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面白くない人間じゃないかなと自分では思ってる人

    むかしむかし、ある村に、面白(おもしろ)という名の若者が住んでいました。面白はいつも、自分のことを「つまらない人間だ」と思い込んでおりました。
    村の宴会で、皆が笑い合っているのを見ては、
    「私には面白い話ができない」と隅で小さくなっていました。
    ある日、旅の僧侶が村を訪れ、面白に尋ねました。
    「お主は、なぜそんなに暗い顔をしているのじゃ?」
    面白は答えました。
    「私は面白くない人間です。人を笑わせることも、場を盛り上げることもできません」
    僧侶は笑って言いました。
    「では、お主は人を笑わせねばならぬのか?」
    面白は困惑しました。
    「それが...皆、そうしているように見えるのです」
    すると僧侶は、村の古い井戸を指さしました。
    「あの井戸を見てごらん。派手ではないが、毎日静かに水を湧かせ、村人の喉を潤している。井戸は『私は噴水ではない』と嘆くであろうか?」
    面白はハッとしました。
    その後、面白は自分らしく過ごすことにしました。静かに人の話を聞き、困っている人にそっと手を差し伸べました。
    やがて村人たちは言うようになりました。
    「面白殿と話すと、なぜか心が軽くなる」
    「あの人といると、安心するんだ」
    後に僧侶はこう語りました。
    「面白さにも、いろいろある。笑わせるだけが面白さではない。そばにいて心地よい、それもまた面白さなのじゃ」
    そして「己の井戸を掘れ」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
    めでたし、めでたし。

    と思う2025年11月14日06時00分に書く無名人インタビュー1204回目のまえがきでした!!!!!
    【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】


    今回ご参加いただいたのは きの さんです!

    年齢:不詳
    性別:女性
    職業:不詳


    現在:面白くない人間じゃないかなと自分では思ってるんですよね。何もなくて。

    ポンプ:現在なんですけれども、今は何をされている方ですか。

    きの:職業ですか?

    ポンプ:でもいいですし職業以外でも全然大丈夫です。

    きの:職業という点では企業コンサルタントです。
    企業で困りごととか、あとは改善したいところがあるのを、ITを入れるなど提案して改善していくっていうことをフリーランスでやってます。

    ポンプ:お仕事されててどうですか。

    きの:どうというと。

    ポンプ:例えば手応えとかやってる時のやりがいとか、いかがですか。

    きの:やりがいとか、そういうのはあまり求めていなくて。
    淡々と受けたことをこなして収入があればいいかなっていう感じですかね。

    ポンプ:もともとコンサルタントというお仕事はどういうふうに選ばれたんですか。

    きの:もともとはPMとかPMOっていう形で企業にシステムを入れたりとか、そういうところから始まって、どんどん上流になってきてる感じですね。

    ポンプ:PMOっていうのは。

    きの:プロジェクト・・・何でもプロジェクトってあると思いますけれども、それがうまくいくように段取りする仕事ですね。

    ポンプ:なるほど。お仕事はずっとPMOからコンサルタントになるまで、同じ延長でずっとされてる感じなんですか。

    きの:そうですね。同じような感じで続けていて。システムを入れるとかっていうところからどんどん上位になっていって、今度はシステムを入れるだけじゃなくて、企業の新規事業の企画をしたりとか、そういうところまでやってきた感じですかね。

    ポンプ:きのさんお1人で担当されてる感じなんですか。

    きの:大体、企業のプロパー社員の方を巻き込むのが多いので1人でっていうことはないですね。

    ポンプ:PMOをされようと思ったきっかけみたいなのってあるんですか。

    きの:きっかけは特にないですね。なんでしょうか・・・業務がうまく回るような工夫をしてるところを当時の上司が見つけてくれて、「じゃあこういう仕事します」っていう感じで始まったので。

    ポンプ:お仕事以外のきのさんはどんな方ですか。

    きの:そうですね、うち猫がいるんですけど猫と遊んで、適当に仕事をして適当に本を読んだり、漫画を読んだりして日々を過ごすみたいな感じですかね。

    ポンプ:1日の中で仕事が占める時間ってどのぐらいあるんですか。

    きの:1日仕事をやるときは、まあ10時間ぐらいはしますけど、いわゆる8時間×5日みたいな感じの仕事ではないので。
    自分で裁量して決めるので、働きたい時・・・例えば資料を作るとか、リサーチするとかで1日中やり続けて、それを納品したあとは、2日休むとかそんな感じなので。

