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【中長編小説】この指灯せ 第四話⑦『侠山の弟』

    コトハナリユキ

     あれからしばらくして、俺たちは地元のコンビニで再会することとなった。
     いつも使うコンビニに立ち寄ろうと入口へ向かうと、裏からやけに賑やかな声が聞こえて、喧嘩かと思い覗いてみるとあのガキ2人が居た。偶然とはこうも重なるものかと思い、声をかけた。

     俺たちのやりとりは空也が話してたから割愛だ。

     ただ、侠山の弟があの場に居合わせたことについては、複雑な気分だった。けど、俺もまだ侠山の兄貴については何も掴めていなかったし、まだあいつらには動いてもらう必要もあった。だからまだ話す訳にはいかなかった。
     俺が元締めや警察から追われている可能性がある以上、一人で動き回るのにも限界がある。表立って動いてくれる連中が必要だった。この事件をもっと表に出して、犯人を引き摺り出してもらわないといけない。
     だから情報を出す代わりに、俺以上に動き回ってもらうことにした。
     引き続き俺は、高柳の情報を探ることにし、クラブへ潜入する日々を過ごした。

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