メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

䌚瀟ずいう迷宮の曞評ず芁玄。正しいのに勝おない起業家が読むべきおすすめの本【胜力開発線⑩】

    今回の胜力開発線は本のレビュヌです。
    胜力開発線も節目の10回目になったので、ここで䌚瀟ずは䜕か経営ずは䜕かを考えられる本を玹介したす。

    ■䌚瀟ずいう迷宮 経営者の眠れぬ倜のために
    著者石井 光倪郎

    これたで1,000冊以䞊読んでいお、その䞭でもベスト5に入る名著です。
    僕の起業人生の日々を思い返すず、垞に䞍安で暗䞭暡玢の日々でした。
    䞀般的に正しいず蚀われおいるこずに察しお「モダモダ」を感じおたんです。
    䟋えばこんなこず。
    売䞊利益を最倧化すべき
    成長しなくおはならない
    などなど

    特に䌚瀟を成長させるずいう蚀葉に違和感を感じおたした。
    なんずも衚珟しにくいですが、資本䞻矩に察する違和感だったり、圓たり前のように蚀われおいるこずの抵抗感などでしょうか。

    このモダモダを晎らすように、成長すれば正解にたどり着くず信じお、闇雲に走り回っおいたのを思い出したす。
    答えを探すために経営者団䜓に入ったり、MBAにも通っお䜕か知識を身に぀ければ芋えおくるず思い勉匷したしたが、そんな甘いものではなく、生半可な知識や経隓は䜕䞀぀圹に立ちたせん。
    圓時の僕は䜕のために成長するのかが抜けおたした。

    そんな䞭、この本でモダモダのヒントが芋えおきたした。
    正しいこずをしおるのに勝おないず感じおるなら、是非読んでみおください。
    この本がおすすめなの人はこちら

    正しいこずをしおるのに事業が䌞びない起業家
    ハヌドシングスるを抱えおいる起業家
    やる気が起きない起業家
    䌚瀟経営に悩んでいる起業家

    ✅この本をおすすめしない人

    この本は是非読んで欲しい䞀冊ですが、おすすめしない人もいたす。
    サクサク読める本ではないので、理解に時間がかかりたす。
    限りある時間を本に䜿うのはもったいないので、ここに圓おはたるなら読たないほうがいいかず。
    たあ、読む読たないも奜きにすればいいですが、わざわざ深い迷宮に入る必芁がありたせん。
    知らぬが仏で、事業に集䞭したしょう。

    幎商1億円未満の起業家

    1億すら超えおない起業家はこの本を読むのはただ早いです。
    残念ながら、資本䞻矩瀟䌚で生きる珟実ずしお、「力なき正矩は無力」だからです。

    この本で経営の正しさに気づいたずころで、だから䜕になるこずでしょう。
    生き残るために日々やるこずは倉わりたせん。
    たずは、本圓の経営のスタヌトに立぀ために最䜎でも幎商1億は軜く超えたしょう。

    ずいうか、䞀般的に蚀われたり考えたりするこずずは違うので、頭が混乱しお沌にハマりたすよ。
    僕も起業圓初から䞭途半端にここに気づいおしたったため抜け出せなくなりたした。

    株匏100持っおいる起業家

    この本は完党な経営者向けで、投資家向けではありたせん。
    しかし、自瀟の株匏を100持っおる起業家は、経営者でもあり投資家でもあるんですよね。
    そうなるず、ROIなど投資効率も頭に入れなくちゃいけたせん。

    ただ、悲しいかな。
    この投資効率ずいう思考自䜓が、迷宮を探求する資栌がないず蚀っおいいかもしれたせん。
    投資家目線が入るず、玔粋に経営だけ目がいかないので、゚ッセンスが吞収できないんですよ。

    そのため、100%持っおいおも所有ず経営の分離が完璧にできる人や、雇われ瀟長にはおすすめです。

    売䞊利益の最倧化を目的にしおいる起業家

    この蚀葉が圓たり前だず考えおいる起業家も、この本はおすすめしたせん。
    普通に経営しおたらこの思考になりたす。
    それぐらい圓たり前だず感じる蚀葉です。

    別に良い悪いじゃないですよ。気にせずガンガン事業を䌞ばしおください。
    繰り返し、僕は起業圓初からこの蚀葉に違和感があったので、迷宮に入り蟌んでしたいたした。。。

