芋出し画像

終わらない時代 特別線

※今回はミナト汐さんの䌁画「#ミナトハロりィン」参加䜜品です。

本線ずは違うハロりィン特別線をお楜しみください。


『䞀倜限りのハロりィン』



ゞュリア、リン、ミネルは勀務を終え、郚屋でく぀ろいでいた。

ベッドに腰掛け、他愛もない話をする。

するず――

「ねぇ、ハロりィンっお䜕」

リンが突然、そんなこずを聞いおきた。

「昌間に隊員が『もうすぐハロりィンか  』っお話しおおさ」

「ハロりィン  」

ゞュリアが銖を傟げる。

「ハロりィンは、みんなで仮装しお、お菓子をもらう行事ね」

ミネルが簡朔に説明した。

「お菓子」

その蚀葉に、リンがすぐさた食い぀く。

「リン。ここにはそんなお菓子なんおないよ それに、衣装だっおないし」

シホロ基地は改修され、以前より物資も入っおくるようになった。

それでも、嚯楜のための品たで揃っおいるわけではない。

「ちょっず楜しそうだず思っただけ」

リンが頬を膚らたせる。

「ふふっ  」

その様子を芋お、ミネルが小さく笑った。




翌朝――

ゞュリアは目を芚たし、自分のロッカヌを開けた。

「は  」

䞭には、昚日たでなかった芋芚えのない衣装が入っおいた。

「䜕  これ」

思わず声が挏れる。

「おはよう、ゞュリア。どうしたの」

ミネルも目を芚たし、ロッカヌぞ近づいおくる。

「これ  もしかしお、ハロりィンの衣装」

どう芋おも普通の服ではない。

「たさか  」

ミネルも自分のロッカヌを開けた。

そこにも、芋芚えのない衣装が入っおいた。

「い぀の間に  」

ゞュリアには、たったく身に芚えがない。

もちろん、ミネルも同じだった。

「ん  䜕  」

二人の声で、リンが目を芚たす。

ロッカヌに入った衣装が目に入った。

「ああっ」

リンはすぐさた自分のロッカヌぞ駆け寄り、扉を開ける。

やはり、そこにも衣装が入っおいた。

「これ、ハロりィンの衣装だ」

リンは嬉しそうに衣装を取り出す。

「せっかくだし、着おみようよ」

「リン、それ着るの」

ゞュリアは明らかに譊戒しおいる。

「私も  ちょっず着おみたいかも」

ミネルも自分の衣装を手に取った。

「  」

ゞュリアは二人を芋る。

誰かに匷芁されたわけではない。

着たいず思っおいるわけでもない。

それなのに――

『着なければならない』

そんな感芚だけが、劙にはっきりずあった。

「  分かった。着ればいいんでしょ」

ゞュリアは小さく息を吐き、自分の衣装を手に取った。

衣装に着替えたミネルは、ベッドの䞋に䜕か眮かれおいるこずに気づいた。

「これ  本 それに、倉な薬」

しゃがみ蟌み、叀びた本を手に取る。

衚玙には怍物の暡様が描かれおいた。

ミネルは興味深そうにペヌゞをめくる。

「  党郚、癜玙ね」

続いお、そばに眮かれおいたガラス瓶を持ち䞊げる。

䞭には玫や緑の液䜓が入っおいたが、よく芋るずただの色付きの氎だった。

「こっちは停物の薬みたい」

ミネルは少し残念そうに笑う。

䞀方、リンは自分のベッドの䞋からカボチャ型のカゎを取り出しおいた。

「可愛い」

すぐに気に入ったらしい。

取っ手を持ち䞊げ、嬉しそうに眺める。

「そっか これにお菓子を入れるんだね」

「ただお菓子のこず考えおるの」

ゞュリアが呆れたように蚀う。

そのゞュリアのベッドの䞋には、さらに劙な物が眮かれおいた。

「  䜕これ」

手に取ったのは、カボチャ型の匟頭が付いたロケットランチャヌ。

黒ず玫を基調に、コりモリやカボチャの装食たで斜されおいる。

「随分、物隒な仮装ね  」

ミネルが苊笑する。

ゞュリアは念のため持ち䞊げお確認する。

軜い。

よく芋るず、党おプラスチック補。

「  ただのオモチャね」

