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枅朔感には段階がある

     SNSで「枅朔感」ずいう蚀葉がもめごずの皮になっおいるのを時折芋かける。
     この手の話題は䞋手するず「枅朔感なんお結局顔次第」みたいな方向に流れ、さらには少なくない同意を埗おいたりする。

     これには異を唱えたい。枅朔感ずはむしろ努力で解決できる郚分に察しお蚀うものだろう。この蚀説はせっかくの努力しがいのある䌞びしろを捚おるこずになっおしたいもったいない。

     ずはいえ確かに、どうすれば枅朔感があっおどうすれば枅朔感がないこずになるのか分からない、ずいう気持ちも分かる。

    枅朔感ずは


     「枅朔感」に぀いおの私なりの定矩は「客芳的芖点を意識しお手入れされおいるこずが分かるかどうか」である。

     これは「枅朔」ずは異なる意味で䜿われる。
     「枅朔である」ずいうのが単に衛生状態が良いこずを指すならば、「枅朔感がある」ずいうのは第䞉者に察しお違和感や嫌悪感を抱かせる芁玠を䞹念に朰した状態を指す。服装や髪型、持ち物や化粧のような身だしなみだけではなく、振る舞いに぀いおも䜿われる。

     䟋えば染みのあるハンカチを持っおいたずしお、それが掗っおも萜ちなかった染みなのか、単に汚れおから掗っおいないのか、事情を知らない人には刀別が぀かない。
     そのため人に䞍快感を抱かせないためには、ただ掗っお枅朔にするだけではなく染みを挂癜する、さらに奜印象を持っおもらうために芳銙剀を䜿ったりアむロンをかけたりするなど、倚角的に泚意を払っお手入れをする必芁がある。
     このような手入れがされた状態を「枅朔感がある」ず呌ぶ。

     しかしこれでも十分な説明ずは蚀えない。
     それは、枅朔感ずいう蚀葉が包括的すぎお定矩があやふやに芋えるからなのだず思う。
     先にハンカチの䟋を挙げたが、染み抜きずアむロン、銙りづけが同じだけ枅朔感に寄䞎するものずは思えない。しないずマむナスになるこずずするずプラスになるこずの違いは確実に存圚する。


    仮説枅朔感には優先床別の段階がある


     では「枅朔感」ず䞀緒くたに呌ばれる抂念は、パヌツ別服、顔、髪、しぐさなどだけではなく、レベル別に分類できるのではないか。

     より満たすべきず思われるものから順に䞊べ、仮に段階に分けお「基瀎」「応甚」「発展」ず呌ぶこずにする。

    基瀎

     本圓に衛生的であるこずが芋た目に分かるかどうか。

     䜓や顔が汚れおいない、服や靎が汚れおいない、嫌な臭いがしない、爪がきれいに切りそろえられおいるなど、段階の䞭では「枅朔」ず最も近しい抂念である。咳が出る時はマスクを぀けるずか髪や顔をしきりに觊らないずかの行動もここに分類される。
     幎代地域、あるいは家庭によっお基準に違いはあるだろうが、身䜓感芚に盎結するものが倚いので比范的分かりやすく、改善もしやすい郚分だろう。
     逆に配点が倧きくお䞀぀萜ずしただけでも痛手になりやすい郚分でもある。応甚に行く前にここで満点をずっおおきたい。

    応甚

     身なりを意識的に敎えおいるこずが分かるかどうか。

     衣類にアむロンがかけられおいる、毛玉の付いた服を着おいない、ヘアセットしおいる、コヌディネヌトがちぐはぐでない、背筋が䌞びおいるなど、衛生的である以䞊の手入れをしおいるかどうかがこの段階だ。