    ✅本の感想を芁玄

    たずは、党䜓的な僕の感想を曞きたす。
    本の冒頭にも曞かれおたすが、ノりハり的なものは曞かれおたせん。
    経営に察しお、䜕か正解があるような単なる論理的なパズルではなく、割り切れない矛盟や葛藀に満ちた悩みを迷宮ずしお捉えおいる本になりたす。

    経営は正解のない矛盟のバランス取り

    本曞の栞心は、経営ずはあちらを立おればこちらが立たずずいうトレヌドオフずの戊いだずいうこずです、
    圓たり前ですが、北に行くなら南にはいけたせん。

    珟堎ではこんな葛藀があるこずでしょう。

    ■効率 vs 創造性珟堎を管理しすぎれば効率は䞊がるが、新しい発想は死ぬ。
    ■論理 vs 感情数倀や理屈だけで人は動かないが、感情だけでも組織は厩壊する。
    ■党䜓最適 vs 個別最適本瀟が良かれず思ったルヌルが、珟堎の掻力を奪う。

    さらに、これらを取捚遞択しお矛盟を解消するのではなく、矛盟を抱えたたた、いかに歩み続けるかを問われたす。

    経営者の眠れぬ倜の正䜓

    だからこそ悩むんです。
    経営者が倜も眠れないほど悩むのは、問題が難しいからではなく、どちらを遞んでも地獄ずいう究極の二択矛盟を迫られるからです。

    最埌は誰にも盞談できず、根拠のない勘や芚悟だけで決めなければならない瞬間もありたす。
    これが成長すればするほどステヌクホルダヌが増えるので、どんどんハむプレッシャヌになるんですよね。

    䌚瀟は生き物

    本曞では、䌚瀟を機械的なシステムではなく、独自の意志や慣習を持぀生呜䜓のように曞かれおたす。
    僕はこの抂念が奜きで、䌚瀟っお矛盟を孕んだ人間臭い生き物なんですよね。

    生きおいるから悩むし、生きおいるから論理を超えた思いもよらなかった玠晎らしいこずが起きたす。

    数十幎䌚瀟経営しおいる先茩は、この偶然の出䌚いがあるから高揚感やワクワクで蟞められないっお蚀っおたした。
    これが経営の醍醐味ですよね。

    ✅戊略

    それでは、ここから本題で迷宮に入っおいきたす。
    気づきや孊べたこずを匕甚しながら玹介したすね。

    たずは戊略の章。
    「分析は戊略じゃない」ずいう蚀葉は本圓に耳が痛いです。。

    戊略を倧々的に公衚しおいる謎

    䜕より驚くべきこずは、珟代の䌁業がその「戊略」なるものを、あらかじめ倧々的に発衚・公衚しおいるこずである。
    このこずが、䌁業経営における「戊略」に関する䞀般的な理解を、ある意味で象城しおいる。

    そもそも、戊前に手の内を広く公衚する人、盞手に察しお「私はこの䜜戊でいきたすよ」ずあらかじめ詳぀たびらかにする人など、どの䞖界にいるのだろうか。
    もし真面目に発衚するずしたら、それは盞手を欺くためのフェむクなのか  。もしくは文字通り、盞手には「わかっおいおも、芆せない」絶察的な必勝戊略だからなのか  。

    普段戊略ず呌んでいるものが、いかに衚局的で論理の遊びに過ぎないかを教えおくれたす。
    起業家同士話しおいおも「戊略は䜕ですか」ず䌚話が飛び亀いたすが、よくよく考えおみるず、本圓に勝おる戊略なら他人に話さないですよね。。

    䞖間の「戊略ごっこ」に惑わされるのではなく、「盞手に手の内を明かさずずも、珟堎がい぀の間にか倉わっおいる」ような、もっず深く、身䜓的な仕掛けこそが真の戊略ず呌べるのではないかず考えさせられる䞀節です。

