「仕事行きたくない」は、たぶん正しい|1〜2年目の“なんか違う”を信じていい理由
新卒から数年間、僕はIT業界で、エンジニアやITコンサルとして働いていました。
文系で、ITの知識は完全にゼロから。必死に勉強して、それなりに仕事はこなせるようになりました。でもある時、気づいてしまったんです。「技術が好きな人には、どれだけ頑張っても敵わない」と。
できるようにはなった。でも、楽しくはなかった。
いまは人材業界に移り、ようやく「この仕事、面白いな」とワクワクしながら働けています。
振り返ると、あのとき感じていた「なんか違う」は、ちゃんと正しかった。
この記事では、社会人1〜2年目のあなたが感じている「行きたくない」「なんか違う」を、どう受け止めて、次にどう動けばいいのかを一緒に整理していきます。
「なんか違う」は、体の方が先に気づいている
仕事に行きたくない朝。理由はうまく説明できないけれど、なんとなく気が重い。
そういう感覚を、「まだ1年目だし」「自分が甘いだけかも」と打ち消していませんか。
でも、社会人1〜2年目の「なんか違う」は、わりと正しいことが多いです。
まだ会社の常識に染まりきっていないから、違和感をそのまま感じ取れる
理屈で説明できなくても、体は合う・合わないに正直に反応している
頭で「理由」を言葉にできるようになるのは、たいてい体が気づいたずっと後です。
頭で考えるキャリアに、縛られすぎないで
違和感を打ち消してしまう一番の原因は、頭で考える「べき論」です。
3年は働かないと、転職で不利になる
せっかく入った会社だから、もう少し頑張るべき
キャリアプラン的に、ここで経験を積んでおくべき
どれも、もっともらしく聞こえます。
人材業界で働いている立場から、正直に言います。3年くらい働いていた方が、書類の見え方が良いのは事実です。在籍期間が短いと、書類選考で不利になる場面はあります。
でも、それは書類の段階の話。面接まで進んでしまえば、在籍期間よりも「なぜ辞めたのか」「次に何をしたいのか」の方がずっと見られます。
そして一番伝えたいのは、頭の理屈で体のサインを押さえ込み続けることのコストです。
合わない場所で過ごす20代の数年は、思っている以上に長くて貴重
無理を重ねて心や体を壊してしまったら、キャリアどころではなくなる
潰れてしまったら、元も子もない。それだけは覚えておいてください。
体が感じた違和感を、言葉にしてみる
その前にひとつだけ。眠れない、食欲がない、休みの日も気分が晴れないといった状態が続いているなら、原因探しより先にまず休んで、医療機関や身近な人に相談してください。無理を続けるより、体を守ることが最優先です。
そうでなければ、「なんか違う」の正体を探ってみましょう。当てはまるものをチェックしてみてください。
A. 人間関係
特定の人の顔を思い浮かべると気が重くなる
上司や先輩に質問・相談するのが怖い
職場で自分だけ浮いている気がする
B. 仕事内容
仕事には慣れてきたのに、面白いと思える瞬間がない
周りが楽しそうに働いているのを見て、温度差を感じる
この仕事を5年後も続けている自分が想像できない
C. 仕事量・働き方
残業や休日出勤が当たり前になっている
明らかに時間が足りない量の仕事を抱えている
休みの日も仕事の連絡が気になって休まらない
D. 会社・業界
会社のやり方や価値観に違和感がある
尊敬できる先輩や、目標にしたい人がいない
この業界にいる自分の将来が見えない
一番当てはまる数が多かったものが、あなたの「なんか違う」の正体に近いはずです。
ちなみに僕はBでした。仕事はできるようになったのに、面白いと思える瞬間がなかった。冒頭で話した「好きな人には敵わない」という感覚は、まさにこれです。
タイプ別・次の一手
Aが多かった人:まず「人」を変える方法を探す
人間関係のしんどさは、相手が変われば消えることが多いです。
信頼できる先輩や人事に「異動したい」「配置を相談したい」と伝えてみる
社内で話しにくいなら、社外の相談窓口を使う
Bが多かった人:「何なら楽しいか」を考え始める
仕事内容が合わないのは、努力では埋まりにくいズレです。
社内に別の職種があるなら、異動を考えてみる
自分が夢中になれたこと・人から褒められたことを書き出してみる
新卒から3年以内なら、未経験の職種にも比較的挑戦しやすい時期です。
Cが多かった人:まず休む、そして量を減らす相談を
仕事量のしんどさは、気合いで乗り切るほど悪化します。
有給を使って、まず一度しっかり休む
上司に業務量を相談する
それでも変わらないなら、それは個人ではなく会社の仕組みの問題です。
Dが多かった人:転職を前向きに検討していい
会社や業界への違和感は、中にいる限り解消されません。
今すぐ辞めなくても、転職エージェントに話を聞いてみる
「外にどんな選択肢があるか」を知っておくだけで、気持ちはかなり楽になる
最後に
「仕事に行きたくない」と思う自分を、責めなくていいです。
僕もIT業界にいた頃、「できるのに楽しくない」自分を、ずっとどこかで責めていました。でも場所を変えたら、同じ自分が「この仕事、面白いな」と思えるようになった。
変わったのは、僕の根性ではなく、環境でした。
頭で考えたキャリアより、体が感じた「なんか違う」の方が、案外あなたのことを分かっています。20代は、その感覚を頼りに、自分が力を発揮できる場所を探していい時期です。
あなたが、ワクワクしながら働ける場所に出会えますように。
