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イギリス駐夫の苦悩~駐夫がロンドンのパブに集合~

    「駐在帯同してみたけど、聞いてたのと違う!」

    場所はロンドン。かのハリーポッターで有名なキングクロス駅周辺のパブ。
    ロンドンにはこうしたパブがあちこちにあり、この人たちはいつ仕事しているんだろうと思うようなオジサンたちで賑わっている。

    今回主にロンドン近郊に住む駐夫のメンバーに声をかけ、イギリス駐夫会を開催してみた。
    厳密には駐夫ではなく留学されている方も参加いただいたが、多様なメンバーの業種や職種に驚きつつ、家庭に向き合い、イギリスという異国の地で遭遇する大変な思いは皆多かれ少なかれ感じていると気づいた。


    あなたの近くにも駐夫がいる?

    6万4千。


    これは何の数字か想像がつくだろうか?

    正解はイギリスに住む在留邦人の数である。

    ぱっと見は多いのか少ないのか良くわからない気もするが、

    世界に散らばる日本人の中では6番目。ちなみに1位はアメリカで40万人、2位は中国で10万人とやはりビジネスの大きさもあり桁が1つ違う。

    それでも人数としてはやはり多いようだ。統計的な数字はないがロンドンにはかなりの数の日本人が暮らしていると感じる。

    今回集まったメンバーは6名。駐在員なら大した数ではないが駐夫の集まりと考えると意外とイギリスにいるんだなというのが素直な感想。

    もともとはFacebookの駐夫コミュニティがあり、そこで知り合った人たちとの繋がりで、初めましての方も含めて声をかけて実現したのが今回の駐夫会である。

    イギリス(ロンドン近郊)の駐夫会をキングクロス駅周辺で開催!SNSから繋がったメンバーでしたが、異業種のバックグラウンドを持つ方が集まってお話できたのでとても楽しかったです☺️なお、ストライキのため終電が17時台で慌てて帰りました🤣また冬に開催したいです! pic.twitter.com/g5LVFpIv09

    — 柳本純一郎 (やなじゅん) Junichiro Yanagimoto (@JY_hrd_market) September 7, 2025

    よくある繋がりは、学校等の近隣の人のコミュニティの中に入ることだが、そういう繋がりなく「駐夫」というくくりで集まるのは新鮮だった。

    苦労するのは慣れない環境と子育て

    今回集まったメンバーは家事や育児も駐夫になる前からある程度やっていた人が多かった。

    それでも毎日の送迎(時には違う兄弟姉妹で違う学校に通わせている人も)、料理・掃除・洗濯と奔走している印象だった。

    話題に出てきた家庭や生活における大変な面として、
    ・最初にパートナー側(会社側)から聞いていた話と条件が違う
    ・思っていたよりもパートナーの出張や会食等で家を空ける時間が多い
    ・もともと行くと聞いていた赴任地が変更になって下調べが無駄になったり、気持ちが振り回された
    ・家事や育児の分担でパートナーと揉めた
    ・仕事がない中で役割の喪失感や社会との繋がりのなさに苦労した
    ・入らせたかった学校がなかかな決まらず苦労した
    それぞれの話に参加者が大きくうなずきながらそういう苦労やっぱあるよね、という話で盛り上がった。

    結局男女が入れ替わっても同じことはある程度起きてしまうので、家族のこういう苦労や気疲れがあることを駐在員は知っておくべきなんだろうな。ただし、上記で出てきた話は駐夫以上に駐妻の方が苦労しているように感じる。駐夫なりの苦労はあれど、駐妻と全くイコールということではないと感じる。

    他にも、夏休みこどもが家にいる時間が多く、サマーキャンプ(子どもを有料で預かってアクティビティをさせてくれるような場所)に子どもを預けつつ何とか頑張って家族ケアをやっていた。

    異国の地で家族のケアを頑張るのは誰だって大変なんだ。

    駐夫は普段何している?

    今回集まったメンバーは、
    ・現状仕事はせず家庭に専念している人が2人、
    ・日本からの仕事を受けている方が1人
    ・現地での仕事を見つけたり企業されている方が2人
    ・大学院に通っている人が1人
    と実に多様な結果に。

    統計は取れていないけど、駐在帯同を機に何らかの仕事やそれに準じた活動をやってみようというモチベーションの方が男性側は多いように感じる。

    こういう経験を聞けるのも自分だけの世界でなく、考えが広がるので凄くいいきっかけと感じた。もちろん家族のケアでいっぱいいっぱいな人が仕事までする必要はないのだけれど、やはり何かしら仕事をしているということが精神衛生においていい面はあると感じる。

    参加された方々は基本家庭にもしっかりコミットしつつそれ以外の時間で努力しながら活動をされていた。

    仕事をしている人は仕事+家族ケアや家事(料理や掃除・通学通園等)。
    仕事をしていない人は家族ケアと家事を頑張っているという印象。


    日本との違いも大きな差があるが

    大きく話題になったのは仕事やサービスの質が日本と違う点。異国なので当たり前といえばそれまでだが、以下のようなものが出てきた。

    ・頼んだものや予約したものが時間通りに来ない
    ・来ないと思ったら急に来る
    ・でも契約等書面は無駄に立派でいろいろ書かされる
    ・ダメな商品を掴まされた、その後の対応も最悪
    ・運転者の気性が荒くてすぐにホーンを鳴らされる
    ・水圧が以上に弱い
    ・軽い病気だとNHS(イギリスの病院)でなかなか見てもらえない
    ・自動車の中を勝手に探られた、部品の盗難にあった、故障した
    ・食事は美味しくないものが多いので食べたいものは自炊が最強

    など、話題を上げればきりがない。

    しかし日本との変化や違いに戸惑いつつも、そこを悲観しすぎず、こういうもんだと受け入れながら現地の状況に慣れていこうと皆努力している。

    大変さはあるものの、イギリスいいもんだね、いい所もあるよね、という感じで1年以上暮らしている人は上手く違いを受け止めているなと感じた。

    現地でどう交流を築いていくか

    参加メンバーの話を聞いて改めて感じたのが、今いる環境に文句を言っても仕方がない、ということ。その中で馬が合う人、助けてくれる人を上手く見つけながらサバイブしていくしかない。

    今回集まったメンバーは住む場所も別々でそんなに頻繁に会うことはないけれど、横のつながりで情報を共有したり、これはあの人に聞けば良さそうというのも見えてきたので、いいきっかけが作られたと思う。

    日本人に限らずイギリスに住む現地の人や他の外国人とも交友関係を増やし、広げていくことでその地での生活がより楽しいものになると感じた。

    自分から窓を開いて外に飛び出していくことが駐在帯同の中で充実した生活を過ごす第一歩となる。

     
     
     
    「売って終わりにしない経営」を軸に既存顧客との関係づくりを支援 l 著書『アフターセールスの教科書』 ロンドン在住で海外生活・子育て・旅行・駐夫のリアルを記事にして発信

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