    経営者の仕事は説明するこずじゃない

    経営者の仕事は、説明するこずではないのである。説明は、必芁ならあずからいくらでも぀いおくる。
    それは極論過ぎるず蚀われるかもしれないが、しかし、説明しようずするこずが、もしくは説明できるようにしようずするこずが、いかに思考を県前のこずに限定するこずに぀ながるか、いかに「戊略」を短期的で確実な䞖界のものに抌し蟌めおしたうこずになるかを想起しおみれば、その意味するずころが理解できるであろう。

    根本的に僕のビゞネスの垞識をぶち壊した䞀節です。
    説明しようずした瞬間に、それは本圓の戊略じゃないずいうこず。

    そもそも営業や採甚や資金調達含めお経営に関わるすべおで説明をしおいくのが圓たり前だし、説明しないず䜕も始たらないず考えおたした。

    しかし、よく考えおみるず説明するずいう行為が論理的なメリットだけを䌝えようず躍起になっおるだけですよね。
    それよりもあえお説明しきれない熱量や、理屈を超えた珟堎の倉容を信じる勇気が、迷宮を突砎する鍵です。
    僕はこのタむプなので、なんか気が楜になりたした。

    経営者の人ずなりが本圓の戊略を䜜る

    理解されないのがあたり前であっおもいいのである。
    それでも、わが目には、わかる、䜕が、わかるのか。
    それは、「構想」の内容の䞀意の仔现ではない。それが、本圓に深く考え抜かれたものなのか、それずも思い぀きに過ぎないのかはっきり蚀えば、䜕も考えおいないのか、がわかるのである。
    それは、ただ「構想」の評䟡ではなく、「構想者」の評䟡でもあるずいうこずである。経営者が自ら愕然ずしなければならないのは、この䞀点においおである。
    埓業員も埗意先も投資家も、そこに懞けおいるのである。もちろん、人柄ではない。「構想者」ずしおの噚量に、である。嚁勢のいい気宇壮倧さではなく、䞀片の真実を深く芋透かすその県力にいっおもよいであろう。

    経営の本質は䜕を語るかではなく、呚囲が呜運を賭けるかどうかにありたす。
    「瀟長がここたで考え抜いたこずなら、賭けおみよう」ず思わせるこず共鳎こそが、人を動かす真の力です。
    戊略そのものの良し悪しよりも、それを本気で考えおいるかどうかが経営者ずしお詊されたすね。
    優秀な人ほど、これは芋抜いおたすよね。
    熱量よりも論理に逃げおる時期もあったので、胞が苊しくなりたした。

    ✅垂堎

    次は垂堎です。
    党䜓的に圓たり前だず思い぀぀、い぀のたにか忘れおいたor芋お芋ぬふりをしおいた本圓の商いに気づく内容です。

    垂堎(しじょう)ず垂堎(いちば)の違い

    「いちば」ずは、未知のものに出合う豊饒な可胜性の森ずいうべき堎所であった。
    経営者にずっおの新しい発想や思考の泉は、むしろこうしお捚象された「いちば」の豊饒な倚様性や耇雑さのほうにこそ、実は倚く眠っおいるに違いないであろう。
    そう、「垂堎」ずは本来、そこに閉じ籠もるものでなくお、実圚の「いちば」がそうであるように、瞊暪に歩き回るもの、もしくは枉猟する堎所だったのである。

    「経営者は珟堎に出ろ」ずいう蚀葉の解釈はこれかず。
    垂堎(しじょう)分析をした瞬間に、今ある既存垂堎しか芋ないので、動いおいる垂堎(いちば)は氞久に芋れなくなりたすね。

    統蚈デヌタやグラフに敎理された垂堎は、扱いやすい反面、そこからノむズ䞍玔物が削ぎ萜ずされおいたす。
    しかし、新しい発想は、その削ぎ萜ずされたノむズの䞭にこそ眠っおいたす。
    生身の人間がひしめき合い、予枬䞍胜なこずが起きる「いちば」の泥臭さに立ち戻る必芁がありたす。

    新芏事業の考え方

    新芏事業分野を開拓する際、「垂堎」はすでにそこにあるものずしお、「垂堎」芏暡は倧きいのか、「垂堎」ニヌズを分析しお、適切な「垂堎」セグメントを遞択し、「垂堎」参入すれば、「垂堎」競争に勝ち残れるのではないか  ず考えお着手した事業に、成功した䟋など聞いたこずがない。
    それ以前に、そうした発想ではたずもな参入戊略に蟿り着くこずさえ難しいであろう。
    順序が逆なのである。「垂堎」があるから事業をするのではない。
    事業機䌚に察する独自の掞察が、既成の「いちば」の䞭から新たに自瀟の「垂堎」を括り出すのである。

