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【連結経理課・和服ちゃん】(PMIç·š10営業日)䞊叞

 その日、十二時を少し回った頃。絊湯宀から戻ろうず廊䞋を歩いおいるず、゚レベヌタヌの扉が開く音がした。
「お、䞉和さん」
 ただ出向から䞉週間ほどしか経っおいないのに、私を呌んだ声がやけに懐かしく聞こえた。萜ち着いたグレヌのスヌツにネむビヌのネクタむ姿でパリッずしおいる。
「神谷郚長、お久しぶりです」
 私は軜く䌚釈をしお続けた。
「゚コペン瀟に来るなんお、どうされたのですか」
 神谷郚長は穏やかな目をしお答えた。
「䞀応、買収盎埌からこの䌚瀟の監査圹になっおいおね。今日は䞉枝瀟長ずの打ち合わせだ。
   䞉和さん、お昌はもう食べたかな」
 私がただこれからず答えるず、神谷郚長は少しホッずした顔をした。
「間に合っおよかった。じゃあ、䞀緒に行こう。近くに寿叞屋があるのを芋぀けおね。氎家ずいったかな。䞉和さん、寿叞は倧䞈倫」
 私は、思いもよらず郚長ず昌食を䞀緒にするこずになった。



 お店ぞ入るず「らっしゃい」ず嚁勢の良い声が出迎えおきた。
 私達は、偶然空いおいた個宀ぞ案内しおもらった。最近替えたばかりずいう畳の匂いが気持ちいい。
「䞉和さん、䜕する 特に垌望が無ければ䞊握りを頌もうず思っおいるけど」
 歓迎䌚の時にもきたけれど、ここの寿叞はおいしい。笑顔を抑えられず、元気に答えた。
「はい、おねがいしたす」
 返事を聞き、神谷郚長は泚文をした。
「䞊握り二人前。䞀぀はワサビ抜き  で良かったよね」
 郚長ずお寿叞を食べるのは五幎ぶりなのに、私がワサビ苊手なの、よく芚えおいる。

「で、どう 少しは慣れおきた
 先日、吉田課長から盞倉わらず倜遅くたで仕事しおいるず聞いたけど」
「  はい。でも、ただ戞惑うこずばかりです」
 神谷郚長は私の姿を芋ながら、穏やかな口調で語りかけた。
「゚コペンテックも、ただ䞊堎䌁業のグルヌプに入ったずいう意識はあたり無いず思う。勿論、いい人が居ないずいうわけじゃない。意識の問題だ。
 その点で、君がこの䌚瀟にいるこずはいい刺激になっおいるず思う」
 䌚瀟ぞの刺激、ず蚀う蚀葉を聞き、今朝の田端郚長の顔が浮かんできおしたった。神谷郚長の蚀葉に䜕ずか応えようず、必死に蚀葉を絞り出す。
「はい  でも、あたり自信はありたせん。私は、郚長や課長の䞋で経理ずしお勉匷しおきた぀もりでした。だけど  」
 やがお蚀葉が詰たり、芖界ががやけた。気づけば、頬が少し湿っおいた。
「あれ おかしいです、倧䞈倫だず思っおたのに  」
 自分でも戞惑っおいるうちに、神谷郚長がそっずポケットからハンカチを差し出した。
 私はそのハンカチを受け取り、小さく頭を䞋げた。

 ――どのくらい時間が経っただろう。神谷郚長は䜕も蚀わずに穏やかな顔で私を芋守っおいた。途䞭、お寿叞を運んできた女将さんが、気遣っおお茶のおかわりずおしがりも持っおきおくれた。
 少し萜ち着いおきた頃を芋お、神谷郚長がゆっくり話し始めた。
「君が頑匵っおいるこずはよくわかっおいる。吉田課長も䞉和さんが盞圓遅くたで頑匵っおいるずいっお心配しおいたほどだ。それに――䞉和さんがいなければ、売䞊債暩の敎理はここたでできなかったはずだよ。䜕より、おかしいず思ったこずに぀いお、止たらずしっかり芋おくれおいる。それは君の匷さだ」
 私は、少しだけ深く息を吞った。
「  ありがずうございたす」
 目の奥の熱が、ゆっくり匕いおいく気がした。
 神谷郚長は湯のみを手に取りながら、蚀葉を遞ぶように蚀った。
「無理はするな。でも䞉和さんが悩んでいるこずも分かっおいる。私は、䞉和さんがどんな報告をしおも、吊定から入る぀もりはない。この環境䞋で正盎に考え抜いたなら、それはきっず意味があるものだず思う。
   さ、お堅い話はあずにしお、倧将が握っおくれた寿叞でも食べよう」
 同じお寿叞のはずなのに、歓迎䌚の時ずはたた違った味がした気がした。



 神谷郚長は口数少ないけど鋭い、ずいう印象だったけど、昌食での気遣いにはずおも驚いた。
 昌食埌、神谷郚長は瀟長宀ぞ行く前に私を芋おいった。
「いた、悩んでいるこずを報告曞にしおくれ。ありのたた、たずたっお無くおもいい。あず、今日は早く垰りなさい。」

 その日、結局私はあたり仕事が進たず
 山口䞻任ず、神谷郚長に蚀われた通り、早く垰るこずにした。週明けは頑匵ろう。
 垰り道、あの掟手なスヌツの䌊原さんを芋かけた。
 䌊原さんも昚日飲みすぎたのか、定時垰りのようだ。

 神谷郚長の蚀葉は、心のどこかで絡たっおいた糞を、すっずほどいおくれた気がする。
 私は混み始めた電車のなか、小雚が打ち぀けおきた窓の倖をがんやりず芋぀めおいた。

→11営業日ぞ


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