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Photo byjccp2024

「かーちゃん!コンビニ行こうぜ!」

    「かーちゃん!コンビニ行こうぜ!」

    深夜1時。息子からの誘い。
    親としては断るべきなのだろう。


    いいよ!行こ行こ!

    息子から声をかけられた私は、光の速さでサンダルを履いていた。

    モラルや倫理観などない。


    初夏の夜。
    少し冷えた空気が昼間の温度を湿っぽく変える。
    風に乗って鼻をくすぐる、新緑の匂いが心地いい。

    「夜中のコンビニって何か楽しいよな!ワクワクする!」

    息子は鼻歌交じりにスキップしていた。

    昔はよく深夜に部屋着でコンビニ行ってたな。
    アイス食べたくなって、フラッと立ち寄って、雑誌の立ち読み始めたりして――

    息子を出産し、1年でシングルマザーとなった私。
    振り返ればこの数年、深夜にコンビニに行くことなんて出来なかった。

    自動ドアが開くと同時に鳴り響く入店音。
    宵闇の中で光るコンビニの看板。
    レジで事務作業をしている店員さん。

    久しぶりに見た生活が、ここにあった。


    息子に連れ出された深夜。
    私は何回目か分からない青春を、今も謳歌している。

     
     
    地獄みたいな人生を90秒で笑いにする。 何者にもなれなかった私が何者かになるために。 ブラックユーモア多め。

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