    垂堎分析をした瞬間に、誰もが認識する共通の垂堎があるような錯芚を受けたすが、そんなもの存圚しないず䞀刀䞡断されおたす。
    これが事業構築の迷宮ですね。

    垂堎は探すものではなく䜜るもので、䞖の䞭に既にある「○○垂堎」に参入するのではなく、自分が芋぀けた䞀片の真実を軞にしお、空間を切り取るこず。
    その切り取り方こそがその䌚瀟独自の戊略であり、他者が真䌌できない独創的な垂堎の創造ずなりたす。
    これが出来たら苊劎しないんだけどね。

    垂堎は独創的な地図

    考えおみれば、そもそも「垂堎」があったから「競争」があるのではない。「競争」をクロヌズアップしスポットラむトを圓おるために、「垂堎」ずいう抂念が必芁ずされおいるだけなのである。
    経営者は、芳念ずしおの「垂堎」から倖に出なければならない。

    日頃から信じ蟌んでいる垂堎ずいう抂念が、実は他人ずの比范競争を正圓化するための虚構に過ぎないこずが曞かれおたす。 

    たさにそうで、垂堎シェアや競合比范ずいう蚀葉を䜿った瞬間、あらかじめ決められた土俵の䞊に乗せられおしたいたす。
    しかし、そこでの戊いは単なる消耗戊であり、本圓の意味での創造はありたせん。
    本圓の意味で土俵から降りれるかどうか考えされられる䞀節です。

    ✅䟡倀

    次は䟡倀です。
    そもそも䟡倀ずは

    䌁業䟡倀は誰の目線

    では、「䌁業䟡倀」ずはいったい誰が認める䟡倀なのであろうか。
    恐ろしいのは、そのような疑問さえ持たなくなっおしたったこずである。
    経営者自身が「匊瀟の䌁業䟡倀を䞊げたい」ず蚀っおいるずき、たさか神様が決める絶察的で普遍的な䌁業の䟡倀、などずは考えおいないず思いたいが、「株匏時䟡総額」や「株䞻䟡倀」のような抂念から次第に「䌁業䟡倀」ずいう抂念が玡ぎ出されおいく巧劙な仕掛けは、たさにそうした錯芚を惹起するに十分なものであったずもいえよう。
    「䌁業䟡倀」ずいう蚀葉を䜿われるず、経営者たでもが、ただ算定された数倀を芋おこれがわが瀟の「䟡倀」なのだず思い蟌たされおしたうのだ。

    MAのアドバむザヌをしおるず必ず出るのが䌁業䟡倀の話です。
    「䌁業䟡倀が◯億円だから◯億円で売りたい」や、「䌁業䟡倀が◯億円以䞊じゃないず買えない」ずか飛び亀っおたす。

    䟡倀ずは誰かにずっおの䟡倀でしかありたせん。
    砂挠の真ん䞭にいる人にずっおの1杯の氎がダむダ以䞊の䟡倀を持぀のず同様に、䟡倀は受け手の状況ず䞻芳に䟝存したす。

    それなのに時䟡総額やROICずいった数倀が䌁業䟡倀ずいう蚀葉にすり替わるずき、そこには誰の䞻芳かずいう芖点が欠萜したす。
    その数倀は、垂堎の平均的な期埅倀を算出しただけの他人の目に過ぎないのですが、経営者がそれを自瀟の絶察的な䟡倀だず錯芚した瞬間、経営の目的は他人に耒められるための数倀䜜りに堕しおしたいたす。

    䟡倀が䟡栌にすり替えられた

    繰り返すが「䟡倀」ずは本来、䞻芳的なものである。
    客芳的にできるのは「蚈枬」だけだ。「䟡倀」が「䟡栌」にすり替えられたのず同様に、誰かによっお決められた尺床に拠る客芳的な「蚈枬」倀が、「客芳的で絶察的な䟡倀の評䟡」なる謎のものに、巧みにすり替えられおしたっおいるのだ。
    䌁業経営も偏差倀教育の延長のようになっおしたった。
    この錯芚は、経営者にずっお深刻で重倧な意味を持぀。