    ポンプ:例えば2日間お休みができたときにネコと遊んだり、ということですか。

    きの:そうですね。猫と遊んで本を読んで漫画読んでダラダラしてるって感じですね。

    ポンプ:猫とはどんな遊び方をするんですか。

    きの:猫じゃらしを使ったりですとか。
    基本うちの猫は横たわっているのでお腹を撫でたりとかしてますね。

    ポンプ:本はどんな本を読まれるんですか。

    きの:何でも読みます。何でも読みますね。ほんとに。

    ポンプ:最近の傾向みたいなのってありますか。

    きの:最近の傾向は、今横に本があるんですけどミステリーですかね。
    女性作家のものが多いと思います。

    ポンプ:ミステリーってどんなところが面白いですか。

    きの:謎解きがあるところですかね。
    なぜそこに至ったのかっていうのが説明されるところが好きですかね。

    ポンプ:なるほど。漫画もお伺いしていいですか。

    きの:漫画も本当に何でも読んでます。少年ジャンプとか少年マガジンとかに掲載されているようなものも読みますし、青年誌、少女漫画も読みますね。

    ポンプ:お部屋をイメージしてみたいんですけど本と漫画に囲まれてる感じなんですか。

    きの:そうですね。本棚が16本ありまして。
    そこにぎっしり詰まっているので、そのうちヤバいことになるだろうなっていうぐらいの量ですね。

    ポンプ:なるほど。それ以外で、きのさんらしさってありますか。

    きの:特にこれっていうのはないですね。

    ポンプ:好きな食べ物とかはありますか。

    きの:これといって・・・。
    だから面白くない人間じゃないかなと自分では思ってるんですよね。何もなくて。

    ポンプ:今回インタビューをご応募いただいたきっかけをお伺いできますか。

    きの:応募の時に「ひとこと」っていうので書いたと思いますけど、私、インタビューする側なんですね、常に。

    お客様に「どういうところが困ってますか?」とか「どういうシステム入れてますか?」とか、常にヒアリングする側なのでたまには私も聞いてもらおうかなということですかね。
    ・・・無名人インタビューは、なぜだかわかんないですけど見つけて。
    いま聞いてもらうのもアリかなっていうふうに思ったので。

    ポンプ:わかりました。聞いてもらおうって思ってたことは何かあるんですか。

    きの:それは何でもいいんですけど、「どんなこと喋るんだろう、自分」っていうのはあって。なんて答えるんだろうっていう興味はありますね。

    ポンプ:例えば淡々と仕事をされるご自身を俯瞰してみていただいて、どんな人だと思いますか。

    きの:そうですね。ある意味プロパーじゃないのでいつでも切れる。私からも切れるし、企業側からも切れる。
    希薄な人間関係っていうか、そこでしか繋がってない人なんだなあっていう風に思いますね。入り込まない。

    ポンプ:きのさんの性格で言うと。どんな性格だと思いますか。

    きの:自分で自分をどう思うかってことですよね?

    ポンプ:はい。

    きの:ギブアンドテイクの人だと思います。一方的に何かをするとか、一方的に何かを受けるじゃなくて、お互いに何かを与える、何かを与えてもらうみたいな人だと思います。
    仕事上でも普段の生活でも。

    ポンプ:普段の生活のギブアンドテイクというと。

    きの:例えば一方的に家のことをするじゃなくて、やったことに対しての対価を・・・それはお金っていう意味じゃなくて感謝であったりなんなりっていうのがないと、何を私はしてるのでしょうか?っていう。

