
編み直すという選択──終活ではない生き直しのススメ
いま、なんとか定職があって生活もできている。
でも、毎年のように聞こえてくるリストラの話に、不安がまったくないわけじゃない。
「今は大丈夫」だが、「明日も大丈夫か?」はわからない──
そんな思いが、どこか背中にまとわりつく日が増えている。
先日、両親の三回忌を終えた。
思えば、妹も自分も──いわゆる「おひとり様」になっていた。
不思議なもので、子どもがいないと、意識はどうしても未来ではなく過去の方に引っ張られていく。
でも、過去というのは、どうしても「後ろ向き」に感じてしまう。
もう少し、前に向かえる言葉や考え方はないだろうか、とふと感じている。
そんなことを考えながら、自分のいまの状況を見直している。
なにか新しい挑戦というよりも、「いまある暮らしの構造」を組み替えるような感覚に近い。
たとえば、崩れかけていたレゴを一度解体して、もう一度しっくり来る形で編み直すような。
未来に向けて、もう一度「自分って何がわくわくするんだっけ?」を問い直す。
それがいまの僕にとっての「前向き」かもしれない。
社会も、働き方も、人の関係性も──
この数年で大きく変わった。これからももっと変わっていくだろう。
そんな時代に生きているからこそ、“人生の再構築”は特別なことじゃなくて、ごく自然なことなのかもしれない。
「終活」という言葉にはまだ馴染めないけれど、
“生き直すための編み直し”なら、今の僕にはしっくりくる。
自分を編み直す時間を持ってもいい。
それはきっと、未来の自分への贈りものになるから。