    䟡倀ず蚈枬は違うんですよね。
    客芳的であるこずを絶察芖するのは、䞀芋誠実に芋えお、実は自分で責任を持っお刀断するこずからの逃避に過ぎたせん。

    他人が決めた評䟡軞で、他瀟より1点でも高いスコアを目指すのは、もはや経営ではなくお勉匷です。

    儲かるだけなら、その䌚瀟の意味がない

    その挙句の果おが「わが瀟の事業遞別基準は、儲かるか儲からないかである」「わが瀟の䜿呜は、成長するこずである」ず本気で蚀うこずになる。
    そこには「䞻芳」の圱はなく、「䟡倀芳」は無色透明である。
    しかしそれでは「その䌚瀟」である理由がない。蚀い換えれば、もしそれだけなら「その䌚瀟」でなくおもいいのである。

    これは本圓に耳が痛い話です。
    数倀的な正論に䟝存するあたり、䌚瀟から魂なぜこの䌚瀟が存圚するのかが消えおいっおたす。

    「わが瀟の䜿呜は成長するこずだ」ずいう蚀葉は、䞀芋前向きに聞こえたすが、実は「䜕のために成長するのか」ずいう最も重芁な問いから逃げおいたす。
    成長はあくたで䟡倀を届けた結果であり、目的ではありたせん。
    呌吞をするように、䌚瀟も掻動を続けるために成長が必芁なだけで、呌吞するこず自䜓を人生の目的ず呌ぶ人はいないはずです。

    ✅利益

    次は利益の章です。
    今は「売䞊ヌ費甚利益」ずいう考えが圓たり前です。
    ただ、結果ずしお出るものであった利益が目的になり「利益売䞊ヌ費甚」ず逆算しお考えるようになったこずぞの譊鐘けいしょうを鳎らしおいたす。

    費甚も顧客のため

    「費甚」は、よりよいモノ、より品質の高いモノをより安く぀くり、よりよい方法で顧客の手元に届け、よりよく䜿っおもらうために、かけられるのである。その「費甚」のかけ方を創意工倫するのは、第䞀矩的には顧客のためであっお、「利益」を増やすためではない。
    「費甚」を抑えるのも、顧客が認める「䟡倀」を創り出すためなのである。「利益」を増やすために「費甚」を枛らすずいう発想からは、「䟡倀」が創造されるこずは、圓たり前だが、ない。

    売䞊を䞊げるこずず、費甚を抑えるこずは、別々の独立した䜜業でなく、「顧客に喜ばれるために、いかに効率よく、か぀質高く動くか」ずいう䞀぀の創意工倫の衚ず裏から芋た姿に過ぎたせん。

    これらを分解しお売䞊目暙やコスト削枛目暙ず個別に管理し始めた瞬間、経営からは「䜕のためにそれをやっおいるのか」ずいう党䜓像が消えおしたいたす。

    差異ずいう終わりのない迷走

    問題になるのは、自ら定めた目暙の「䟡倀」を持たないたた、単に他ずの盞察的な距離に、䌚瀟が自ら航海の行き先を定める独自の「䟡倀」を持たないたた、その盞察的な距離である競争盞手ずの盞察的䜍眮関係だけに腐心する、唯䞀最倧の関心事になる、ずいうこずである。
    もし、䌚瀟が自ら航海の行き先を定めめる独自の「䟡倀」を持たないならば、航海の矅針盀は競争盞手ずの盞察的䜍眮関係だけに頌らざるを埗なくなっおしたい、経営が評䟡を受けるための、唯䞀最倧の関心事ずなっおしたう。

    競合分析をするこずぞの是非が曞かれおたす。
    ラむバル䌁業ずのスペックの差、䟡栌の差、シェアの差。
    これらを埋めるこずに腐心するのは、戊略的に芋えたすが、実態は盞手の埌を远いかけおいる状態に過ぎたせん。
    盞手が動けば自分の行き先も倉わっおしたうのは単なる远跡ですね。

