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Photo bynuchinuutou

『あなたのお名前はなんですか?』

    リト

    ※マジでとんでもない下ネタです!注意!

    私は基本的に学がなくモノシラズなので、物の名前がわからないことがよくある。
    視力検査で使用する『C』のマークをランドルト環と呼ぶことも知らなかったし、眼鏡の耳にかける部分を“ツル“と呼ぶことを知らなかった。

    世界には私の知らない物がまだまだある。

    さて。そんなモノシラズの私が、他人と会話していて物の名称がわからずに困った時は、大抵ニュアンスでどうにかごまかそうとする。

    例えば、そうだなぁ。
    私にとって、機械から伸びる、線の差し込み口は全て“コンセント“だし、ネジとかを締めるドライバー状の物体は全て“ドライバー“なのである。

    個々にそれぞれ何かしらの名前がついていたとしても、そんなことは関係なく、とりあえず似た物の名前でごまかす。
    とにかく伝わればいいじゃん、と思ってる。

    ところで、皆さん。
    コレ、なんて呼ぶかご存知だろうか?

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    Amazonから。棒の部分です。

    カテゴリに「りん」と書いてある時点で、まあ、コイツ全体の名前は「りん」と言うのだろう。
    だが、この棒の名前はなんなのだろうか。
    「りん」についてくる棒、でいいのかもしれないが、私はそもそもコイツを「りん」と呼ぶことも知らなかった。

    話は変わるが、先日、私の家のコレが壊れた。
    父が眠る仏壇においてある、この棒が壊れたのである。

    我が家は毎日、父の仏壇にその日に炊いたご飯やちょっとしたおかずをお供えする。
    父はとても食べることが好きな人だったから、きっと私たちと一緒にご飯を食べたいだろうと思って、毎日、夕食時には必ずお供えをしている。

    その際、「ご飯だよ〜」という父への合図として必ず「りん」を鳴らすので、何年も何年も毎日鳴らされていたこの棒は、ついにボロボロになってしまったのだ。

    そろそろ買い直そうかと思って、私の仕事が休みの日にでも買いに行こうかと母にお伺いを立てる。

    「母、そろそろコレ、新しいの買ったほうがいいんじゃないかな」
    「ああ、チ○チ○棒ね」
    「……なんだって?」
    「だからチ○チ○棒でしょ?」

    この人は何を言っているのか。
    私は母の子として生まれて、ゆうに30数年が経つが、ついに母の頭がおかしくなったのかと思った。

    いつも澄ました顔で、下ネタなんて一切言わず、常に冷静なこの人が。
    そんなアホみたいな名称で物を呼ぶはずがない。

    「ごめん、もう1回言って」
    「だからチ○チ○棒……」
    「もうやめて!私の母像を壊さないで!」
    娘の私は耐えられずに即脱落した。

    両手で耳を塞ぎながら、「そんな言葉聞きたくない!」と涙ながらに訴えると、母は心底呆れた顔で、冷静に言った。

    「だって“ちーーん!“って鳴らす棒なんだから、そう言うしかないじゃない」
    「そうなの!?そんなしょーもない理由でさっきから下ネタ連発してるの!?」
    「下ネタだと思うからそう聞こえるんでしょ。嫌ねぇ、今時の子は」
    果たしてそうなのだろうか。
    私の心が汚れているから、恥ずかしい言葉に変換されてしまうだけなのだろうか。
    あくまで堂々とした母を見ていると、何故か私が間違っているように思えてくるから不思議である。

    「アンタは昔から想像力豊かなのよ。お母さんみたいに純粋に、“ちーん“と鳴らす棒だからチ○チ○棒だと思えばブフォ」
    「オイ母」

    自分の言葉に吹き出してヒーヒー言っている母を、未だかつてこんなに冷たい眼差しで見つめたことはあっただろうか。

    「(`・ω・´)なになに?どうしたの?」

    と、そこにやってきたのは旦那である。
    母が爆笑しているのが珍しかったのだろう、困惑した表情を浮かべながら部屋から出てきたので、私は今あったことを説明する。

    「チ○チ○棒はどうだっていいんだよ!私はコレを買うか買わないかって話をしているんであって!」
    「(`・ω・´)じゃあ明日買ってくるよ、チ○棒」
    「……なんだって?」
    「(`・ω・´)だから明日買ってくるって、チ○棒」
    「オイその名称はマジでやめろ」
    母はもう笑い疲れてヘロヘロである。

    母の健康の為に、私はボロボロになった棒で旦那のチ○棒を思い切りつついておいたので、旦那はすぐに無事駆逐された。
    我が父もまさか、自分の仏壇の前でこのような珍事が繰り広げられているとは夢にも思わないであろう。

    では、ここでもう一度皆さんに訊きたい。
    どなたかコレの名称をご存知の方はいらっしゃらないだろうか。

    どなたかご存知の方がいれば、是非とも私に教えてもらえないだろうか。
    でないと我が家のコレの名称がマジで
    『チ○チ○棒』になりかねないので。

    ちなみに旦那が新しく買ってきたチ○チ○棒は、今日も食べ物が山ほど乗った仏壇で、父への合図として使われている。

    ……うん、無理矢理いい話にまとめようとしても無理だな、コレ。

     
     
     

    リト

     
     
    営業5年目。正社員を目指す契約社員。 趣味はゲームとバンド活動。SUPERBEAVERとV6は私の命。 やたら髪の長い旦那(´・ω・`)と厳しいツッコミが売りの母(。・ω・。)、そして私( ゚д゚)の3人暮らし。 文章で勲章を手にするのが夢。 毎週火曜・水曜・木曜はお休みです。

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