    ポンプ:例えば感謝の気持ちを言ってもらわないと充足しないということですか。

    きの:充足というか、私は何をしたんでしょうか?っていう、本当にあなたのためになりましたか?っていうふうに思いますかね。

    ポンプ:それは相手に問いかけることになるんですか。それともご自身の中で問いかける感じですか。

    きの:自分の中でですかね。余計なことをしちゃいましたかね?っていう。

    ポンプ:それは感情としては怒り、

    きの:怒りというよりもどちらかというと顔色を伺うみたいな感じですかね。

    ポンプ:そうすると不安に近いですか。

    きの:不安まではいかないですけど、やっちゃったかなっていう。

    ポンプ:なるほどありがとうございます。
    他に好きな事とかないですか・・・。

    きの:無いんですよね。改めて無いなあと。

    ポンプ:いま興味のあることはありますか。

    きの:そうだなあ、興味、何がありますかね。特に興味ないかなぁ・・・ないですね。

    ポンプ:最近気になることって何かありますか。

    きの:最近気になるのは、まつ毛なんですけど。
    まつ毛が下がってるなっていうのが気になりますね。
    歯を磨くとか、髪を梳かすって鏡を見るじゃないですか。
    その時に、まつ毛下がってるなっていうのが気になりますね。

    ポンプ:それは下がっている状態を直したいっていう意味の気になり方ってことですか。

    きの:そうですね。
    ビューラーって、まつげを上げる道具があるんですけど、それを毎日やるのは面倒だなと思ってますね。

    ポンプ:わかりました。
    強いて言うと気になることは、まつ毛の下がり具合だと。

    きの:そうですね。
    いまいま気になるのはまつ毛の下がり具合ですね。

    ポンプ:なるほど。世の中的に気になることってありますか。

    きの:暗いなあっていうふうに思いますね、世の中。
    景気も悪いしギスギスしてると感じますね。

    ポンプ:ギスギス感はどのあたりで感じますか。

    きの:たまに出勤するんですけど満員電車でみんなギスギスしてるなって。

    ポンプ:電車の中ってどんな風に過ごされてるんですか。

    きの:電車の中は本を読んでますね。

    ポンプ:kindleですか。

    きの:紙の本が好きなので、重くても紙を読んでます。

    ポンプ:なぜ紙の方が好きだと思いますか。

    きの:めくる感じが好きなんですかね、物理的に。指で繰る感じが。

    それで言えば京極夏彦さんの本って分厚いじゃないですか。レンガみたいに。
    でも片手で持って親指でページをめくるんですね。
    左手に本を持って、小指と人差し指で本をおさえて、親指で繰る。
    そのスタイルなんですよ、どの本でも。
    どれだけ厚かろうが。

    ポンプ:ポリシーみたいなものですか。

    きの:読みやすいんですよ、両手よりも。片手は吊り革を掴んで。

    ポンプ:単行本はお持ちですか。

    きの:単行本も持ってます。

    ポンプ:単行本と文庫本だったらどっちが好きですか。

    きの:文庫本ですかね。場所取らないので。


    過去:目を開けたら知らない人が立ってた

    ポンプ:小さい頃はどんなお子さんでしたか。

    きの:埋没してる子供だったと思います。
    優秀でもなく、出来が悪いわけでもなく。
    突出したところがない、極々中間的な子供だったと思います。

    ポンプ:埋没してることを裏付けるエピソードはありますか。

    きの:特にそんなエピソードがあるわけじゃないですけど・・・学校ってグループ分けとかするじゃないですか。
    その時にとりあえず仲間に入れてもらえるっていう。
    人数が足らないからこの人、入れておこうかなって。積極的に求められている人間ではないです。

    ポンプ:そのときどんな気持ちになってましたか。

    きの:「はいはい、そこに入ればいいんですね」って。

    ポンプ:みんなで遊ぶことに興味がなかったということですか。

    きの:それはあります。
    グループ活動したいわけじゃないけど学校ってやっぱりそうならざるを得ない場面があるので。

    ポンプ:周りから声がかからなかったらどうしてたんですか。

    きの:それはなかったですね。

    ポンプ:きのさんが独りでいる時はどうやって過ごしてたんですか。

    きの:本を読んでましたね。

    ポンプ:本との出会いはいつからですか。

    きの:小学校2年生ぐらいなんですけど。
    学校の図書室になぜか有島武郎の本があって。
    それを読んで面白いなと思ったのがきっかけだと思います。

    ポンプ:どんなところが面白いと感じたんですか。

    きの:本って、「なんでもアリ」なんだなと。
    本というかお話・・・小説が。

    ポンプ:ちなみにノンフィクションとか実用書は読まれますか。

    きの:読みますよ。それこそコンサルなので新しい分析手法であったり。ビジネス本読みます。あんまり好きじゃないですけど。

    ポンプ:小学校の思い出とかありますか。

    きの:家に不審者が侵入したことがありまして。
    誰だかが玄関の鍵をかけ忘れて、寝ている枕元に。
    そのとき妹と一緒に寝てたんですけど、目を開けたら知らない人が立ってた、っていうことがありました。
    たまたま叔父が泊まりに来てて、その人を追いかけたんですけど、そのあとは逃げたのか捕まったのかは覚えていないです。

