、一番安定していそうだったこのエリアを選択。
    残雪の状況を確認しつつ、6月後半の花と展望を楽しむ3日間のテント縦走となりました。

    この記事では、

    ・6月下旬の残雪状況
    ・合戦尾根の体感
    ・常念岳周辺の岩場の注意点
    ・各テン場の様子

    を実体験ベースでまとめています。
    これからパノラマ銀座を歩く方の判断材料になれば嬉しいです。


    コース全体図

    画像

    今回歩いたルート全体。中房温泉から燕岳・大天井岳・常念岳を経て蝶ヶ岳へ、三股へ下山する3日間のテント縦走コース。


    山行概要

    山名:燕岳/大天井岳/常念岳/蝶ヶ岳
    山域:北アルプス(長野県)
    日付:2025年6月20日〜22日(3日間)
    天候:1日目曇り、2日目晴れ、3日目晴れ

    コース:中房温泉→燕岳→大天井岳→常念岳→蝶ヶ岳→三股

    距離:32.2km
    累積標高:↑3041m ↓3210m
    行動時間:23時間17分(3日間合計)


    この山を選んだ理由

    ・複数候補の中で最も天候が安定していた
    ・残雪が少なくなったタイミング
    ・昨年“ゴジラ岩”を見逃したやり直し案件
    ・花の時期に歩いてみたかった

    同じコースでも1ヶ月違うとまったく雰囲気が変わります。
    今回は雪がほぼ消え、高山植物が主役の銀座でした。

    同じパノラマ銀座でも、
    1泊2日で歩いたときはまた違う表情でした。
    残雪期寄りの稜線記録はこちら。

    ▶︎【燕岳〜常念岳|5月のパノラマ銀座1泊2日縦走記録】


    コースの様子と感想


    ■ 登山口〜燕岳(合戦尾根)

    画像
    合戦小屋のスイカが美味しい

    中房温泉へは道路崩落の影響で一般車両通行不可。
    穂高駅からバス+タクシー利用でした。

    合戦尾根は北アルプス三大急登のひとつ。
    スタート直後から登りが続きますが、ベンチが適度に配置されていて助かります。

    6月後半は花が豊富。
    マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、イワカガミなど、足元が楽しい。

    画像
    イワカガミがたくさん

    残雪はほぼ無し。滑り止めは使用しませんでした。

    合戦小屋のスイカは安定の美味しさ。
    急登のご褒美です。


    ■ 燕岳〜大天井岳(表銀座の稜線)

    画像
    コマクサ

    燕山荘を越えると、一気に展望が開けます。
    まさに“パノラマ銀座”。

    コマクサは燕周辺ではまだ蕾が多め。
    大天井岳に近づくにつれて咲き始めていました。

    大天井岳手前の雪渓は、前日に整備済み。
    踏み跡が明瞭で、アイゼン不要と判断できました。

    この判断は事前に山小屋HPを確認していたのが大きいです。

    画像
    表銀座の稜線

    ■ 大天荘テント泊

    画像
    雷鳥と富士山

    風の通り道になる場所があります。
    風向きを見て張る位置を選ぶのが大切。

    展望重視なら標識側、
    風回避なら少し下がった場所が無難。

    ライチョウがテント場を歩く静かな夕方でした。


    ■ 常念岳〜蝶ヶ岳

    画像
    穂高連峰と槍ヶ岳

    2日目は快晴。

    槍ヶ岳、穂高岳、大キレットがくっきり。
    常念岳の三角形はどこから見ても美しい。

    常念岳からの下りは岩が多く、浮石もあり注意。
    スピードを出しすぎないこと。

    常念小屋のアップルパイは想像以上のクオリティ。
    縦走中の甘味は心に沁みます。

    蝶ヶ岳は穂高の展望台。
    夕暮れも朝も、飽きない景色でした。

    画像
    常念小屋のアップルパイが最高

    ■ 下山(三股へ)

    画像
    ゴジラ岩

    蝶ヶ岳から三股への下りは長い樹林帯。
    標高を下げるにつれてサンカヨウやオサバグサが増えます。

    そして今回の目的のひとつ。
    前回見逃した“ゴジラ岩”を回収。

    三股駐車場にゴールし、デポした自転車で穂高駅へ戻りました。


    コース状況・注意点

    ● 中房温泉アクセス
    ・道路崩落時は一般車通行不可
    ・バス+タクシー併用になる可能性あり

    ● 合戦尾根
    ・序盤から急登が続く
    ・水分消費が多い

    ● 大天井岳手前の雪渓
    ・整備状況を事前確認推奨
    ・6月後半はアイゼン不要(今回)

    ● 常念岳からの下り
    ・岩場が多い
    ・浮石あり

    ● テント場情報
    大天荘:2,000円/水200円/L
    蝶ヶ岳ヒュッテ:2,000円/水200円/L
    夕食申込は時間制限あり


    振り返り

    同じルートでも、
    残雪がある時期と花の時期ではまったく違う表情。

    今回歩いて改めて感じたのは、
    パノラマ銀座は“展望と歩く楽しさ”が両立した稜線だということ。

    やり直し案件も無事回収。

    また違う季節に歩いてみたいと思います。

    残雪量や天気で稜線の印象は大きく変わります。
    以前歩いた1泊2日のパノラマ銀座記録はこちら。

    ▶︎【燕岳〜常念岳|残雪期のパノラマ銀座1泊2日縦走】

    静岡の山を中心に歩いていますが、
    時々こうしてアルプスへ。

    そのときの判断や状況も含めて、記録を続けています。


    おわりに

    静岡の山を中心に、
    毎週末、稜線を歩いています。

    派手な山よりも、
    静かな山・深い山・条件を読む山行が好きです。

    ▶ マガジン「一座ずつ、山行記録」

    もし山が好きでしたら、
    フォローしていただけると嬉しいです。

    次は、また別の山の記録で。

     
     
     
    静岡の山を中心に歩いています。 はじめは歩けなかった山も、少しずつ距離を重ねてきました。 約10年かけて静岡の百山を完登。 山をつないで歩くこと、山と静かに向き合う時間が好きです。 ロングハイキングやトレイルランも、無理のないペースで楽しんでいます。

    あなたへのおすすめ