    たしかに本来の目暙ずは自分たちが䜕を成し遂げたいか䟡倀ずいう内発的なもののはずです。
    しかし、倚くの䌁業は競合に勝぀こずを目暙にすり替えおしたいたす。

    自らの䟡倀刀断を攟棄し、評䟡の基準を他瀟ずの比范ずいう倖郚に委ねた瞬間、䌚瀟は独自の魂を倱い、誰からも代替可胜な存圚ぞず堕しおいきたす。
    それでも競合が気になりたすよね。悩たしい。。

    思うように結果が出ない時に考えるこず

    経営者は、思うように結果が出ないこずに右埀巊埀する前に、自瀟がただの利益創出装眮になっおいないか、正確には自分自身がそういう芋方をしお自瞄自瞛に陥っおいないか、぀たり自瀟固有の「䟡倀」を創り出すための自身の意志ず構想が空虚になっおいないかを自問しなければならない。それをすっ飛ばしおしたっおは、䞀時的「利埗」は埗られおも、「利益」がもたらされるこずはない。

    思うような結果が出ない時、経営者は぀い効率が悪いのかずかコストが高いのかなど数倀をいじくり回しお解決しようずしたす。
    しかし、数字の奎隷になっおいたす。

    ずべおの答えは自分の内なる䞭にあるんですよね。

    ✅組織

    次は組織です。
    ここでは阿吜の呌吞の良さも觊れおたす。
    たさに日本独自の暗黙知。
    昚今は、「暗黙知よりも圢匏知だ」ず蚀われおたすが、本圓にそうなのかを考えさせられる内容でした。

    人が増えるずサボるのが普通

    二人であれは目の前に盞手がいるのでサボるのは困難だが、十人寄れば倧抵は手を抜く人が耇数いる。癟人寄れば、手を抜く人の比率はもっず高くなる。癟人で六十䞃十人分くらいの仕事しかしなずいったこずは普通だずいうのである。

    みんな薄々感じおたすが、人が倚ければ倚いほどサボるんです。
    人間は、自分が党䜓の䞀郚に埋没したず感じた瞬間、無意識に力を抜く習性がありたす。
    この死んでいる30人分の゚ネルギヌをどう解き攟぀かが、数倀をいじるだけの管理効率ずは別次元の、経営の仕事ですね。
    いやあ、難しい。

    経営者の責任を瀟員に抌し぀けおいる

    経営者は、この「効果」の問題を、「効率」の問題に転嫁しおしたうこずが埀々にしおある。車が期埅通り走らないのは、車の構造が悪いからではなくお、燃料の燃焌「効率」が悪いから、぀たり瀟員が「効率」よく「業務」をこなしおいないから、もしくは瀟員にその力がないからだずいう思いに流れるのである。

    実はずいうか、圓たり前ですが、組織の責任は経営者です。
    ただ、自分の責任から目を背けお瀟員がサボっおいるずかやる気がないずか蚀っちゃう経営者も倚いですね。
    瀟員の問題にすり替えるこずで、䜕をしたいのでしょうか。
    責任逃れなのかな。ベンチャヌでこれをやったら間違いなく死にたす。

    人はモノじゃない

     もし「組織」を、「戊略」に埓った機構もしくはその機胜ず考えおしたえば、「人」はそこに圓おはめられる亀換可胜なピヌスに過ぎない。
    しかし「人」は実圚するのに察しお、機構ずしおの「組織」はその結び぀き方を瀺す抂念でしかない。
    本来なら、同じこずをやるにしおも、「人」によっおそれに盞応しい「組織」の圢は倉わるず考えるほうが、思考の順序ずしおはずっず自然であろう。
    さらに蚀えば、「組織」ずいう抂念ずいう抂念は本来「人」の脳意識の䞭に仮想的にあるものだず考えおもおかしくない。

    経営理論の定番である組織は戊略に埓うずいう限界を指摘し、より人間䞭心的な組織芳を曞かれおたす。

    瀟員からも「俺らは戊略の駒じゃない人間だ」ず聞こえお来そうです。

    ✅人材

    次は誰しも悩み続ける人材です。
    䌚瀟にずっお、人材の問題は組織の問題ず、垞に裏腹だず曞かれおたす。
    なぜここたでしお人材で悩むのかを考えおみおはいかがでしょうか。

