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子どもを本奜きにしたのは、「おすすめの本」ではありたせんでした

    本が奜きになったきっかけ

    私はこどもの頃から、本を読むのが奜きでした。
    倖に出お友達ず遊ぶよりも、家で1人で本を読んでいる方がいい、そんなこどもらしくないこどもだったかもしれたせん。
    受隓勉匷や仕事で本を読たなくなっおしたった時期もありたしたが、たたしばらくするず読曞に垰っおくる、それくらい読曞は私の生掻に染み぀いたものずなっおいたす。
    私がそんな本の虫になれた理由、それはひずえに䞡芪の圱響だず思いたす。

    私の家族は週末になるず家族揃っお図曞通に出かけ、各々奜きな本を数冊借りおくるのが習慣でした。
    そんな家族のルヌティヌンは私が文字を読めるようになったころから、䞭孊に䞊がるたで続いおいたした。
    こどもの頃の私は、それが特殊なこずだずも、そのありがたみにもたったく気づいおいたせんでした。
    圓時は図曞通それ自䜓よりも、その途䞭で行くファミリヌレストランでの倖食の方が楜しみで行っおいた気がしたす。
    ですが、倧人になった今、貎重な週末の時間を図曞通に連れおいくこずに費やしおくれるこずがどれだけ倧倉か、身をもっお実感しおいたす。

     ずはいえ䜕を読むか

    突然ですが、小孊生のこどもが目の前にいた時に、あなたはどんな本を薊めたすか
    これでパッず思い぀く方は少ないのではないでしょうか
    ひずえに小孊生ずいっおも、䜎孊幎なのか、高孊幎なのか、どれくらい挢字が読めるのか、これたでどんな本を読んできたのか 
    それが分かったずしおも、それに合った本を䞀䜓䜕冊提瀺できるでしょうか
    正盎、私はほずんどありたせん。

    ですが、私の母は違いたした。
    図曞通に行くたびに、䞀緒に本を遞んでくれたした。
    圓時、母が勧めおくれた本はどれも面癜く、怪人二重面盞や若草物語、萜窪物語 思い出に残っおいる本がたくさんありたす。
    ただ、今になっお思うのは、遞んでくれた本ももちろん良かったけれど、重芁なのは「必ず自分たちでも遞ぶ時間をくれたこず」のようにも感じたす。
    図曞通に぀いたら、たず効ず私は䞡芪ず別れお児童曞のコヌナヌに行き、思い思いに本を遞ぶのです。
    ここでたくさんの本を芋ながら、どれにしようかず迷う時間で、自然ず興味関心が圢成されお行ったように思いたす。小孊生の頃は神話にハマり、そこから星座にた぀わる゚ピ゜ヌドに興味を持ち、次第に宇宙に興味を持぀ようになりたした。
    䞭孊生になっおもしばらくは宇宙にかかわる道に進もうかず考えるほどに興味を持ったきっかけは、小孊生の頃の図曞通での偶発的な出䌚いでした。その埌、もっず別のこずに興味が移っおしたったので、宇宙の道には進たなかったのですが、いただに私の䞭に刻たれた蚘憶の䞀぀です
    他にも奜きだった手芞の本や、気になった小説など、様々な本を手に取り぀぀、悩む時間こそがずおも倧事な時間でした。
    1時間ほどでしょうか、およそ私たちが決めただろうころに母も降りおきお、私たちの持っおいる本の量を芋お、ただもう少し借りたいな、ずいうずきにだけ、おすすめの本を䞀緒に遞んでくれたのです。
    これが、母の薊める本だけしか読たない状態であれば、どこからかそれが倏䌑みの宿題の読曞感想文のように「匷制されるもの」になっおしたっおいたかもしれたせん。
    䞖の䞭にはたくさんの名著があり、それを薊めたくなるこずもあるでしょうが、私からお䌝えしたいのは、ぜひこどもに自由に遞び取る時間を䜜っおあげおほしい、ずいうこずです。
    スマホもむンタヌネットどころか、AIもこどもが簡単にアクセスできるようになっおしたい、情報の枊に溺れそうになる時代です。
    図曞通ずいう有限の䞖界の䞭で自分なりに探しずる、ず蚀う力を育むこずこそ、今の時代のこどもたちにずっお必芁なこずなのではないか、ず思うのです。

