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AIには書けないガチひきこもりの自虐史【創作大賞2026 エッセイ部門】

    自殺未遂をしました。

    私のすべての力を出し切った作品が三次選考落ちだったからです。

    私は小説家を目指していて、ひたすら新人賞に投稿していました。

    本当に全身全霊の全力を注ぎ込んで、これ以上の作品は書けないだろうというところまでやり切りました。

    「人生詰んだ」と思った私は銀色のシートから錠剤を大量に出して、ラムネのごとく、ごくごくと飲みました。

    たくさんの薬は割と喉越しが良かったです。

    本気で死ぬつもりだったので薬をあるだけ飲んだはいいのですが、200錠くらい飲んだところで気持ち悪くなってきました。

    「ちょっと休憩しよう」

    ベッドに横になって、なんで人生こんな風になっちゃったんだろうと泣いていたらいつの間にか意識が闇の中に飲み込まれていました。

    そのまま死ぬ……こともなく翌日目が覚めました。芸は身を助けるという言葉がありますが、私の場合はバカは身を助けるでした。

    薬というものは安全性が高く、200錠飲んだくらいでは死にません。最低でも1000錠、下手すりゃ1万は飲まないとダメらしいです。

    薬剤メーカーの努力は素晴らしかったです。

    ただ、そのことを知らなかった私は死ねませんでした。

    死ねなかったことにひたすら泣いて、身体中の水分が涙となって排出されました。干物の気持ちがわかりました。

    そもそも、小説家なんか目指してないで普通に働けよ!ボケ!カス!おたんちん!うまく割れない割り箸以下!と読者の方は思うに違いありません。

    でもね、無理だったんです。

    いわゆる就職氷河期で、93社落ちたんです。
    たくさんの会社からご多幸とご健勝をお祈りされました。

    93社という数字が自分もリアルだと思っていまして、本当は100社落ちたらやめようと考えていました。

    ところが93社落ちたところでメンタルが持たなくなって、それ以上ハロワに行くことができなくなりました。

    Hello workじゃなくてHell work(地獄の仕事)でしたねもう。全然ワークとハローできませんし。

    就職面接で落ちるということは、お前なんかイラネ^^使い物にならねーからな!せめて東大卒業してからやり直してこいや^^と言われているようなものなのです。

    それでも、受かるまで面接し続ければいいだろ!同期はそうやって頑張ってるんだから!と言いたい方もいるはずです。

    でも私は頭があまり良くなくて、面接マニュアルに書いてあるような「御社の理念にいたく共感いたしまして……」みたいなことをガチで志望動機として言っちゃう人だったんです。

    私が人事だったら真っ先に落とします。理念って。働いてる人ですら自分の会社の理念なんか知らないでしょう。

    そうして93社落ちて、就職するのをあきらめました。

    そもそも、就職活動をして得られるものが働く権利というのがエグいです。ほしくないものを手に入れるために血反吐吐いてがんばらないといけない世の中……。

    それから小説家を目指したはいいものの、10年以上投稿しても芽が出ませんでした。

    そこで冒頭の自殺未遂になります。

    その後の私はひきこもりとなりました。

    真っ当に生きようと最大限努力したどうにもならなかった。死ぬことすらできなかった。どんだけ落ちこぼれなんでしょう。自分を責める日々が始まりました。
     
    まず、通ってた精神科には行かなくなりました。簡単に言うとセルフネグレクトです。精神状態が悪化しているんだから行くべきだったのですが、完全に自暴自棄でした。

    小説も書かなくなり、ひたすら横になる日々が続きました。睡眠を取る訳でもなく、ただ横になるだけ。生命力がなくて何かをする気が起きませんでした。

    もはや自殺する気力すらない状態です。

    できたことと言えば、昔からやってたゲームくらいです。ゲームは手癖でできたから気力がなくてもできました。

    また、心配してくれる親に対して「もうほっといてよ」と言ったら「ほっとけるわけないでしょ!?」とガチで泣かれました。ごめんねママン。

    それからは寝てるかゲームをするかの日々が続いていきます。ひきこもりと言えば暗い部屋の隅で体育座りしてるイメージですが、そんなことしません。

    実際は、横になりながら「なんでこんな人生になったんだろう」と泣くのがひきこもりです。

    ひきこもりは甘えという方もいらっしゃいますが、就職戦線は椅子取りゲームなので、誰かが脱落することになります。それが私だったというだけです。

    ちなみに生活費は親からもらう2万円。この時点で私は30歳を超えていたので、なんとも情けない話です。

    精神状態は本当に最悪で、産んだ責任としてきっちり殺してほしいと親に願うくらいです。ごめんねママン。(2回目)

