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Photo bymiddle_age_love

「君の隣で」 | 詩連作.1

    「拝啓」

    飲みかけのサングリア
    2つ並んだグラス

    尽きない話
    尽きない笑い

    時間に押し出された雨の街

    「さようなら、また今度」

    目を伏せ微笑んだ
    傘の下

    拝啓

    遠い背
    心に記した
    出さない手紙



    ーーーーーーーーーーーーー
    「境界線の隣」

    take you outキミを連れ出す

    スクリーンの向こうに
    キミは逃避行

    もう
    噛める爪もない

    「おかえり」

    境界線のまま
    隣にいる

    キミは
    どちらの私に
    笑いかける



    ーーーーーーーーーーーーー
    「いつか」

    いつか
    溢れ出して
    言葉にしてしまったら
    冗談だって笑ってね

    そして
    1000日経って忘れて
    5000日経ってふと思い出して
    10000日経った頃、気付いてね

    指先に刺さって
    抜けない棘が
    あなたとなるように

    そんな絵空ごと
    本棚の間にあなたを
    見つける度に
    考えてしまうよ


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    「喪失願望」

    あの日のように
    泣けたなら
    救われるのか

    まるで
    火種のように
    籠もった熱が
    逃げゆかない

    クローゼットの奥深く
    それはただ上手に
    閉じ込めただけだった

    触れた手は
    冷たかったね
    そんなことばかり
    考えている

    ごめんね
    同じ景色を
    見ているふりで
    隣にいて



    ーーーーーーーーーーーーー
    「6月の夜風」

    初夏の夜風の中
    並んで歩いた

    鞄を持ち替えたことに
    あなたは気づかない

    街の華やぎを映す
    あなたの笑顔
    揺らぐ街灯

    願いは叶っている

    こんな風に
    隣を歩いて
    語りたかったんだ

    優しさに甘えて
    ここまで来た
    きっと
    この距離が丁度いい

    ぽつりぽつりと
    漏らした言葉
    あなたが思う以上に
    覚えている

    次は日付けが変わるまで
    飲み明かそう
    二人で

    きっとまた
    上手に笑えるから








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