メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo bynikumori

年寄りの鷲

    あなたは遠い彼方の空から
    私をギョロッと見つめてる
    あてもなく緑道を彷徨う
    弱い私をただ見つめてる

    東の空の隅端で
    翼広げて浮かんでいる
    風の城壁に当たっても
    少しも揺らぎはしないのだから

    私を見てはなにを思う
    小さな私は鼠の様に
    隠れて歩く
    ただひたすらに

    美味そうだとか
    滑稽だとか
    弱者を真似た役者だとか
    一体なにを思うのか

    心はあるか
    あるなら飛べる
    心は豊かか
    それなら行ける

    広い空の上の方
    私は小さな翼を広げ
    この地を捨てたつもりで飛んだ
    遥か彼方で吼えてみた

    心はあるか
    あるなら飛べる
    心は恥か
    それでは行けぬ

    羽音もしない優雅な滑空
    あなたは私を見つけては
    英雄の様に羽ばたいた
    それは大きな年寄りの鷲なり


     
     
     
    わたなべ もりたろう 詩、現代詩、短歌、川柳、ショートショート、作詞、会話劇、エッセイを書いてます。 書籍化を目標にしたためます。 読んでくれたら嬉しいです。 【メロディーのない歌詞】 詳細はTwitter、マガジンまで宜しくお願いします コメント大歓迎

    あなたへのおすすめ