    どん底まで落ちたらあとは上がるだけと言います。

    ところが、ちっとも上がることなくどん底でもがき苦しむことはありがちではないでしょうか。1度ドロップアウトしたら戻ることが難しい日本だと特に。

    唯一の救いと言えば、私が幼少期からゲームをしていたため、ゲームが上手くて一緒に遊んでいる友達に頼られたり、褒められたりすることでしょうか。

    ひきこもりニートは寝ている時間以外はゲームをするという生活ができるため、社会人に負けることはありません。(ゲームにもよりますけど)

    そういう点で自己肯定感は上がりました。ゲームがなかったら、ある程度気力が出てきたタイミングで自殺してたかもしれません。

    「うさみんさんがいないとダンジョンの攻略は無理だね」みたいなことを言われるとやはり嬉しいです。リアル世界だとひきニートのクズだけど、ネットゲームの世界では頼れる存在になるわけです。

    ただ、ゲームだけしていても食い扶持を稼ぐことには繋がりません。

    少し生命力が戻ってきたタイミングで、銭湯の掃除のバイトでもしようと応募したらまた落ちました。

    掃除程度なら採用されるだろうと思っていただけにびっくりでした。最近の掃除のバイトは学歴職歴必要なんでしょうか。東大卒じゃないとできない掃除なんでしょうか。

    実際は空白期間が長くて職歴がなかったから落とされたんだと思います。空白期間は養生してたと言いましたが、「親の介護してました」とでもウソをつけばよかったかもしれません。介護されるのは私でしたが。

    ご縁がなかったけれど、私はあきらめません。履歴書不要だったので、今度は夜のお仕事に応募してみました。給料も頑張ればたんまりもらえるし、ワンチャンあるのではないかと思いました。

    一日でクビになりました。

    原因は、お客さんと全然喋れないことです。人見知りで、初対面の人と会話を盛り上げることができないのです。

    それにくわえて、私がAPD(聴覚情報処理障害)で、相手の声が聞き取れず、何度も聞き返すはめになることもよくなかったです。

    何回聞き直しても相手の声が聞き取れないから、聞き返すのが申し訳なくなって、聞こえてないのにうんうんと適当に相槌を打つはめになっていました。

    それに音痴のため、カラオケを歌うとドン引きされることも一因だったかもしれません。カラオケ定番の残酷な天使のテーゼで盛り上げてやろうと思ったらみんな真顔になってました。私は神話になりました。

    そうして一日働いただけで私は再び無職に。

    母親は普通に接してくれますが、父親とは冷戦状態で口を聞かなくなりました。すれ違っても挨拶もなし。

    一度、大喧嘩したことがありましたが、その時は良くも悪くも話題になった水嶋ヒロさんの本「KAGEROU」がきっかけで仲直りしました。ありがとう水嶋ヒロさん。本はあまり面白くなかったです。ごめんね。

    さて、労働が無理ならネットで稼ぐしかありません。

    アフィリエイトで月50万の不労所得!とか景気のいいことを言いますが、みんながみんなそれくらい稼げたら働く人がいなくなります。

    正直、気乗りしませんでした。不況の時代でみんなお金がありませんから、副業としてネットで稼ぐ人が多いからです。

    いわゆるレッドオーシャン。血の海です。ジョジョはストーンオーシャンです。(先手を打ってボケを封じる)