    人材ぞの浅はかな期埅

    目先の圹に立぀「人材」を求めおばかりいれば、長い目で「䌚瀟」のこずを考える「人材」など育぀はずがない。圓たり前である。
    蚀われたこずに埓う「人材」ばかりを手元に眮いおいれば、自ら考える「人材」が育぀はずもない。これも、圓たり前である。
    ずいうより、原因は火を芋るよりも明らかず蚀うべきだろう。
    たたよくいわれるように、報酬が理由で入瀟した人は、報酬が理由で蟞める。これも道理である。

    これを読んで胞が苊しくなりたした。
    たさに僕もこのように瀟員を芋おいたからです。

    人材に関する悩みの倧半が、実は経営者自身の浅はかな期埅が招いた必然の結果です。

    さらに金銭的な報酬を重芖するず関係性を取匕になるので、より高い報酬を提瀺する他者が珟れれば、去っおいくのは道理です。
    金で買った忠誠心は、金が尜きたずき、あるいはより倧きな金が珟れたずきに必ず厩壊したす。

    䟿利さを求めた代償は重いですね。

    そもそも人材育成は無理

    職業遞択の自由ずいう基本的人暩を持぀ヒトに、投資しおたで「人材」育成しようずする  ずいうのは、考えおみれば䞍可解な行動である。投資しお育おたかず思えば、その途端に今床は匕き留めるこずに汲々ずせねばならない。その矛盟に察しお、経営者自身はどういう理解をしおいるのだろうか。

    「人を育おる」ずいう蚀葉。
    これも䞀芋玠晎らしい蚀葉で、さぞや瀟員を倧事にしおるず思いきや、この行為に経営者の独占欲を感じたす。

    䌚瀟が人材に投資しお育おるずいう発想には、どこか「育おたのだから、自瀟のために尜くすべきだ」ずいう芋返りぞの期埅支配欲が混じっおいたす。
    しかし、基本的人暩ずしお職業遞択の自由がある以䞊、成長した人が倖ぞ出るのは圓然の暩利です。
    ここの矛盟にどう折り合いを぀けるか悩むなあ。僕は答えが出たせん。

    人材を育おるのではなく掻かす

    「䌚瀟」にできるこずは、「人材」を掻かすこずであっお、育おるこずではないのである。「人材」が育ったずするならば、掻かされた結果に過ぎない。経営者から芋れば、「人材」が䞍足しおいるのではなくお、掻かしおこなかったのみであり、だから育っおいないのである。考えおみれば、圓たり前のこずである。
    育おるずいう思考になっおいる限り、育たない原因に぀いおは、半ば䞍可抗力、぀たり育おない本人の玠質・玠逊や努力に問題があるずの思いに半分は逃げ蟌むこずずなろう。しかし掻かすこずだず考えれば、その責任の倧半は経営者の偎にあるこずを、はっきりず自芚できる。

    そもそも䌚瀟は孊校じゃありたせん。
    人材の胜力そのものを高めるこず教育を䞻目的ずするのではなく、今ある胜力をいかに事業の䟡倀に倉換するか掻甚に集䞭すべきです。

    なんか育おるずいう芖点に立぀ず、成長しない原因を本人のやる気や玠質ずいった、経営者がコントロヌルできない領域に抌し付けおしたいがちです。

    「良い人材がいない」ず嘆く経営者は、実は目の前にある才胜を掻かせおいないだけかもしれたせんね。

    ✅その他

    その他で気づきがあった内容をピックアップしたす。

    経営者ず投資家の違い

    しかし本来、経営者の圹割は、株䞻もしくは投資家から芋お望たしく、魅力的な「事業のバスケット」を぀くるこずではないのである。
    投資のリスクずリタヌンの芳点でポヌトフォリオを敎えるのは、投資家の仕事であっお、経営者の仕事ではない。

    これが株100持っおる起業家がこの本を読むのをおすすめしない理由です。
    株匏を持っおるず、どうしおも投資目線になるんですよね。
    そうは蚀っおも普通100を持぀ので、話はややこしくなるんですよね。
    悩たしい。

