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Photo bytibihime

初めての岩盤浴体験記

    先日、久しぶりに有休をとった。仕事の合間の貴重な休み、どう過ごそうかといろいろと考えた末、結局選んだのは近所の大型日帰り温泉施設。特に何か予定があったわけではなかったが、精神的にストレスのかかる仕事が続いていたので「たまには自分を労わろう」という気分になった。

    どうせ行くならと、いつもは選ばない岩盤浴を含む全館利用コースを思い切って選択。実は私、自慢ではないがこれまで岩盤浴というものを体験したことがなかった。少しどころかかなりドキドキしながら受付を済ませ、いざ岩盤浴ゾーンへ!と思ったところで、いきなり困ってしまった。
    「岩盤浴って、どう入るの?服は脱ぐの?下着はつける?持ち物はどうする?ロッカーってどこ?」
    受付で簡単な説明は受けたものの、緊張ですっかり記憶が飛んでいる。そこで初めて岩盤浴に関する知識ゼロのまま来てしまったことに後悔した。だが、そこは文明の利器、スマホがあるではないか、よっしゃ検索・・・と思ったら更衣室はなんと圏外!完全に赤子状態。

    仕方なく近くにいたスタッフの方に「岩盤浴初めてなんですが・・・服は着て入るのですか?」尋ねてみる。スタッフもこんな基本的な質問されたことあるのだろうか?しかしそのスタッフは嫌な顔一つせずに「はい、専用のウェアを着たまま入ります」とにこやかに教えてくれた。
    さらに驚いたのは、その施設の岩盤浴が「男女一緒」に入るスタイルだということ。

    いやぁ、聞いてよかった。。。もしそのまま脱いで入っていたらそれはもう完全に通報案件。男女一緒ということを聞いて、変な下心があるわけではないのだが、自他ともに認める小心者としては、これまた緊張の種。

    そして、ついに岩盤浴室の扉を開ける。中は静まりかえり、ほんのりとした石の香りと温かい空気が広がっていた。空いているスペースを見つけ、人の間を縫うように慎重に歩き、そっと横になる。一見簡単なこの所作も、小心者にとっては妙に神経を使う作業である。隣との距離はほんの数センチ。衝立が一枚あるとはいえ、男性か女性かわからない見知らぬ誰かがすぐそばで寝ているというのは、想像以上に緊張する。
    もう一度言う、別に下心はない。

    とはいえ、岩盤浴そのものはとても気持ちがよかった。じんわりと体の芯から温まり、汗が自然とにじみ出てくる。これが“デトックス”というやつなのか、と妙に納得する。ただ、リラックスを目的に来たはずが、岩盤浴に入っている間中ずっと緊張しっぱなしだったのは、やはり小心者の性なのだろう。その後は通常の風呂、サウナを利用して帰宅。

    正直に言うと、私はまだ普通の温泉やお風呂で十分かもしれない。岩盤浴はちょっとハードルが高かった。でも、今回の体験で雰囲気はつかめたし、どう動けばいいのかも理解した。もしかしたら、慣れてくれば違った楽しみ方が見えてくるのかもしれない。

    ということで、次回またチャレンジしてみたいと思っている。少しずつ緊張感を手放して、本当のリラックスを味わえる日が来ることを願って。


     
     
     
    地方の片隅で奥様、娘、わんこと生活している何者でもない極々普通のおとん。将来のこと、これまでのこと、日々の生活で感じたことなどを書いてみます。