    ポンプ:叔父さんが居なかったとしたらどうなってたと思いますか。

    きの:分からないです。
    ひょっとしたら事件に発展してたかもしれないし。
    そのままいなくなったかもしれないし。
    不思議な感じがして。現実的じゃない。

    ポンプ:妹さんはどんな反応されてましたか。

    きの:妹は寝てましたね。

    ポンプ:他には印象的なエピソードありましたか。

    きの:18歳の時に1ヶ月ほどドイツに行ったんですけど、途中トランジットがあったんですね。
    その乗り換えの時間に間に合わなくってグランドホステスさんに名前を呼ばれて探されたこととか。
    「〇〇便にお乗りの〇〇様〜・・・!!」
    「はい私ですー」って、走ったっていう。

    ポンプ:そのときはどんな気分でしたか。

    きの:・・・あれ?っていう感じでしたね。
    ちゃんと考えてたつもりだったのにっていう。

    ポンプ:すごい冷静でいられる印象なんですが。

    きの:冷静?・・・どうかな?と思います。

    ポンプ:中学校のときはどうでしたか。

    きの:中学のときも、あんまり交じり合わず。
    「呼ばれれば参加しますけど」ぐらいの。
    それは高校のときも同じですね

    ポンプ:部活は。

    きの:ないです。帰宅部です。

    ポンプ:得意な科目は。

    きの:得意な科目も苦手な科目もなく。
    全部平均的でしたね。

    ポンプ:成績は。

    きの:偏差値は割と高かったですね。
    自分ではそんなに出来てるとは思わなかったですけど、そんなに悪くはなかったんですかね。

    ポンプ:勉強は好きでしたか。

    きの:苦手とか嫌いというのは無かったと思います。

    ポンプ:運動は。

    きの:走るのは嫌でしたね。
    球技は好きですね。サッカーとか・・・野球とか。

    ポンプ:球技は授業でされてたんですか。

    きの:授業ではないですね。
    もっぱら観るのが好きで、観てましたけど。
    自分では特にやろうとは(思わなかったですね)。授業でやるぐらいで。

    ポンプ:帰宅部の方はどれくらいいらしたんですか。

    きの:割と・・・いたと思います。

    ポンプ:中学、高校の先生の思い出はありますか。

    きの:高校の時の美術の先生が、私が作った・・・彫刻というまではいかないものに対して「面白いものを作りますね」って。
    で面白いってなんですか?って聞いたら
    「いや、面白いです」っていう。

    それが印象的というか、なんだったんだろうって。

    ポンプ:なにを作ったんですか。

    きの:カモノハシを作ったんですけど。カモノハシを選ぶところも面白いし、って言われました。

    ポンプ:どんな素材で作ったんですか。

    きの:まず粘土で形を作って、その周りに石膏を作って、その石膏に色を塗ったものでした。

    ポンプ:大きさは。

    きの:両手のひらくらいの大きさかな。結構大きいです。

    ポンプ:なぜカモノハシを選んだんですか。

    きの:覚えてないです。

    ポンプ:ご家族との関係性で覚えてらっしゃることはありますか。

    きの:特に思い出すようなことは・・・無いですね。

    ポンプ:妹さんとの関係性はどうでしたか。

    きの:妹は外に出て行くタイプの人なのであんまり交流がないというか。

    ポンプ:高校を卒業されてからの進路ってどんな感じだったんですか。

    きの:大学に進んで、そのまま普通に単位も落とさず卒業して、就職したって感じですかね。

    ポンプ:大学の、専攻分野ってどんなふうに選ばれたんですか。

    きの:入れるところ。ですかね。

    ポンプ:大学生活ってどうでしたか。

    きの:うーん、レポートだったりグループワークがあるかなと思ったんですけど、あんまりなくて。
    普通に専攻になるまでは大教室で(授業)受けてテストやって終わりみたいな感じだったので。
    楽に単位取って。このまま卒業かぁ・・・という感じでしたかね。