    倢ずビゞネスモデル

    若いベンチャヌ䌁業の経営者たでが、たず真顔で語るのは、䜕より先にビゞネス・モデルになっおしたった。
    自分が䞀身を賭しおでも為そうずする瀟䌚的掞察の実限ぞの匷靭な意志である前に、どうやっお皌ぐんですか、ずいうこずである。
    アむディア・コンテストのスタンド垭の専門家や評論家も、「倢はわかったけど、ビゞネス・モデルは」などず、聞く衚情で聞いおいる。
    しかし本来、ビゞネス・モデルづくりはいくらでも磚くのを助けるこずができる。取っお代われないのは、圌らの蚀っおいる「倢」のほうである。
    その「構想」自䜓に内圚しおいるかもしれない、深い意矩ず可胜性である。そこに察する県差しを倱うこずは、「䌚瀟」ずいう存圚の意味の忘华ではないか。

    起業したおの頃、倢ばかり話しおいたら「ビゞネスモデルは」ず蚀われたのを思い出したす。
    それに合わせるように蚈画を立おるうちに、僕の芖線は救いたい顧客や成し遂げたい理想から、説明の぀きやすい論理ぞず移っおしたいたした。

    起業においおビゞネスモデルずいう蚀葉が、本来最も重芁であるはずの匷靭な意志や独創的な構想を芆い隠しおいたす。

    僕が起業しお感じたのは、䞖の䞭が磚けるものばかりを重芖し、最も貎重な代えられないものを軜芖しおいるず感じおたす。

    善い䌚瀟の定矩をする

    したがっお、経営を考える出発点も、善い「䌚瀟」の自己定矩でなければならない。もちろんそれは、䞀般的なあるべき論ずしおではなく、それぞれ「䌚瀟」ごずにめざす固有で独自の姿の自己定矩であり、蚀い換えれば、具䜓的に䜕を為すためにその「䌚瀟」が生たれ、営みを続けおいるのかずいうこずである。その「䟡倀」軞だけは、他人に預けおはいけない。もし、それは「圓然、皌ぐこず、儲けるこずでしょ」ずしか答えられないのだずしたら、未だに呪瞛が解けおいないずいうこずだろう。

    僕の奜きな蚀葉に真・善・矎がありたす。
    それには善い䌚瀟を自分で決める勇気が必芁です。

    䞖の䞭には時䟡総額が高いや成長率が凄たじいずいった、誰かが決めた善い䌚瀟の定矩が溢れおいたす。
    僕も、もちろん振り回されるのですが、それは他人の䟡倀軞でしかなく、経営者が自ら「自瀟にずっおの善さずはこれだ」ず定矩したいものです。

    ✅最埌に

    今回は䌚瀟ずいう迷宮をレビュヌしたした。
    これたで500名以䞊の起業家ず䌚っおきたしたが、めちゃくちゃ良いビゞネスモデルでも倱敗しおいる起業家ず、なぜかビゞネスモデルがなく倢ばかり話しおるが成功しおいく起業家もいたす。

    この違いは䜕かず蚀われたら思考が浅いずいう衚珟をしおたしたが、この本を読んで、より蚀語化ができたした。

    正しさずは別次元の深さがあるこずを知っおいただけたら嬉しいです。
    たさに起業家の胜力開発にふさわしい本なので、是非読んでみおくださいね。

    迷宮に入る必芁があるのか

    最埌にそもそも迷宮に入るべきかの是非を曞きたす。
    正盎、ここたで深く考えおる起業家は、ほずんどいたせん。
    僕の知り合いでも10名いるかいないかかず。

    なので、生きおいくだけなら、この迷宮に入る必芁はないんですよ。
    気にせず、ガンガン成長させればいいです。

    ただ、僕のように䜕か䞀般的に圓たり前ず蚀われおるこずに違和感があったら、迷宮を盎芖しお入っおみおいいかもしれたせん。
    そこにモダモダのヒントや、あなたが幞せになるためのヒントが芋぀かるはずです。

    それでは、経営に悩みがあれば䞋蚘から問い合わせください。
    最埌たで読んでいただきありがずうございたした

     
     
    起業・䞊堎䌁業ぞ売华を経お、経営者の顧問をしおいたす。 起業家が自走できるよう、䞀過性のノりハりではなく経営の本質ず思考力を発信䞭。 ・幎商1億円突砎するための無料の自動蚺断しおたす ・YouTubeでも深堀り ・MBA経営孊修士 ・座右の銘「あおいくた」

    あなたぞのおすすめ