佐藤博美さん/小さなお菓子屋さん ちこカフェ
バイク乗りの間で評判を呼び、マルシェでは顔なじみのお客様が次々と訪れる「小さなお菓子屋さん ちこカフェ」。リトルセトウチを工房として活動する佐藤さんに、これまでの歩みと想いを伺いました。
ー始めたきっかけを教えてください。
佐藤:「ちこカフェ」という屋号は、リトルセトウチで工房を借りてから付けました。それ以前は、バイク乗りの方が集まるカフェで1年半ほどお菓子作りを手伝っていて、それを本格的にやりたいと思ったのがきっかけです。工房を探す中で、設備が整っているリトルセトウチに出会い、ここからスタートしました。
ーどのようなお客様が多いのでしょうか?
佐藤:バイク乗りの方が中心ですね。マルシェやカフェで販売しています。プリン、ガトーショコラ、チーズケーキ、季節のケーキなど、6種類ほどを目安に作っています。


ーお菓子作りはもともと好きだったのですか?
佐藤:資格は持っていましたが、最初から仕事にするほどではありませんでした。営業を重ねながら、少しずつ技術を身につけていきました。
ー興味を持ったきっかけは?
佐藤:高校の調理実習で作ったものを家族に出した時、「おいしい」と言ってもらえたことです。自分の作ったもので誰かが喜んでくれる、その嬉しさが今も原点です。
ー 一番人気の商品は?
佐藤:プリンです。もともとそこから始まったので思い入れがあります。「もう一つ食べたくなる味」を目指して何度も試作しました。なめらかで、牛乳や生クリームのコクを感じられるタイプです。

ーリトルセトウチを使ってみていかがでしたか?
佐藤:設備が整っているので、一度に作れる量が増えました。種類も広げられて、焼き菓子にも挑戦できるようになりました。
ー活動の中で印象的だった挑戦は?
佐藤:大きなイベントに出店した時です。200〜300個ほどの製造が必要で、自分のキャパを超える量でした。日を分けて仕込みながら対応しましたが、大きな経験になりました。
ー本業との両立で大変だったことは?
佐藤:仕込みで休みがなくなり、家事が回らない時もありました。でも夫がとても協力的で、家のことをフォローしてくれたり、「今日は外食にしよう」と言ってくれたり。本当に支えられています。
ー印象的な工夫として、サロペットもありますね。
佐藤:夫の提案で、トレードマークとして取り入れました。「ちこカフェといえばこの人」と覚えてもらえるように、見た目の印象も大切にしています。

ー活動を通して意識の変化はありましたか?
佐藤:食品表示ラベルに自分の名前を載せることで、責任の重さを強く感じるようになりました。何かあればすべて自分に返ってくる。だからこそ、原材料やアレルギー表示にもより気を配るようになりました。
ー今後の展望を教えてください。
佐藤:将来的にはカフェ営業をしたいです。ただ今は子育てとの両立もあるので、まずは自宅の庭に工房を作り、無理のない形で続けていきたいと考えています。
ーこれから挑戦する方へメッセージをお願いします。
佐藤:「やってみたい」と思ったら、まず動いてみることだと思います。やってみないと、自分にできるかどうかも分からないので。リトルセトウチのように試せる場所があるなら、ぜひ一歩踏み出してほしいです。
バイク乗りのカフェでの経験を原点に、少しずつ自分の道を切り拓いてきた佐藤さん。家族の支えとお客様とのつながりを大切にしながら、「自分の名前で届ける」責任と向き合っています。そのやさしいお菓子には、人を想う気持ちがしっかりと込められていました。
小さなお菓子屋さん ちこカフェ
※詳細はインスタグラムにてご確認ください。
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シェアキッチン Little Setouchi
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