メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo by658091103

観る将を楽しもう!【先手と後手】

    宇良茉由加

    先手と後手、どちらが有利なのか。
    今の時代は先手有利と言えます。

    一昔前の将棋界全体では、先手と後手に差はあまり見られなかったのですが、近代に進むにつれて先手勝利が増えているようです。

    囲碁では先手として、先に打つ分をハンデとして6目半負いますが、将棋では先手にハンデはありません。

    その為、将棋ルール改定という色が現代は濃くなっているようです。

    実際の対局では、記録係が振り駒を行い、先手か後手が決まります。
    (振り駒:歩の駒を5枚投げ、表裏の数で先後決める)

    タイトル戦は何局も指しますので、1局目は振り駒を行い、2局目からは先手と後手が交互に続いていき、最終局までもつれた場合、また振り駒をして、先手と後手を決めます。

    ■先手の特徴
    先に指せる分、主導権を持っているので、自分の作戦(研究)を後手より通しやすいです。
    また、自分のペースを相手に押し付けやすいとも言えます。

    ■後手の特徴
    先に一手打たれてしまうので、後を追いかける形になる。
    相手の作戦(研究)を避けるか、突っ込むかは棋士の個性。

    後手は一手遅れている分【工夫】をして進めていかなければならない。

    持将棋(引き分け)にできると、有利になる。
    →持将棋(引き分け)になると、手番を交代して最初から指す。
    後手番で持将棋の場合は、先手となって最初から始められるので有利になる。
    ただし、また最初から指すので体力が必須。

    以上が、先手と後手の特徴となります。
    ここまで先手有利の話をしてきましたが、最初に述べたように、将棋界全体の話になりますので、実際のタイトル戦では、先手が必ず勝っているかというとそうではない場合もあります。

    藤井八冠の一角を崩し、藤井七冠となったタイトル、叡王戦。

    タイトルを奪取したのは伊藤棋士でした。

    叡王戦での勝利手番はなかなかに面白く、第1局と第2局はお互い先手勝利で1-1に。
    その後、第3局と第4局はお互い後手番で勝利し2-2に。

    そして最後は振り駒の結果、後手番となった伊藤棋士が藤井棋士に勝利をあげ、タイトル奪取となりました。

    棋士個人の成績で見ても、先手勝利の棋士が多いと思いますが、タイトル戦だけに焦点を当てると、また違った結果となるので面白いですね。

    ちなみに、先手勝利が一番多いのは藤井棋士。
    後手勝利が多いのは、叡王戦の最終局を後手番で勝利したこともあり、伊藤棋士ではないかと言われています。

    あなたへのおすすめ