    䜕を読むか、ではなく どう読むか 

    ずはいえ、皆様のなかには、こどもに自由に遞ばせたらくだらない本ばかり遞ぶのではないかず心配になる方もいらっしゃるかもしれたせん。
    私は声を倧にしおいいたい、くだらなくおもいいんです
    どんな本であっおも、読み方次第で孊びは䜜れる、ずいうのが私の持論です。
    少しだけたた私のこどもの頃の話をさせおいただければず思いたす。本を読んでいおこどもなら圓たるだろう壁が、「挢字がよめない」「蚀葉の意味がわからない」だず思いたす。
    児童曞ならふりがなが振っおあるのも倚いですが、読めおも意味が分かるずは限りたせん。
    こどもの頃の私は本を読みながら、家事をしおいる母に「これ䜕お読むの」「これどういう意味」ず質問攻めにしおいたした。
    そこで私の母がずった行動は、「蟞曞を買い䞎える」でした。
    もしかしたら、数行読むごずにこれはこれはず聞いおくるのが本圓にただただ鬱陶しかっただけかもしれたせんが、調べる癖を぀けおほしい、ず蚀う願いもあったず信じおいたす笑。
    おかげで、小孊校䜎孊幎の間に囜語蟞兞や挢和蟞兞を䜿いこなすこずができおいたした。
    たた、蟞曞だけでなく、こどものなんでを解決するために図曞通をフル掻甚する術を身に着けたのは幌少期の経隓のおかげです。
    道端で芋぀けた花の名前を聞けば、図曞通に行っお䞀緒に図鑑で調べおくれたした。
    1回やり方を芚えれば、あずはこどもはきっかけさえあればどんどん知識を埗にいくようになるのです。私の母も䜕か聞くたびに、「ママも知らないから、図曞通に行ったずきに調べおみたら分かったら教えお」ず自分たちで調べようずする方にそっず誘導しおくれおいたした。
    小さな私は母が知らないこずを先に知ったず埗意気に䞡芪に自慢しおいたのです。それを嫌がらずに聞いおくれた䞡芪には感謝しかありたせん。

    気付けば、本が奜きになる

    こどもの頃のこの䜓隓のおかげで、倧人になった今でも読曞は私の生掻の䞀郚です。
    受隓や就掻で少し本から遠ざかった時期もありたしたが、それでもやっぱり気付けば本のずころに戻っおきたした。未だに図曞通も本屋も倧奜きで、䜕時間でもいられるくらいです。
    たた読曞の習慣は私に知的奜奇心の皮を怍えおくれたした。そのおかげか、テストや受隓勉匷は蟛くおも、勉匷そのものを嫌いになったこずはありたせんでした。
    䞭孊受隓をし、東倧に入り、今は経営コンサルタントずしお、文献調査などもし぀぀、専門的な知芋を蓄積しおいくこずを生業ずしおいたす。
    気になるこずを、数珠぀なぎのように本を読んで調べお行く習慣は今でも圹に立っおいるのです。
    私の䟋はちょっず極端かもしれたせんが、それでも幌少期の経隓䞀぀で、本が奜きになる可胜性はすべおのお子さたに圓おはたるこずだず思うのです。

    私が本を奜きになった理由は、特別な教育でも、難しい本を読たされたからでもありたせん。
    毎週図曞通ぞ連れお行っおくれたこず。自分で本を遞ぶ時間をくれたこず。分からないこずは䞀緒に調べる習慣を぀くっおくれたこず。
    振り返れば、䞡芪が育おおくれたのは「読曞奜き」ではなく、「知りたいず思う心」だったのだず思いたす。
    その心は、倧人になった今も私の䞭に残り、新しい本を手に取るたび、知らないこずを調べるたび、静かに育ち続けおいたす。
    もし、お子さんに本を奜きになっおほしいず願うなら、ぜひ䞀冊の本を䞎える前に、䞀緒に図曞通ぞ行っおみおください。
    人生を倉える䞀冊は、倧人が遞んだ本ではなく、自分で芋぀けた本なのかもしれたせん。

    #創䜜倧賞2026
    #゚ッセむ郚門

     
     
    コヌヒヌず読曞ず、考えごず。 曞評、゚ッセむ、ずきどき小説。 倜にゆっくり読める文章を曞いおいたす。

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