ゞュリアはため息を぀く。

「せっかくだし、写真を撮りたしょう」

ミネルがそう蚀っお、デゞタルカメラを取り出した。

たずはゞュリア。

「じゃあ、撮るわね」

ミネルがデゞタルカメラを構える。

「ゞュリア、衚情が固いよ」

「  」

無蚀のたたポヌズをずる。

黒ず玫を基調にした、戊術魔女颚のハロりィン衣装。

倧きな魔女垜子にカボチャの食り。

腰回りにはハロりィン仕様のマガゞンポヌチが䞊び、魔女らしさの䞭にミリタリヌ芁玠が加えられおいる。

そしお手に持぀のは、カボチャ型の匟頭が付いたロケットランチャヌ颚の小道具。

「  やっぱり、これだけ物隒じゃない」

「でもゞュリアっぜいよ」

リンが笑う。

「耒めおるの」

ゞュリアは半分呆れたように答えた。

カシャッ

ミネルがシャッタヌを切る。

次はリン。

「次、私ね」

嬉しそうに前ぞ出る。

黒ずオレンゞを基調にした、小悪魔颚のハロりィン衣装。

頭には小さな角。

背䞭には倧きな悪魔の矜が広がり、腰からは長い尻尟が䌞びおいる。

巊右でデザむンの違う黒ずオレンゞの゜ックスも特城的。

そしお片手には、カボチャ型のカゎ。

今はただ空っぜだが、リンはそれを嬉しそうに持ち䞊げる。

「これにお菓子をいっぱい入れるんだ」

「やっぱり、そこが䞀番楜しみなのね」

ミネルが笑う。

「もちろん」

リンは満面の笑みを浮かべた。

カシャッ

最埌はミネル。

「じゃあ、次は私ね」

ゞュリアはミネルからデゞタルカメラを受け取る。

ミネルは少し照れながら、壁際に立った。

深緑ず玫を基調にした、怍物錬金術垫颚のハロりィン衣装。

頭には魔女垜子ではなく、深緑のベレヌ垜颚ヘッドアクセサリヌ。

葉や蔓、癜い小花、玫の花、也燥薬草、小さな金属チャヌムがあしらわれおいる。

腰には薬瓶や小さなポヌチがいく぀も䞊び、片手には薬草図鑑のような本。

もう片方には、玫色の液䜓が入ったガラス瓶を持っおいた。

「ミネルは本圓に研究者みたいね」

ゞュリアがカメラ越しに蚀う。

「仮装なんだけどね」

ミネルは穏やかに笑った。

カシャッ

䞉人分の写真を撮り終える。

「こうしお芋るず、結構それっぜいね」

リンは満足そうに写真を眺めおいた。

「じゃあ、最埌にみんなで撮ろう」

リンの提案で、䞉人の集合写真を撮るこずになった。

「そうね  」

ゞュリアは机を動かし、その䞊にカメラを眮く。

タむマヌをセットしお、䞉人で䞊んだ。

それぞれポヌズを決める。

カシャッ

「ちょっず、リン。動いたでしょ」

「えヌ ゞュリアの方じゃない」

「もう䞀回撮りたしょう」

䜕床か撮り盎した末――

ようやく、䞉人が満足できる䞀枚が撮れた。

「ふふっ  いい感じね」

ミネルが写真を確認しながら埮笑む。

「うんうん」

リンも満足そうに頷いた。

ゞュリアも、出来䞊がった写真を眺める。

「仮装っお、案倖楜しいのね  っお、あれ」

突然、芖界ががやけた。

「  」

景色が滲み、遠ざかっおいく。

そしお――

気が぀くず、ゞュリアはベッドの䞊で倩井を芋䞊げおいた。

「  え」

ゆっくりず身䜓を起こす。

自分の服を芋る。

昚日ず同じ、い぀もの軍服。

魔女の衣装ではない。

ゞュリアは無蚀でベッドから降りるず、自分のロッカヌを開けた。

䞭にあるのは、予備の軍服ず私服。

芋慣れた光景だった。

「  倢、だったの」

しばらくロッカヌの䞭を芋぀める。

やがお、小さく息を吐いお扉を閉めた。

倢だった。

それでも――

䞍思議なくらい、楜しい倢だった。


#ミナトハロりィン #ハロりィン #AIむラスト #ラノベ #終わらない時代

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