
【コラム】バブル時代の「いとをかし」−秘密の会話−
◉あらすじ
バブル時代に交わされた秘密の会話。当時の恋愛事情の一面を、清少納言の記述と絡めて書いたコラム。
084 4510 5963 3341 1101
114 194 81 889 4919
↑ これ、わかりますか?
答えは、ポケベルベルを使った会話です。
バブル時代に流行りました。
相手のポケットベルの電話番号に、プッシュ回線の電話でかけて、センターに繋がったらこれらの数字をプッシュして送る。
そういうコミュニケーションを図ったのです。
以下がこの会話の正体です。
084: おはよう〜♪
4510: 今 仕事中だよー
5963 3341 1101: ご苦労様 …さみしいな …会いたい
114 194: いいよ !これから行くよ!
81 889: はーい ♪早くね〜
4919: すぐ(至急)行くよー
特に営業マンは、ポケベルを使う人が多かったので、仕事中にこんなやり取りをしていたことも。
一つの数列を送るのに一回電話を掛ける。
上記の会話だと、合計6回も架電したわけです。
今じゃ考えられないですね。
数列だけだと、最低限の情報しか伝えられないので、待ち合わせ場所 は決めておくなどの方法で、場所を示す数字 を決めていました。
(例:◯◯駅前は1 とか 行きつけのカフェは3 など)
二人だけの暗号で、なんだかスパイみたい。
他にも活用例がありました。
5:ゴー!(行こう!)
0510:ドンマイ(気にするな)
10105:今どこ?
88951:早く来い
106410:テルして(電話して)
0106:待ってる
0874:お話し(話したいことがある)
724106:何してる?
8110:バイト
184:嫌よ
4649:よろしく
8181::バイバイ
015:おいで
1410:愛して!
0170: 伝言ダイヤル入れたよ ※

1410(愛して!)と送る。
114(いいよ)が返って来る。
その時の心臓が跳ねる感覚…。
現代のLINEなどの「既読」や「スタンプ」とは全く違う世界観です。
数字を脳内で、言葉に変換する。
このタイムラグが、もどかしさでもあり、バブル期の恋愛の熱量だったと思います。
ことば多う
おどろおどろしう書きたるは
いとわろし
(言葉数が多くてクドクド書いてある手紙は
本当にかっこ悪いわ)
清少納言の『枕草子』にある言葉です。
※第34段(第31段など諸説あり)の章
最近の私。
清少納言がプチマイブームなのですが、バブル期のポケベルの通信会話は、こちらに通じるなぁ・・・
と、感慨深いです。
了
几戸姶洛
◉追記
0170 伝言ダイヤル入れたよ ※ については
またいずれ書いてみたいと思います。
めんどい!と呆れた方
清少納言はいいコト言った!と思った方
あの頃が懐かしー!と泣いた方
スキ🩷くださいねー
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