    でも、やってみるしかありません。私はレンタルサーバーを借りてブログを立ち上げ、アフィリエイトリンクを貼りました。

    ブログのテーマは「読書まとめ」。切り抜き動画というものがありますが、その読書版です。

    仕事してない私は、寝てる時以外は自由時間なので、図書館が近かったため、読書はかなりしていました。

    「趣味は読書です」っていうと「無趣味な人が言うやつね」ってイメージですが、一日1冊くらい読むガチめの読書です。

    ひたすら本を読んで、そのまとめをブログにあげる。今思うと著作権的にヤバい気もするのですが、訴えられることはなかったです。

    そういうブログを1年近く続けてきて、私の中でとある変化が起きました。

    結果が出ないので飽きてきたのです。

    読書家だったため、アフィリエイト関連の本もたくさん読みました。そういう本によると半年ほど続けて、人気出ない場合は別のジャンルをやれとのことです。

    でも、せっかくここまで続けてきたのに、潰すのはもったいない……もう少しやれば結果がでるのではないか。

    私はいわゆる「コンコルド効果」に陥ってました。

    そんな私を救ったのは、レンタルサーバーの契約期間満了のお知らせでした。

    1年契約だったので、更新するならお金を払う、やめるなら契約解除する。その選択を迫られました。

    正直、ほとんど収入にならないブログの更新をやめたいと思ってたので、背中を押してくれたのはありがたかったです。

    ブログの収入ですか?月500円くらいです。稼ぐ才能がなさすぎます。 

    食い扶持を稼ぐのを目標としていたので、月20万はほしいなと思っていたのですが、牛丼食べたら終わりの金額しか稼げませんでした。みそ汁を豚汁に変えることもできません。

    とある人によると、敗因は、
    「本の名前や作者名で検索してもAmazonや本屋が上位に出てくるので、検索での流入が期待できない」
    だそうです。

    的を射ています。そういうことは始める前に言ってよ!(無茶)

    私の1年間は無駄になりました。かなしい。

    アフィリエイト本によると、1つ目がダメでも諦めずに次に行けと書いてありましたが、ブログを書くのがちょっと苦痛だったので、やめようと思いました。

    結果が出れば面白くアフィリエイトできるでしょうけど、結果が出るまで半年くらいかかって、その間は無収入を覚悟しなくてはなりません。

    もっと自分に向いている分野はないかと探すことにしました。

    YouTuberは顔出し、声出しをしたくないので厳しそう。(私は自分の声が嫌いでコンプレックスです)

    Tiktokは踊らないとダメなので無理。(偏見)

    できそうなことが何もないではないか……絶望しかけた時、天啓が降ってきました。

    株やFXはどうでしょう。ハイリスクハイリターンではあるけれど、最初は少額を賭けてコツをつかんだら一気に儲ける。

    私は証券会社に口座を開きました。その際、証券会社から「年収いくつくらい?」と聞かれましたが、0円と答えるわけにはいかず、「覚えてないけど500万くらいかな?」と嘘を突き通しました。自分の年収忘れるなと言いたい。

    さっそくFXを始めました。FXの本も大量に読み込みましたし、ネットでも調べました。

    用語も暗記しました。「ボリンジャーバンドでフィボナッチがモメンタムだな!」などと専門用語を使うとなんかカッコイイ。FX詳しい人にとってはダサく見えますが。

    FXは、ぶっちゃけ勝てました。私の選んだ証券会社は1000円単位でも取引できるので、少額を賭けて練習を続けました。

    転機が訪れたのはコロナ禍でした。

    買った外貨がどんどん下がって行く。ちょっとやばいかな? と思いましたが、なんとかなると思っていました。 

    ところがなんとかならなかったんです。

    大損はしなかったものの、順調に稼いでいたお金はプラマイゼロになりました。

    私は平常時なら勝てるけど、イレギュラーなことが起きると大きく負けるタイプだと悟りました。
     
    いわゆる損切りができない人なのでFXには向いていませんでした。

    損切り練習すればいいじゃん!あきらめんなよ!もっと熱くなれよ!と松岡修造ばりに説教したい人もいるでしょう。もっともっと熱くなれ!(これは大黒摩季)

    FXが向いていない理由がもう一つあるのです。どっちかと言うとこっちの方が大きい。

    それは気が小さすぎることです。

    ちょっと大きく張ると気が気でなくなってしまって、チャートを見ていないと不安で仕方ないのです。

    FXには「このラインまで行ったら自動で損切りするよ!」という機能があるので、常に画面を見ていなくてもいいのですが、不安障害を患っているため不安で胸が苦しくなるのです。

    FXは大損することがあるというイメージのせいでしょうね。寝てる間にチャートが大きく動いたらどうしようと不安で眠れなくなるのです。

    どうもネットで稼ぐのも難しそうな雲行き。無能にもほどがあります。世の中が私に追いついていないのが悪いんだ。(突然のポジティブ)

    ところで、最近は発達障害が世間を賑わせています。

    私は診断は下りてはいないものの、発達障害に当てはまるふしが少しあるので、グレーゾーンの可能性があります。

    発達障害は凸凹があるため、凸を活かすと人生うまくいくと言われています。

    私の凸はなんだろうと今までの人生において褒められた経験を探すと……ありました!明確な凸が!

