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【゚ッセむ】 ホトケノザ 〜青ブラ文孊郚〜

    ホトケノザを頭に思い浮かべる。
    春の䞃草のひず぀ずいう蚀葉のみが、霞がかかったように思い出されるだけだ。そもそも春の䞃草を目の前にしおも、これはゎギョり、これはハコベラ、これは  ず正確に答えるこずもできない。蚘憶はい぀も曖昧で名前だけが薄く残り、茪郭はどこかぞ逃げおしたう。

    さらに䞖間でいわれおいるホトケノザは、実は春の䞃草ではないずいう事実に少し混乱しおしたった。䞖間でいわれおいるホトケノザは、道端によく芋られる雑草で、春先に玫の花を぀けるらしい。これたでの人生の䞭で、きっず䜕床も芖界には入っおいたはずなのに、気に留めたこずはなかった。

    春霞たなびき、眠たげで肌にたずわり぀くような光の昌䞋がり、飌い犬の散歩の道䞭、道端でふず足が止たる。
    普通に咲いおいるんだな。
    たくさんではないけれど、たしかにホトケノザの花だ。きっず名前を知らなかったころず、䜕ひず぀倉わらない姿でそこにあったのだろう。

    腰を屈め、春の端にぞばり぀くように咲いおいる花をじっくりず眺める。桃色をわずかに含んだ玫色の花匁。粟巧な楜噚のような圢状で、先端から小さな音笊があふれおきそうだ。誰にも聎かれるこずのない旋埋を、内偎で保っおいるようにもみえる。

    芖界には入っおいるのに、これたで気付くこずもなく通り過ぎおいた雑草。最初は「借り物」だった名前が、長く䜿われるこずで「正匏な」名前を勝ち取った、図倪さも持っおいる雑草。
    すでに私にずっおは、雑草ではなくなっおいた。

    退屈そうにしおいる飌い犬に気付き、再び歩き出す。足元の景色が、わずかに解像床を䞊げたようにみえる。本家である春の䞃草のホトケノザは、珟圚コオニタビラコず呌ばれおいるらしい。けれども芖線の奥には、ただあの玫の花が残っおいる。

    蚀葉は地図ではない。最初から正しい堎所を指しおいるわけではなくお、誰かが呌び、誰かが応じ、その繰り返しの䞭で、少しず぀道ができる。振り返ったずき、そこに意味があったように芋えるだけだ。そういう意味においおは、蚀葉は足跡なのかもしれない。

    家に着く。玅茶でも飲もう。
    ただホトケノザのように、小石のように黙殺されおいるものが身の回りにはたくさんある。それは怍物や虫ばかりではなく、道を通り過ぎおいく数倚の人たちにおいおも同じだろう。ほんの少し立ち止たるだけで、芋え方は倉わっおくる。
    そう考えるず、䞖界は思っおいたよりも静かに豊かで、ただ知らないものに満ちおいる。


    こんな詩も曞いおみた。

    春霞深凊鶯初鳎 (春霞深き凊に 鶯 初めお鳎き)
    畊蟺现草垯虫生 (畊蟺の现草 虫を垯びお生ず)
    故人遊孊蟞郷去 (故人 遊孊しお 郷を蟞しお去り)
    幟時猶憶歀颚情 (幟時か 猶お 歀の颚情を憶うや)



    こちらのお題に参加させおいただきたす。

    ホトケノザ、知りたせんでした。勉匷になりたす。
    䞊の写真はワンコの散歩䞭に撮ったものです。
    よろしくお願いしたす。

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    医療機関で働いおたす 広島近郊圚䜏 劻、子3人、ワンコ1匹 スポヌツを芳たり、音楜を聎いたり、 分野に関わらずなんでも奜き でもやるのはあんたり 本を読むのも奜き 日蚘を3幎近く続けられた 自分でもびっくり NOTEにもたたに曞いおみたす

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