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芋出し画像

青幎


    青幎



       炎に包たれ身悶ええする奇劙な動きは甘矎なリズムにも芋えた。

    未成熟な魂にずっおこの䞖界は自分の為にあるず思えた。
    䜕もかもが未知であり、自分には無限の可胜性が開かれおいるず。
    あらゆるものに貪欲で䞍屈の意志ず匷靭な䜓力を備えた青幎に恐れずいうものは無かった。

     圌は野望ず理想に燃えおいた。
     ある日、圌の県前で子䟛が死んだ。
     瞬時の、誰にも救えない蜢死であった。
     遮断機は降り、金属音が鳎り響いおいた。
     圌の反察偎から転がるようにふいに子䟛はくぐっお来た。
     そしお蜟音ず共に幌い呜は散った。

     圌は自分は倢を芋たのだず、䜕床も自分自身に蚀い聞かせようずした。
    だが、そこかしこに飛び散った血塗られた肉片、その光景が倢では無いず、事実を告げた。
     死や生存の謎は芳念や情報では知っおいたものの、所詮は他人事であった。

     圌は自分が珟実に芋たもの、県前で起きた事故を忘れようず努めた。
     だが、母芪の狂乱する姿ず肉片ず化した光景が脳裏に焌き付き幟日もきえ なかった。

     圌は倖に出るこずに恐怖を感じ始めた。
     圌の衚情に老いが生たれ蝕み始めた。
    未成熟な圌には燃える正矩感ず無力感が同居しおいた。
    ただ忘华には瞁遠い青さが圌の魂を埐々に䟵食し始めた。
     家族も友人達も成す術はなかった。
     圌は自宅から䞀歩も倖の䞖界に出ようずしなくなった。
     他者の死がこれほど他者の運呜を倉えるずは圌自身信じ難いこずであった であろう。

     正に偶然ずはいえ圌自身が立ち䌚った事件である。
     圌は孀独を匕き寄せ、愛した。
     思考停止が圌の呪文ずなった。自瞄自瞛の球の内郚に頑なに籠った。
    深い眠りを圌は愛した。

     忘我が今や圌の理想、熱烈な願望ずなった......
     だが、倢は圌の思惑を無芖した。眠る床に鮮明な画像ずなっお事件を再珟 した。
     ぀いに圌は眠りをも嫌悪した。すでに老いは心身ずもに蝕み、颚貌も老人ずなった。

     䞍眠は神経を犯し、過敏さはあらゆる痛苊ずなった。
     極限状況の日々、圌は死こそが唯䞀の開攟ず思うようになった。
     圌はラむタヌに火を点けた。ガ゜リンに浞された躰は䞀瞬に炎ず化した。

     狂気ずも歓喜ずもいえる笑い声が燃え盛る炎から響いた......
                                


     
     
     
    1950幎生たれ 画家、詩人。私の理想は「創造的人間関係」です。私はあらゆる玠材、衚珟方法を甚いたす。 人間関係が創造的になれば芞術は䞍芁になりたす。ただ、これは県がくらむ皋の遠い道皋です。その準備段階の土台圢成掻動が私の日々の生き方です。

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