    鉄棒です!

    普通、前回りをすると地面に一度着地するじゃないですか。ところが私は地に足をつけることなく延々と回り続けられます。

    また、逆上がりなんて練習しなくてもできて、逆上がりをしたあと空中逆上がりでぐるんぐるん回り続けられます。

    鉄棒は本当に褒められましたね。賛辞の嵐でした。小学校の鉄棒でぐるぐる回ってると「なんかすごいことやってる奴がいるぞ」とみんな集まってくるんです。ちょっと恥ずかしかった。

    ということは!つまり!鉄棒で稼げばいいんです!

    はい、無理です。人生終了。

    体操選手になれと言われてもそれは厳しい。よくある職業診断をやると「あなたは芸術家に向いています」と言われるけど、そっちの方がまだマシです。

    うさぎを撫でてお金を稼げればいいんですけど、残念ながらそんな仕事はありません。

    私に向いている仕事がない社会が悪いのだ……と呪詛の言葉を吐いてもお金を稼がなければ生きていくことができません。親が死んだら一環の終わりです。

    親が死んだら一緒に死のうかな!とも思ってしまいます。

    最近は希死念慮が強めに出ていて、Amazonで七輪などを物色しています。

    そのせいでバーベキュー用品がレコメンドされ、オススメに出てくるようになりました。

    違うんだ。バーベキューやりたいわけではないんだ。そうじゃないんだ。いや、久しぶりにバーベキューやりたいかな……。

    どうやって生きていこうかなと泣いていると、最近はネットでの稼ぎ方が変わりつつあります。

    そう、AIの登場です。

    AIで2億稼ぎました!やり方を伝授します!みたいな、話を盛ってそうな情報が目につきます。

    稼げるかどうかは置いておくとしてAIに触れておくのは悪くないと思い、色々遊んでみてます。

    そこで1つ感じたのが「AIでお金を稼ぐにはお金が必要」ということ。「服を買いに行く服がない」「体力をつけるための体力がない」みたいな状況です。

    チャッピーにせよ、音楽生成にせよ、動画生成にせよ、有料プランにしないと大したアウトプットができないのでお金がかかるのです。

    そうして私は音楽生成AIを触ってみてます。魂をこめた歌詞を書いてるので、よかったら他のnoteも見てみてね(宣伝タイム)

    ただ、最近は政府が氷河期世代支援を始めようとしているみたいです。何もしないと大量の人が生活保護になだれ込むので阻止したいんだと思います。

    支援の内容はリスキリング(学び直し)中心。ほぼ労役じゃないですか!罰ゲームか!働きたい時に働かせてくれなかったのに、今さら働けって言われても困るよ!

    ちなみにネットゲームでは「リスキル」という用語があって、復活地点で延々と殺し続けるというものすごく嫌がられる行動を指します。

    復活した瞬間に殺されてまた復活して殺され、復活→殺される→復活→殺される、とゲームが終わるまでずっと続くわけです。

    なのでゲーマーとしては「氷河期世代をリスキルする」って言われると、あ、はい……と怖いお巡りさんに職務質問された時のような反応になっちゃうのです。

    もしも「氷河期世代には特別に安楽死する許可を与える」とか言い出したら、私は拍手喝采なんですけどね。

    こんな人生、終わってるも同然ですから、終わりにしたいのです。(メンヘラムーブ)

    まあ、安楽死にせよなんにせよ、適切な支援は期待できないので、結局のところ自力で何とかするしかありません。

    また社会復帰失敗するようだったら冒頭に戻って自殺することになっちゃいます。

    残念なことに知恵をつけてしまったので、今度は未遂に終わることはないと思います。

    そうして、死にたい気持ちと戦いながらAIを触って、今に至ります。

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    錠剤を箸で食べる人

    これは自殺未遂ではなく、朝食です。

    エッセイはここで終わります。
    でも、私は終わっていません。

    人生は続く!



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