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【伏見路地構想】社会実験レポート 前編

※本記事は2023年に作成された内容になります。

福山駅前に来たら1度は通ったことのある、駅からまっすぐ天満屋へと続く道。
普段は会社員や学生など様々な年代の方が通り、
1本中に入るとレトロな路地裏があるのがここ伏見町。

この伏見町エリアは、市の方針に沿ってリノベーションまちづくりによる新しいお店ができたり、「ほこみち」制度を活用した道路空間の活用などをしていたりと、変化が起き始めているまちです。

この伏見町で新たに、まちを使いこなす15日間の実験が開催されました。

その名も「伏見路地構想」。

道路を車が通れない状態にし、人々が歩く・集まる場所を作ると、
どのように人の流れが変わるのか、実施する上でどのような問題が起こるのか
を調べるための実験です。
主催した方々や出店・参加された方の想いを、前編・後編の全2回に分けてレポートを記します。

主催:福山伏見町内会、福山伏見町商店会
協力:福山市、UR都市機構

内容
1.屋外に客席を設置(2/23~3/9 10:00-22:00)
2.2/26(日)・3/5(日)に野外音楽イベントとデニム屋台の活用
飲食店やDJのみなさまにご協力をいただきました。

主催した方々の想い

まずは、この「伏見路地構想」を主催した方々に想いを伺いました。

▷株式会社umika  谷田 恭平さん

・瀬戸内エリアにてまちづくりを起点とした事業を展開
・伏見町に、はじめるを試せるシェアキッチン「リトルセトウチ」を開業
・伏見町商店会副会長

プロジェクト全体の統括を行った谷田さん。伏見の今後の方向性と社会実験で何をするのかを考えたそうです。

―今回伏見町社会実験をやろうと思ったきっかけは何ですか?

福山市では、「ふくまちプロジェクト」にて、福山駅周辺の公園や広場、通りなどの空間を“居心地がよく歩きたくなる”ような、人中心の空間へ変えていく取り組みを行っています。
でも実は、この伏見町には、ほかのエリアにあるような広場や公園がないんです。

つまり、人が集まりづらい、留まりづらいということ。

今回は「道路」をみんなが集まれる場所として使い、にぎわいを作ったり、伏見の文化を育てたりしようと思い社会実験を始めました。

―伏見の文化とは?

広場がなく、小さな個人のお店(個商い)が集まる伏見町だからこそ、
個性の強いDJやパンプトラックなどのマイノリティ文化と馴染みやすいと思っています。

いろんな場所でイベントも徐々に戻ってきていますが、マルシェのような大多数の方に受けるものより、ほかのエリアではやっていないことを育てていきたいなぁって。

伏見町が少数派の人をも受け入れる大きな器になれば、みんなが発信できるまちになっていくと思います。

―今後、伏見町でどんなことをしていきたいですか?

パンプトラックのイベントも検討していましたが、道路の幅を結構とっちゃうので安全性の面で、今回は見送りました。

前例のない新しいことに挑戦するとぶつかる壁ですね。
今後もできることを試していって、伏見町の可能性を探っていきたいです。


▷旧水曜カレー 君野 和史さん

・伏見町で本格スパイスカレーの専門店「旧水曜カレー」を営む
・伏見町商店会副会長 / 伏見町町内会青年部部長
・音楽イベントのキャスティング・進行管理を担当

2/26はダンスミュージック、3/5はレコードサウンドを予定しています。

2/26に参加してくれるDJのみんなは、普段UNDerという名前で夜に活動してるんだけど、昼間にこうやって表立ってイベントをするのは初の試み。

夜⇔昼の逆の活動から、underの対義語をとって今回はoverと名付けました。

今後はもっと日常に、音楽があふれるようにしたいです。

音楽は、テンションの上がる曲やリラックスする曲など幅広く、人の心情に働きかけたり寄り添ったりするもの。
外出したときも身近に音楽があるようになるといいなと思います。

「まちを盛り上げていく」というのは、もちろん1人だけの力ではできません。
いろんな人が関わる中で、人それぞれできることは違うので、うまく役割分担をしていけたら。

例えば、誘ってくれた谷田さんは全体の構想を考えること、僕は音楽と飲食に関わること、みたいな感じでやっていきたいですね。

▷UR都市機構 植田さん

・UR都市機構は主に都市再生、賃貸住宅、災害復興支援の業務を担う国の機関

UR都市機構は、民間事業者や行政、地域の方々と連携してまちが抱える課題を解決するため、まちの魅力向上に取り組んでいます。
今までもリノベーションや社会実験の支援など、伏見町の取り組みを支えてくださっています。

“土地を持っているだけじゃよくはならない。”

「イベントや、まち全体をどうしよう?」とこれからまちを担っていく人のやりたいことを叶えられる場所にしていく支援が、UR都市機構にできるお手伝いだと思っています。
と植田さん。

地元で「やりたい!」という思いをもつ人がいたら、裏方にまわって手助けをする
まさに“縁の下の力持ち”です。

―ほかの都市と福山市の違いは何ですか?

広島市のような大きな都市よりもまちの規模は小さいけれど、規模が小さいからこそ人のつながりが強いように感じます。頑張っている人の顔が見えて応援しやすいまちだと思いますね。

―今回の社会実験への想いを教えてください!

まちのやりたいこと・方向性を、伏見町エリアの方々全員で確認し、共通の認識を作るきっかけになれば。

そこにはもちろん、人それぞれ立場や環境、想いの違いはあるから、何か疑問や納得のいかないことがあればその都度対話して、みんなで進めていけたらいいと思います。

「ひとつ、この姿がいいんじゃないか」というのが見つけられたらいいですね。

―今後、福山をどういう街にしていきたいですか?

地元の皆さんが自分たちで「いいね!」と言えるまちになることが1番だと思います。やりたいことができる、やりたい使い方ができる福山に。
そこにたどり着くまでお手伝いします!

後編は、日曜日の野外音楽イベントとデニム屋台に、ご協力いただいた方々の想いを綴ります。

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