組手は、いつも通りのはずだった。
一合目。
二合目。
押され続けるルナは、いつものように頭で答えを探していた。
しかし三合目。
その瞬間だけは違った。
右足が大地を掴み、
全身を貫く力の流れが、
思考よりも先に槍を動かした。
偶然か、必然か。
その一本はまだ完成した技ではない。
けれどルナは確かに感じていた。
「身体が、自分より先に答えを知っていた。」
魔法では決して辿り着けなかった、新たな戦い方の扉が静かに開かれる。




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