    ポンプ:冒頭にお話ししていただいた通り、ものすごく淡々と歩まれてきた印象があるんですけれども、今ご自身で振り返ってみても、「淡々と」っていう表現は納得感ありますか。

    きの:そうですね。中道というか。
    良くも悪くも、振り幅無くやってきたんだなあという感じがします。

    ポンプ:就職をされてから今に至るまで転職もなく?

    きの:一度転職をして。後はフリーになったので。

    ポンプ:業種は変えてないんですか。

    きの:そうですね。計画して計画通りに業務が進むように工夫をして、っていうところは変わらないです。


    未来:余計なものを残さないっていうことは考えてます。後に残る人が嫌な気持ちにならないように。

    ポンプ:これから10年後とか20年後の未来を想像してみた時に、こんなことしてみたいとか、ありますか。

    きの:こんなことをしてみたいというよりも、健康っていうか、多少の不調はあれど大きな病気をしなければいいなあって思います。

    ポンプ:それはなぜそう思うと思いますか。

    きの:例えば癌だったりとか、そういう病気をしていると周りも大変だし、自分も大変ですよね。そうじゃなければいいなあって。

    ポンプ:なるほど。それは10年後、20年後に限らずですか。

    きの:そうですね。病気だし。
    あとあれも怖いです、痴呆症とか。
    自分が何をしてるかわからなくなるとかっていうのはすごく怖いです。

    ポンプ:ご自身は気付いてないけれども、周りに迷惑をかけるのは嫌だっていうことですか。

    きの:そうですね。周りに迷惑をかけるのも嫌だし、自分で自分が分からなくなるのは怖いです。コントロールできなくなるのが。

    ポンプ:なるほど。それで言うと最終的にきのさんが死を迎えるっていう結末をどんなふうに捉えてらっしゃるんですか。

    きの:「立つ鳥跡を濁さず」って言葉があると思いますけれど。
    後々揉めたりとかいうことがなければいいなあと思いますね。

    死んじゃったね。で終わってくれればいいなって。

    ポンプ:それは、今に時間軸を戻してみた時に日頃からそういう意識はされてるんですか。

    きの:そうですね。余計なものを残さないっていうことは考えてます。後に残る人が嫌な気持ちにならないように。

    ポンプ:ちなみに健康面で普段から気をつけていることってあるんですか。

    きの:1年に1回は健康診断を受けるとか。

    ポンプ:生活習慣を意識してるっていうことはないんですか。

    きの:これは特にないかなあ。歩かない時は歩かないですし、食べない時は食べないですし。

    ポンプ:診断結果とかに引っ張られなくていいんですが、きのさんご自身でご自身のことを健康だと思いますか。

    きの:健康だと思います。

    ポンプ:それは何が健康に影響を与えていると思いますか。

    きの:自分を病気だと思わないこと。どんな結果が出ていようと、私は健康だと思うと、健康だなって思ってます。

    ポンプ:今お話ししていただいたみたいなご自身の中の持論みたいなのって他にありますか。

    きの:持論・・・こうしなきゃっていうのもないですし。
    ・・・流れに乗るってことですかね。

    ポンプ:なるほど。今思いついたことですか。

    きの:いま思いついたと思います。多分そうやって生きてきてるんじゃないかなって。

    ポンプ:仮説としてですが。
    流れに乗ってきた延長線上にはどんな「きのさん」がいると思いますか。

    きの:今と変わらず多分、猫がいて。
    漫画を読んで本を読んで、ときたまがむしゃらに仕事をしていると思います。多分10年後も15年後も。
    20年後はわかんないけど。

