
雨の日に捨てる決意ー少し不便なくらいがちょうどいい
連日、雨が続いています。梅雨ですから、雨続きが当たり前です。
でも、洗濯物が思うように乾かず困ります。
我が家の洗濯機は、縦型の乾燥機付きです。部屋干しをする場所がほとんどないので、少し値段は高くても乾燥機付きにしました。
それでも雨が何日も続くと、乾燥が追いつかなくなります。
もちろん、乾燥機に入れられないものもあります。入れようと思えば入れられるものでも、シワになったり、生地が傷んだりするので、できれば避けたい服もあります。
そうなると、部屋干しの量が少しずつ増えていきます。
だから私は、天気予報を見て「今週は雨が続きそうだな」と思ったら、まず着るものを考えます。
なるべく洗濯物を増やさない組み合わせにするのです。
さらに、乾きやすい素材の服を選ぶようにもしています。綿100%よりも少し乾きやすい生地を選ぶだけで、洗濯の気持ちがずいぶん楽になります。
下着は毎日洗います。でも、トップスは汚れていなければ続けて着ることもあります。夏は汗をかくので難しいですが、その分、ボトムスは毎日洗わないこともあります。
そもそも洗濯は毎日するものなのだろうか、と思います。
昔は洗濯板でゴシゴシ洗っていた時代です。今のように気軽には洗えません。
だから、汗をかいたら陰干しをしたり、洋服ブラシをかけたりして、なるべく洗わずに清潔を保つ工夫をしていたのでしょう。
洗濯は、生地を傷める行為でもあります。
だからこそ、昔の人は長く着るために、知恵をたくさん育ててきたのだと思います。
心理学には「制約があるほうが創造性が高まる」という考え方があります。不自由さは決して悪いことばかりではなく、「どうすればうまくいくだろう」と知恵を働かせるきっかけにもなるそうです。
雨の日は洗濯が思うようにできません。
だから私は雨をきっかけに、「洗濯をしなくても済む工夫をしよう」と考えます。
面倒といえば面倒です。でも、それを面倒と思ってしまったら、暮らしは少し味気なくなります。
知恵を使う遊びだと思えば、案外おもしろいものです。
この季節になると、もう役目を終えてもいいかなと思う下着も見直します。
少しヨレヨレになったキャミソールやショーツ。
「まだ着られる」と思えば、きっとまだ使えます。でも、「今日でありがとうにしよう」と決める日があってもいい。
そのまま一日着て過ごし、洗濯はせずに処分することもあります。
なかなか物を捨てられない性格ですが、雨の日は「洗わなくてもいい理由」をくれます。
だから私にとって雨の日は、洗濯を減らす日であり、手放す決意をする日でもあるのです。
物をなかなか捨てられない性格なので、雨の日をきっかけに入れ替えるのも、一つの知恵です。
暮らしは、できることを工夫しながら続いていきます。
好き勝手に生きられたら楽でしょう。でも現実はそうはいきません。
だから工夫する。
もし、その工夫さえ面倒に感じるなら、もしかすると今、自分が抱えているものが多すぎるのかもしれません。
現代人は、働きすぎなのかもしれません。
仕事だけではありません。趣味も、人付き合いも、情報を追うことも、何もかも詰め込みすぎている気がします。
疲れているから、生活の工夫を楽しむ気力が起きないのかも。
病気を経験し、年齢も重ねて、体力も気力も以前ほどではなくなりました。
だからこそ、少しずつ手放し、自分への負荷を軽くして暮らしています。
そうすると、不思議なくらい、毎日の生活そのものが楽しく感じられるようになりました。
雨の日くらい、家でのんびり過ごせばいいのでしょう。
……と言いながら、今日も出かけました。
繁華街なら地下街があります。
雨の日は、地下街を歩くのも悪くありません。
外は雨でも、地下にはちゃんと歩ける道があります。