企業の存在意義と社会的責任 CSR #197
企業は、社会の中で活動する一員である以上、そこに存在する責任を担っています。
かつて企業の評価は、提供する製品やサービス、そして経済的な成果によって語られることが多くありました。
しかし現在では、それだけではありません。
環境問題、人権問題、地域社会の課題など、企業が社会とどのように向き合い、どのような価値を生み出しているのかが、企業価値を判断する重要な要素になっています。
その中で重要な考え方となっているのが、企業の社会的責任であるCSR、そして企業の存在意義を示すパーパスです。

■ CSRとは企業が果たすべき社会的責任
企業が事業活動を通じて価値を提供することはもちろん、それ以外の社会的課題にも向き合い、持続可能な発展を目指して自主的に取り組む活動がCSR(Corporate Social Responsibility)です。
ただし、CSRは単なる寄付やボランティア活動ではありません。
企業が社会の一員として、「どのような価値を提供し、どのような責任を果たしていくのか」を具体的な行動として示すものです。
また、CSRを考えるうえで欠かせない存在が、SDGs(持続可能な開発目標)です。
SDGsは、持続可能な社会を実現するために世界共通で掲げられた目標です。
企業が自らの事業や強みを活かしながら社会課題の解決に取り組むことは、SDGsの理念とも深くつながっています。
CSRは、企業が社会に対して果たす責任であり、SDGsは社会全体が目指す未来への指針です。
企業が自らの存在意義を明確にし、その実現に向けて行動することが、持続可能な社会づくりにつながります。
■ パーパスが示す企業の存在意義
CSRとともに、近年、多くの企業で重要視されているのがパーパス(Purpose)です。
パーパスとは、企業や組織が社会の中で果たすべき「存在意義」や「社会的使命」を意味します。
単なる利益追求ではなく、「なぜ、その企業が存在するのか」「社会にどのような価値を提供するのか」という企業の原点を示すものです。
近年では、このパーパスを明確にし、それに基づいて経営を行うパーパス経営が注目されています。
パーパス経営とは、社会貢献と利益創出の両立を目指し、持続的な企業価値向上につなげていく経営のあり方です。
そのため、経営者には以下の視点が求められます。
・企業の存在意義(パーパス)と、それを実現するための経営戦略を明確にすること。
・経営戦略と連動した人材戦略を策定し、社員がパーパスの実現に向けて力を発揮できる環境を整えること。
・社会課題の解決に取り組みながら、自社ならではの長期的・持続的な価値創造を目指すこと。
環境問題や人権問題など、社会課題への関心が高まる中、企業に求められる価値は利益だけではありません。
社会や地域にどのような貢献をしているのかが、企業価値を左右する時代になっています。
また、明確なパーパスを共有することは、社員一人ひとりが自身の仕事の意義を理解し、誇りややりがいを持って働くことにもつながります。

■ CSR・SDGs・ESGが目指すもの
CSR、SDGs、それに加えてESGは、それぞれ異なる視点を持ちながら、持続可能な社会を目指すという点で共通しています。
CSRは、企業が社会的責任として実践する活動です。
SDGsは、社会全体が目指す持続可能な開発目標です。
そしてESGは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の観点から企業を評価する考え方です。
企業がCSR活動を継続し、社会的価値を高めることは、企業への信頼向上につながります。
また、それは結果として、ESGの観点から評価される企業づくりにもつながっていきます。
■ 事業そのものが社会貢献
当社の事業は、社会インフラを支える配管機材の製造・販売です。
建築物や設備において、配管は水や空気などを届け、人々の暮らしや産業活動を支える重要な役割を担っています。
その役割は、普段意識されることは少ないかもしれません。
しかし、配管機材が安定して機能することで、私たちの暮らしや社会活動は支えられています。
だからこそ、耐久性や信頼性に優れたステンレス配管などを提供し、安全で安心できる社会基盤づくりに貢献しています。
つまり、ベンカンにとって事業活動そのものが社会貢献です。
その意味でも、経営理念におけるミッションは、
「現在だけでなく未来を考えた 配管の開発と供給を通して 信頼あるライフラインの構築をご提案します」
と定めています。
このミッションを果たし続けることが、私たちの最も基本的な責任であると考えています。
そのうえで、経済的に可能な範囲ではありますが、事業領域を超えた社会貢献・地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
■ 事業以外の社会貢献活動
企業が持続するためには、当然ながら収益も必要です。
しかし、事業以外の社会貢献も同時に大切です。
そこで私たちは
• 地域貢献活動
• 国内外からの視察の受け入れ
• 国際水支援の寄付型自動販売機
• 太陽光発電の導入
• 外国人材の積極採用
• ベトナムグループ会社との人材交流
などの取り組みを進めています。
特に直近の地域貢献活動では、
・太田市産業フェスティバルへの参加、
・群馬県eスポーツ大会(GUNMA LEAGUE)参加
・太田市の尾島ねぷた祭り参加
などをしております。
さらにグローバルな社会貢献活動としては、ODA団体の依頼を受けガーナ、タンザニアなどの企業視察団との交流も行っています。

■ 未来に向けて担う社会貢献
CSRや地域貢献は、企業だけが行うものではありません。
社員一人ひとりが企業の存在意義を理解し、自分たちの仕事が社会を支えていることを実感することが、継続的な取り組みにつながります。
地域イベントへの参加や社内活動を通じて、社員同士のつながりが深まり、企業文化の醸成にもつながっています。
社会との関わりを実感できる環境をつくることも、企業の重要な役割だと考えています。
企業とは、単に利益を生み出すためだけの存在ではありません。
社会に必要とされる価値を提供し、地域や環境と共生しながら成長していく存在です。
今後も社会インフラを支える配管機材メーカーとしての使命を果たしながら、地域や社会が抱える課題にも向き合っていきます。
事業を通じた社会貢献。
そして、地域や環境への継続的な貢献。
その両方を大切にした理念を軸とした経営を実践し、これからも社会に必要とされ、信頼される企業であり続けることを目指してまいります。
