
ブロッコリーの森 ⑫ 最終話
いつのまにかぐっすりと眠って、ぼくは
ひとりの部屋で朝をむかえた。
起き上がって、おばあちゃんの台所に行くと『おはよう。よく眠れたかな?』とにっこりして言ってくれた。
ぼくも、おはようのあいさつをして、きのうの夜のできごとは説明せずに言ってみた。
「ねえ、妖精なんているのかなあ」
おばあちゃんは言った。
『そうだね、いるかもしれないね。
昔見た映画では、森の中にたくさんの妖精が住んでいたよ。
本の中のおはなしとか 作りものと思っている中に、本当のこととか大切なメッセージが入っていることがあるみたいだよ』
おばあちゃんは続けてこう言った。
『もしかしたら、その映画をつくった人は、妖精を見たことがあるのかもしれないね』
その話をきいて、ぼくはますます森に連れて行ってもらうのがまちどおしくなった。
そして、このあと街にもどってからの
いつもの毎日も、学校も、
ほんのすこし楽しくなりそうなかんじがしている。
ー おわり ー

ありがとうございます