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Photo bysanaearts

【つぶやき】着ぐるみ願望

    氷鯰

     唐突に思った。また、きぐるみを着たいなぁ…と。きぐるみは、顔を晒したままのコスプレと違って(コスプレも好きなんだけど)、なんだかこちらの個性をまるっと遮断したまま、そのキャラクターになりきるという快感がある。
     そして、なによりも喜んで集まってきてくれる、子ども達の満開の笑顔がイイ。(なかには、こわーい(ノД`)ってなっちゃう子もいるけど…)


     博物館に勤めていたころ、何度かきぐるみに入るお仕事をしたことがある。地域のゆるキャラや、かわいめの恐竜、お城の擬人化キャラなどなど…
     バックヤードに搬入された着ぐるみは、例外なく内側がもわっと汗臭くて、ファブリーズ漬けにされるのがお定まりだった。したがって、きぐるみに入りたがる職員はおらず、嬉々として手を挙げる私を、周りは「物好きやな…まぁやらせておくか、ただし、変な真似はさせんようにせんと」とばかりに、私inきぐるみがドアに挟まったり、段差で転がったりしないように付き添ってくれたものだった。


     もっとも、身体能力に乏しい私inきぐるみは、ゆっっくり館内を歩き、お客様に手を振りながら近づき、記念撮影のポーズをとり、握手をし、小さく踊ってみせたりする…くらいが関の山だった。これを小一時間もすると活動限界を迎えるので、頃合いを見計らってバックヤードへすごすごと退場する。
     冬場でも滴るような汗をかくし、化粧も落ちるので、一仕事終えて相棒にファブリーズをぷしゅぷしゅしながら、毎回あーあとため息をつくハメになるのだが…
     脳裏にこみ上げるようにキラキラした目の子ども達の反応、はにかみながら手を振り返してくれる大人たちの姿が浮かんできて、懲りもせず「またやろう」とちょっとにやけてしまうのだった。


     こっぺぱんさんの『お祭りの屋台での出来事💎』を読んで、ふと子ども達の楽しそうな声、わても大の好物…と連想ゲームが始まってしまいましたm(__)m
    すみません…



     
     
     

    氷鯰

     
     
    ”ひょうねん”です。リアルな彼我のズレをテーマに、恋愛小説やホラー短編を中心に執筆中。大学図書館や博物館で働いていた頃の話、中高生の頃に出会ったLGBTQの体験話、日常雑記なども時々更新しています。文筆のお仕事のご相談、大歓迎!

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