対話記録
四月、始まる。
五月、蠢く。
六月、揺蕩う。
七月、溶ける。
八月、巡る。
九月、手放す。
十月、壊す。
十一月、創る。
十二月、沈む。
一月、喰らう。
二月、落ちる。
三月、生きる。
十二の記憶は答えを示す。
その言葉に偽りは無く。
一、暁
雑踏、雑音、雑念。
この世にとって余剰な要素は幾つ有る?
これは、夢?
どれが、現実?
私は何処に居る?
分からない、知り得ない。
知るはずも無い。
目が覚める。カーテンを開ける。
光にやられて直ぐに閉める。
午前7時、まあまあな早起き。
今日は何曜日か、何であろうと生活に変わりは無いが。
粗雑な説明で申し訳無い。今の自分を事細かく言っていたら、あなたの時間を無駄に奪ってしまうから。それはこちらとしても本望では無いのでね。
ところで、あなたの名前は?
成程。それでは、もう少し付き合ってくれるかな。なあに、どうという事は無いさ。
「君は、どの世界の生き物?」
「君は、どの世界を好む?」
「君は、どの世界で過ごす?」
「君は、この世界を選ぶ?」
毎日、刺激の足りない生活を繰り返して、何時の間やらこんな茨の上に立たされてんの。
ああ、可哀想な私。
此処まで読んで何を言ってるのか分からないと思った其処の君。
君は、その生き方に満足してる?
こんな短い文章の羅列を眺めて、この時間を使えば色んな事が出来ただろうに。何してるんですか。そんなんじゃ駄目ですよ。全く。
この時間も勿体無いですか。そうですか。
これは内緒の話なんですが、ここからの展開は私も知りません。
ええ、本当ですよ?
閑話休題。
目が覚める。カーテンを開ける。
光にやられて直ぐに閉める。
午前7時、まあまあな早起き。
今日は何曜日か、何であろうと生活に変わりは無いが。
さあ、最高の日々が待っている。
二、重ねる歳月
この度は本当にすいませんでした!
またこれか。
最早、自分の得意芸に成りつつある。
趣味:謝罪
…とでもしておこうか?
暁では最高の日々が待っているとかほざいていたが、現実はそう甘くない。
毎日、寝て起きての繰り返し。
最初はうんざりしていたが、今ではそれも心地良いとさえ感じている。これは、人間として不出来なのだろうか。
そう思うのなら思っていれば良い。
人間とかいう生き物は何処までも愚かだ。
その例が私なのだが。
此処まで読んだあなたに問います。
この文章は稚拙ですか?
そう思うのなら思っていれば良い。
なんて言いませんよ。私も改善はしていきたいと思っているので。
冒頭の謝罪は何なのか?
その疑問は野暮です!
日々を戦いながら過ごしている皆様にとって、自分自身を責めるという事は自分自身を殺す事と一緒です。どうか、自分に自信を持って生きて下さいね。
まだ、稚拙。成長が無い。
創作とは難しいものですね。
三、再生
長くなりましたが、ここからが本番です。
手始めに、この世界を分類してみましょう。
必要か、不必要か。
死。
理性。
毎日。
戦争。
この世は縦社会です。
逆らうと酷い目に遭います。
どうして、生きているの?
どうして、生きているの?
どうして、生きているの?
どうして、生きているの?
聞き飽きました。
問題を見て見ぬふりばかりしていると、何時しかその問題が透明になり、何故か解決した気になってしまうのだとか。
なんかそういった話を風の噂で聞きました。
そんな気持ち良さを感じながら、私は今日も生きていく。
簡単な感動ストーリーが欲しい?
それとも、小難しいミステリー要素が欲しい?
何でも言って良いですよ。
此処にはありとあらゆるものが揃っていますから。
例えば、爪楊枝とか人参とかプラナリアとか…
そうそう、___もありますよ。
好きですよね、___。
最近流行ってますよね。私も一寸は興味あるんですけど、如何せん取っ付きにくさがあるので…。
そうだ、4つの中であなたが欲しいのは何ですか?
やっぱり、危険を楽しみたいのなら___ですかね。
安牌を選ぶなら___ですけど、これを選ぶ人はセンスが無いですねえ。
すいません、口が滑ってしまいました。
なんせ、今日は早起きだったもので…
まだ脳が起きていないというか、まあそういう事です。
そうは言ってももう昼の12時ですね。
このプラナリアを見て下さい。
頭が2つに分かれてるでしょ?
