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祖母姫、ロンドンへ行く!

    「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしてみたいわ。」
    とのおばあさま(祖母姫)の一言から始まった祖母姫と秘書(孫である著者)の豪華でおもしろくてたいへんで(主に秘書が)わくわく愛おしい物語である。

    誰でも気軽に海外へ行ける今の時代、ロンドンへ行かれた事のある人はそれなりにいると思うが、ファーストクラスに一流ホテル(しかも何十年前)の豪華旅行はなかなか経験できるものではないので、読んでいてその豪華な光景が頭に広がっていくだけでとてもとても楽しかった。

    すべては祖母姫の一言と請け負ってくれた秘書孫(著者)とお金を出してくれた伯父様たち、何よりも類い稀なる抜群の記憶力と、年月を経て熟成された思い出をユーモアたっぷりの楽しい文章力で書き上げた著者の感性文章力が、私を楽しい豪華ロンドン珍道中の世界に誘ってくれた。
    ロンドンに一度も行った事がないのに、すべてがカラーで詳細に脳内に再現されていった。
    買い物やアフタヌーンティーなど自分も実際に一緒に体験しているような気になれた。

    そしておばあちゃんあるあるエピソードの数々には、そうそうそう!と首がもげる程頷いた!
    おんなじメニュー食べてるのに、自分がいらないものは「あなたももっとこれをお食べなさい」と下げ渡しになられる(笑)
    しかもそれがだいたい腹にたまるものばかり。

    楽しく読みながら、私はロンドンお姫様旅行の著者くらいの時に、おばあさまより少し若い祖父母と温泉に行くだけで精いっぱいだったので、英語が話せイギリス滞在経験があるとはいえ自己肯定感が非常に高く自己皇帝感な祖母姫を満足させるべく奮闘した姿に本当にすごい!と思った。
    そして睡眠時間を削って自分のお楽しみも諦めない若さも!

    一流のホテルマンやサービス業に関わる人たちにしかできない心のこもった一流のサービスを垣間見れたのも貴重な経験になった。

    自己皇帝感をお持ちの祖母姫だが、様々な事に挑戦しご自身でいつも最高な自分であろうと努力を重ねてきたからこその自信なのだ。
    ネタバレになるので書けないが、祖母姫の金言はめちゃくちゃめちゃくちゃ心に響いた。
    初見はぐさっときて矢鴨状態だったよ。
    ぜひご自身の目で見てほしい。


    自分の孫が豪華で煌びやかでユーモラスにおもしろく楽しく、おばあさまの素敵さがとても伝わる素晴らしい物語にしてくれて、祖母姫は「私の孫の本なのよ。なかなか良い文章を書くでしょう。」と天国ですでに1000冊は配り歩いて自慢しておられることでしょう。
    あの世でも重版だ。

    木村セツさんの新聞ちぎり絵のファンで、そこからおすすめにXで流れてきたのがきっかけで
    購入したこの本。
    大好きで宝物の一つになった。
    あまりにおもしろくてどんどん読み進めていってしまう。
    老若男女すべての人におすすめ。
    木村セツさんのちぎり絵でできたスコーンの本の表紙や背表紙、細部に至るデザインも素敵で贈り物にもぴったりなとても良い本です。

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