
【夫の中の33人と私のサバイバル日記】#28 わが家に天使が舞い降りた話
わが家に新しく加わった
男の子の“子ども”に
まさるという素敵な名前がつき、
夫の中の世界に
また一つ優しい絆が生まれた頃。
私は、今でも思い出すたびに温かくなる、
絶対に忘れることができない
特別な人格と出会いました。
27番目に現れたのは、
なんと、とっても愛らしい人格でした。
夫の中の人格に
1つだけ動物がいます。
犬のレオです。
今回出てきたのは、両手はレオと同じ
じゃんけんの「グー」の形なのですが、
心なしかレオの時よりも、
きゅっと愛らしく丸めている気がしました。
当然、言葉は話せません。
でも、その人格は
私のすぐ側にやってくると、
小さなグーの手で、私の肩や頬をそっと優しく撫でてくれるのです。
そして、私の目をじっと見つめながら、
息遣いではない、とても優しい声で鳴きました。
人格:「……ニャー」
私:(うそ!ねこ?可愛い……!)
この時ばかりは、
あまりの愛くるしさに全身の力が抜けて、
心が癒やしで満たされていきました。
私の頬を優しく、
何度も何度もなでてくれた可愛い猫。
(とは言っても、本気の夫の顔ですが笑)
すっかり、うっとりしていると
「ニャー」とないて、おとなしく
帰っていってしまいました。
後にも先にも、
現れたのはその一度きりでした。
翌日、あまりの可愛さと愛しさに
興奮冷めやらぬ私は、
夫に身振り手振りを交えながら大熱弁!
私:「昨日ね、もの凄く可愛い猫が来たんだよ!
こうやってニャーって私の頬を撫でてくれてね!」
夫:「ええ……? 犬の次は猫……?
俺が……?(爆笑)」
私:「そう!あなたの顔なんだけど、猫なの!
手は、レオと一緒でグーなんだよ!」
夫は、私の話を聞きながら、
自分のことなのにケラケラと笑っていました。
人格として、犬(レオ)が出てきたときは、
夫が狂ってしまったか?
と思うくらい動揺しましたが
今回の私は慣れたものでした笑
じつは、DID(解離性同一性障害)について
少し調べてみると、
交代人格として「動物」が現れるのは、
決して珍しいことではないみたいなのです。
人間は時に言葉で傷つけ合う複雑な生き物ですが、
動物はただそこにいて、無条件の癒やしをくれます。
犬のレオが、
私を襲うナチさんの足を噛んで守ってくれる役割なら
この一度だけ現れた猫は、
激しい人格の登場が続いていた
私たちの心に寄り添う「究極の癒やし」
天使の役割だったのかもしれない
なと勝手に思っています。
「ソラお母さん、いつもお疲れ様。
ちょっと休憩してね。いつもありがとう。」
夫の心の中の優しい世界が、
私にそんなメッセージを届けてくれたのかな、なんて思っています。
姿は私の大好きな夫のままなのに、
中身は癒しの可愛い猫。
そんな奇跡のような愛おしい同居生活は、まだまだ私に、見たこともない温かい景色を見せてくれるのでした。
さて、可愛い猫の次に出てきたのは、
魔除けの戦士?のような人格でした。
今後の夫は、“本当の自分に統合していく過程”、をたどります。
ドラマや映画で描かれるDIDの主人公って
統合する過程まで描かれることが
少ないかな?と思います。
他人格たちが出なくなるまでの軌跡
どなたかの参考になったらいいな
と思って書きます。