まるで、誰かの意思みたいですね。
どっち付かずで、優柔不断で。
どちらが本当の自分なのか分かっていない様な、いやこいつはどっちも自分なのか。
シャーレの上でしか生きてこなかった彼は世界を見たことが無いんです。
彼にとっての全てはこの小さなガラスの中だけ。
それでも幸せなんでしょうね。
変な苦しみとか憎しみとかを知らずに今まで過ごしている訳ですから。
この人参あげてみます?
新鮮ですよ。
四、自壊
自己の分離。
正義と正義の分離。
熱意と熱意の対立。
どれもが美しく、穢らわしい。
道端に捨てられた紙切れは風に吹かれて何処までも飛んでいく。
まるで、誰かの意思みたいだ。
この稚拙な文章ももう少しで終わりです。
よくぞ、此処まで耐えてくれました。
急激な気温の変化に惑わされながら、ゆっくりと眠りに就く。この時間が一番嫌い。
起きてるのか起きてないのか微妙なこのライン。気味が悪い。
ここは、夢?
ここが、夢?
何なんだこれ、流石に意味が分からない。
周囲に広がるのはモザイクの掛かった視界。
足元には茨が巻きついている。
よく見たら根まで張っている。
何かが此方へ迫ってくる。
駄目だ、動けない。
動け。
動け。
動け!!!!!!!!!!!
……。
「効いた様ですね。」
「ああ。何とも可哀想な奴だ。」
「何があったのかは分かりませんが、道端で蹲っていたので声を掛けましたが…」
「まさか、’’自己分離’’に苦しんでいたとはな。」
打ち込んだ___の名前は「I-01」
一時的に昏睡状態にさせ、意識内で無理矢理自己を結合させる。
謂わば、精神を矯正するという事である。
「I-01」
Iは個性の意。
その効果は絶大。
人を希望にも絶望にも追い遣る。
音声データ:uncontrol.mp3
…わあり
…うしもあ
…よねし
…らしで
…うわい
途切れ途切れで内容が理解出来ない。
そもそもこのデータがいつ記録された物なのか。
五、生命の息吹
回収された物は彼が身につけていた衣服や鞄。
そして、USBメモリ。
一つ不可解なのは、彼が消えたという事。
何の痕跡も無く、突如として姿を消した。
そう思っていたが、彼が居たベッドの下にUSBが落ちていた。
再生する。
音声データ:reset.mp3
「皆さん、こんにちは。私は____です。
急に何処かへ行ってしまってごめんなさい。
でも安心して下さい。私は元気です。」
これが彼の声?
いや、声は聞いたことが無いが…
これが貴重な手掛かりとなるのは間違い無いだろうが。
また帰ってきてくれて嬉しいよ。
私は何時でも君の事を歓迎しているからね。
はい、ありがとうございます。
雑踏、雑音、雑念。
この世にとって余剰な要素は幾つ有る?
これは、夢?
どれが、現実?
私は何処に居る?
分からない、知り得ない。
知るはずも無い。
目が覚める。カーテンを開ける。
光にやられて直ぐに閉める。
午前7時、まあまあな早起き。
今日は何曜日か、何であろうと生活に変わりは無いが。
粗雑な説明で申し訳無い。今の自分を事細かく言っていたら、あなたの時間を無駄に奪ってしまうから。それはこちらとしても本望では無いのでね。
ところで、あなたの名前は?
成程。それでは、もう少し付き合ってくれるかな。なあに、どうという事は無いさ。
「君は、どの世界の生き物?」
「君は、どの世界を好む?」
「君は、どの世界で過ごす?」
「君は、この世界を選ぶ?」
毎日、刺激の足りない生活を繰り返して、何時の間やらこんな茨の上に立たされてんの。
ああ、可哀想な私。
此処まで読んで何を言ってるのか分からないと思った其処の君。
君は、その生き方に満足してる?
こんな短い文章の羅列を眺めて、この時間を使えば色んな事が出来ただろうに。何してるんですか。そんなんじゃ駄目ですよ。全く。
この時間も勿体無いですか。そうですか。
これは内緒の話なんですが、ここからの展開は私も知りません。
ええ、本当ですよ?
閑話休題。
目が覚める。カーテンを開ける。
光にやられて直ぐに閉める。
午前7時、まあまあな早起き。
今日は何曜日か、何であろうと生活に変わりは無いが。
さあ、最高の日々が待っている。
おはよう、私。
おはよう、私。
今日も溢れんばかりの希望を胸に、
何にも代え難い個性を大切にしていこう。