     基瀎が守らなければならないルヌルなら、応甚以䞊は守るこずで自分が有利になるマナヌである。

     しかしこれが難しい。基瀎の段階ではただ衛生芳念を刀断基準ずしお借甚できたのに察し、応甚ではそれ以倖の芋た目の粗すべおがチェック察象になる。

     そしお客芳的に芋お䞍快でないかどうかには、どこたでやったらずいう倩井がない。貧乏ゆすりのようなちょっずした癖がある人もいれば人目がある堎所では姿勢を正しお身じろぎ䞀぀しない人もいるず思うが、この段階の枅朔感を極めようずすれば埌者を目指すこずになるのだ。自分の容貌、持ち物、蚀動に察しお枛点匏で目を光らせるようなものなので劎力的にも粟神的にも蟛い。
     しかし垞に完璧を目指しおいたら亀感神経が掻性化しおしょうがないず思うので、実践する䞭で「ここはそこたで気にしなくおもいいか」ずいう加枛を芋぀けるのが良いだろう。
     できるこずの幅が䞀番広いボリュヌムゟヌンずも蚀える。

    発展

     手入れしおあるこずが分かりやすいスタむルであるかどうか。

     分かりやすい䟋はいわゆる「枅楚」な恰奜だろう。
     シミ䞀぀ないワンピヌス、サラサラストレヌトヘア、クリヌニングしたおのYシャツ。あるいはスヌツや制服のような、個性や排萜気を削り萜ずした普遍性の高い栌奜。
     色なら癜、玠材ならサテンずいうように、手入れが倧倉であるこずが分かるシンプルな装いがこれに圓たる。
     振る舞いで蚀えばアナりンサヌのような発声や衚情が該圓するだろうか。
     瑕疵がないこずをアピヌルするための基準である。

     ゞャヌゞや䜜業服などず比べるず分かりやすいず思う。あれらは動きやすく汚れおも掗いやすいが、いくら掗っおアむロンをかけたずしおも、枅朔感がある恰奜の筆頭栌かず問われたら難しいだろう。
     察しおシャツは手入れの有無が目立぀。少しでもトマト゜ヌスがはねたり襟がペレたりしおいたら即くたびれおいる刀定を受ける䞀方で、きちんず挂癜しおアむロンをかけおいればフォヌマルな堎でも評䟡される。


     ここたで来るず誰もが目指すべきレベルでもないだろう。カラオケで楜しさや感芚的な䞊手さよりも点をずるために採点機に合わせるようなものである。
     冠婚葬祭や婚掻などの他者芖線がひずきわ厳しい堎か、そういうスタむルが奜きな堎合ならずもかく、個人の奜みに反しおたで採甚しなければならないものでもないず思う。


    終わりに


     これらの難易床の異なる抂念を区別なく「枅朔感がある」ず呌んでいるのが、この蚀葉に曖昧暡糊ずした印象を抱かせおいる理由の䞀぀ではないだろうか。
     ならば逆に、「枅朔感」ずいうのが己の目指すレベルに応じおある皋床遞択できる抂念であるず念頭に眮くこずで、これから身だしなみを孊ぶ人にずっおハヌドルが䞋がるこずもあるかもしれない。

     以䞊の話は私の䞻芳をもずに敎理したものだ。
     アむロンがけは応甚じゃなくお基瀎だろずいう方もいらっしゃるだろうし、応甚ず発展の境目もあいたいな郚分はある。応甚をさらに分割しおもいいかもしれないなど、ただ詰めが甘いずころが倚いが、今のずころこれが限界だった。

     ただ個人的に思うこずずしおは、「枅朔感」ずいう蚀葉が人の揚げ足を取ったり䟮蔑したりするための道具になっおほしくはない。
     それよりも、呚りの人が快い気分でいられるか、自分が自分を倧事にしおいるず思えるか、たた身だしなみに気を遣う行為が生掻の負担にならないか、そのラむンを個々人が詊行錯誀しお探り、おのおのの基準を䜜るこずの方が重芁だ。

     感芚には個人差があるため賛吊あるだろうが、読んでくださった方の基準の敎理に圹立぀こずがあればず思う。

     
     

    唐接

     
     
    䜕某かの専門家ではなく、根がだらしない人間ずしお身の回りの困り事ずの悪戊苊闘から埗た教蚓を蚘録したす

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