    ポンプ:20年後の分からなさはどこから来てると思いますか。

    きの:年齢ですかね。
    さすがにその年齢になると衰えてると思うので。思考力も。

    ポンプ:もし思考力が衰えてなければ、

    きの:衰えてなければ仕事はしてると思います。

    ポンプ:仮に衰えたとしたらどんな手段をとると思いますか。

    きの:衰えたらもう諦めますね。

    ポンプ:諦めるとどんな事が起こりますか。

    きの:諦めると何もしなくていい日々になると思うので、それはそれでいいかなと。

    ポンプ:仕事の空いた時間はどうやって過ごすと思われますか。

    きの:本を読むと思います。本を読んだり、漫画読んだりすると思います。

    ポンプ:ちなみにご自身で「書く側」って考えられたりしたことはありますか。

    きの:書く・・・なんだろう。業務報告とかは書きますけどね。
    あとはメモですね。例えば、議事録とまではいかないですけど、会話してる中でトピックをメモするっていうのはありますね。

    ポンプ:なるほど。例えばご自身で「本を書いてみよう」と思ってみていただいた時にどんなことを書きたいって思うかなという質問です。

    きの:書きたいものはないですかね。

    ポンプ:これから読んでみたい本はありますか。

    きの:ジャンルであればホントになんでも読むので。ラベルでも読むので。

    ポンプ:ラベルって何ですか。

    きの:モノを買うときに裏とかに書いてありますよね。そういうものも読むので。
    とにかく文字を読んでないと、時間を持て余す感じがするので読んでますね。

    ポンプ:インプット量が多いと思いますけどそれをアウトプットする場面ってあるんですか。

    きの:アウトプットする場面、ありますね。書くだけじゃなくて喋る?
    本の感想だったり、漫画の感想だったりは喋りますね。

    ポンプ:それはどなたに、

    きの:家族ですね。

    ポンプ:どんな反応をもらいますか。

    きの:どんな反応・・・「この台詞は良かったね」とか「こういう展開になるとは思わなかったね」とか。

    ポンプ:ご家族の方も本を読まれるんですか。

    きの:そうですね。読みますね。

    ポンプ:ということは、16本の本棚に収まっている本は、きのさんのもの以外も含まれてるんですか。

    きの:それは私のものですけれども、そこから勝手に取っていっていいので、それぞれの部屋にはまだそれぞれの本棚があるので。

    ポンプ:改めてそれだけの量の本に囲まれているきのさんご自身を俯瞰してみて、思うことありますか。

    きの:楽しんでるんだろうなあと。囲まれて。

    ポンプ:ちなみにご自宅に収まりきらなくなったらどうすると思いますか。

    きの:部屋を借りますかね。
    もしくは家に住んでいる人が出ていくのを祈る。部屋開けてくれないかな・・・みたいな。

    ポンプ:ご家族よりも本を優先する可能性があるということですか。

    きの:あります。言い切ります。あります。

    ポンプ:本に対する愛情の深い一面が垣間見えたなっていうところで、最後に言い残したこと、もしくは感想でも構わないですし、どちらもお話ししていただいてもいいんですが、いかがですか。

    きの:言い残しっていうか、計画してこういうことを喋ろうとか、こういうことを聞いてもらおうとかっていうのは最初に決めてはなかったので、言い残したことは特にないと思います。

    で、感想というか・・・。
    顔を見ない、まったく存じ上げない方と喋るっていう、不思議な経験をしたなって思います。

    あとがき

    夜寝てたらいつの間にか部屋の中に不審者がいた、というエピソード。
    当時が小学生なら、その怖さはきっと後世でもないんじゃないかと想像してしまうほどのインパクトがありました。

    以前、職場のお昼どきに僕がレンジで弁当を温めていて、ちょっとだけその場を離れた間にレンジは止み、そこへ女性がやってきて、同じようにレンジを使おうとしたんですが、周りに誰もいないのでレンジはすっかり空いてるものだと思って開けたらしくその時の反応が面白くて、僕はその状況を
    「独り暮らしの人がアパートに帰って扉を開けたら知らない人がいたときの反応」
    と喩えて、自画自賛してたんですけど。

    その喩えはあくまで妄想であって、現実にはあり得ないけどな・・・

    と思ってたらほぼそのままやん!!

    と思ったのが正直な感想で。
    まさかそんなことが現実に起こりうるとは・・・と動揺しました。

    加えて、この世から消えかけていた個人的な妄想が、まさかこんなところで日の目を浴びるとは・・・。

    【インタビュー・あとがき・編集:ポンプ】


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