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『写真』×『言葉』=『  』

    写真が好きだった。
    モノクロ写真が好きだった。
    なぜモノクロな世界に惹かれたのか、実は未だに答えを探している。
    この目でその世界を観られたら答えに近づくのかもしれないが、残念ながら僕の目は、モノクロ設定へと切り替えることができない。だからカメラを通してモノクロな世界を9千枚近く撮り続けてきたのに、答えに辿りつかない。もはや数の問題ではないように感じる。お先真っ暗なのはモノクロ写真の見過ぎだからだろうか。
    ところが先日、とあるおばあちゃんに写真を観てもらっていたときに言われた。
    「モノクロ写真の方が情報量が多いね」と。
    頬を引っ叩かれた気がした。
    情報を削ぎ落としたものがモノクロ写真だと思っていた。違った。色が無い代わりに、無限の想像がそこに有った。だから惹かれたのか? いやそもそも"色が無い"というのが間違いではないか。色ならあるじゃないか。白と黒という色が。ミスチルだって「白と黒のその間に無限の色が広がっている」と歌っている。そうか。あー、そうか。
    答えに、1歩どころじゃない、1000歩近づいた気がする。

    一番きれいな色ってなんだろう?
    一番ひかってるものってなんだろう?
    僕は抱きしめる
    君がくれたGIFTを
    いつまでも胸の奥で
    ほら ひかってるんだよ
    ひかり続けんだよ

    Mr.Children  「GIFT」

    おばあちゃんにもらった言葉が、僕の胸の中でひかっている。ひかり続けている。一番きれいな色で。


    言葉が好きだった。
    言葉が好きになった。ここ数年で。
    小学生の頃は作文がとにかく苦手だった。読書も嫌いで全く読んでこなかった。読書感想文など苦手と嫌いのミルフィーユみたいなもので、苦味しか感じなかった。
    そんな自分がまさかエッセイや短い小説を書いたり言葉をアートにする日が来るとは想像すらしなかった。
    今や僕の部屋には、小説、エッセイ、自己啓発本、詩集、様々な本たちが住んでいる。残念ながら本棚という寝室に入れずに、テーブルの上や床で寝ている子たちもいる。ごめん。でも手の届く所にいてほしいんだ。考え事してる時、ふと手に取った本の言葉に助けられたりするんだ。アイデアが浮かんだりするんだ。

    いつか自分さえ知らない自分に
    驚きを感じたい
    日の目を見ないままのこの誓い
    I Can Make It , I Can Make It

    Mr.Children 「 I Can Make It 」

    愛を、感謝を、思い出を、自分だけ持っていたって仕方ない。伝えていきたい。遺しておきたい。自分なりの言葉で。
    表現していきたい。世界に一つしかない自分だけの感性を。自分なりの言葉で。
    過去の自分が、ここまで連れてきてくれた。これからは今の自分が頑張る番。そしていつか僕が知らない一面を持った未来の自分に驚かされたい。
    日の目を見るその時まで、歩み続けよう。
    I Can Make It .(僕にならできる)

    ふと思った。
    ふっと思い浮かんだ。
    秋の散歩道、金木犀の香りがふわっと香ってくるくらい自然に、ふっと頭に浮かんだ。
    僕が好きな『写真』と僕が好きな『言葉』を組み合わせたら何が生まれるんだろう。と。
    次の日には制作を始めた。撮り溜めた写真の中から、作品になりそうなものを探した。選んだ写真に言葉を載せていった。入れる言葉は手書きにしたかった。温度を感じられるように。僕の言葉が無機質なものにならないように。
    いくつか試作品ができた。見つけた、と思った。自分のスタイルを。自分の写真に自分の言葉を載せるという、自分の感性をめいいっぱい表現できる方法を。

    前置きが長くなりましたすみません。
    作品の一部を紹介します。

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    さてここで表題に戻ろう。
    『写真』×『言葉』=『  』
    この空欄にどんな言葉が入るだろう。物語? アート? 昭和? 邪道?
    作っている僕自身もその答えに非常に悩んだ。様々な言葉を当てはめては外した。さらに悩み悩んで、一番しっくりきた言葉が、『ジャズ(JAZZ)』だった。

    ジャズ(Jazz)は、20世紀初頭にアメリカ南部で生まれた音楽ジャンルのひとつです。最大の特徴は、その場でメロディーやリズムを即興的に創り出す「アドリブ(即興演奏)」と、独特の弾むようなリズム感(スウィング)にあります。ジャズの主な特徴はクラシックのように「楽譜に書かれた音符を忠実に再現する」音楽とは異なり、演奏者の個性やその瞬間の感情が強く反映されるのが特徴です。
    即興演奏(アドリブ): 楽曲の基本となるメロディ(テーマ)を演奏したあと、各楽器が順番に、コード進行に合わせて自分なりのメロディを即興で展開します。
    スウィング感: 独特のうねるような、振り子のように揺れるリズムによって生まれるノリのことです。
    多様なルーツ: アフリカ系アメリカ人の伝統的なリズムやブルースと、ヨーロッパの音楽理論や楽器が融合して生まれました。

    AIによる概要 : JAZZとは

    ジャズの特徴は"即興性"と"独特なリズム感"。
    写真という基本となるメロディに自分なりの言葉を即興的に展開。世界で僕だけが持っている感性のリズム。僅かな人生経験から生まれた言葉。奥深い作品からユーモアのある作品まで系統の多様性。演奏者の個性やその瞬間の感情が反映されるもの、まさにそれだと思った。
    自分でも予想外だった。こんな言葉が入るなんて。僕のアートがジャズと繋がるとは。これがジャズの精神か、と思った。ジャズとか聴いたことないけど。

    そろそろ締めます。
    ここまでご覧くださり本当にありがとうございます。
    これが僕の感性です。僕だけの表現です。僕の作品や言葉が、あなたに良い影響をもたらすことを願っています。

    閉ざされたドアの向こうに
    新しい何かが待っていて
    きっと きっとって 僕を動かしてる
    いいことばかりではないさ
    でも次の扉をノックしたい
    もっと大きなはずの自分を探す終わりなき旅

    Mr.Children 「終わりなき旅」

    僕の本業はオペ室の看護師だが、病院内で個展をさせてもらったり、自費で本を製作したりと、1歩ずつ前に進んでいる。僕が歩みを止めないのは、閉ざされたドアの向こうに新しい何かが待っているから。新たな繋がりや発見がきっとある、きっとって、僕を動かしてる。
    どうやら次の扉が見えてきたようだ。

    僕は今、次の扉をノックした。
    終わりなき旅はまだまだ続く。

    fin..


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