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Photo bysoeji

一人目の推し

    そもそも、私には「推し」という概念がありませんでした。
    もちろん耳にしたり、目にした事はあります。
    でもそれは私とは関係の無い世界だと思っていました。

    とあるテーマパークのパフォーマーの動画に夢中になり、コンビを組んで活躍している現在の活動も追うようになっていました。
    パンデミックのさなかだったので、それまで未知の世界だった有料のネット配信ライブなどにも参加!それまでの自分では考えられない行動力です。

    それをTwitterでつぶやいたところ、「Pちゃんにも推しができたんだね」と友人からメッセージが来ました。
    「推し…?」
    ピンと来ていない私の元に数日後、彼女から荷物が送られてきました。
    中には推し活をテーマにした漫画が数冊。
    お恥ずかしながら、漫画もまともに読まない私…
    そのエッセイ的漫画には、さまざまな場面で推しと関連付けてときめく様子や、推し友(それぞれ推しは違うらしい)との楽しいやりとりが繰り広げられていて、「なんて楽しい世界なんだ!」と感動しましたよ✨

    推し活っておもしろそう~!と思い始めた一方で、その数か月後に自身の気持ちの冷めっぷりにも驚く事になります。
    追い始めたコンビの周年企画でイラストを募集していたので、私も参加する事にしました。
    推しに夢中になりすぎる気持ちをイラストに描く事でガス抜きしていた私にはもってこいの企画だと思い、即取り掛かりました。
    当日、記念配信が始まり、ひとりひとり紹介していくのをドキドキしながら見守っていたのだけど…あれ?なんか風味が違う…💦
    その違和感は的中のようで、私のイラストが紹介された時、明らかに反応に困っている様子が、本人たちからも、配信を見ているファンの方たちからも感じられました…

    やっちまったな…

    うすうす気付いていた事だけど、追い始めて数か月、なんとなく世界観の違いは感じていました。
    テーマパークのパフォーマーとして活躍していた頃はそのパーフェクトな世界観の中だから当然そんな事は思いません。
    そこを引退してフリーのパフォーマーとして活躍する事になった現在は、サイトや動画、配信の画面作りなど、推し本来のセンスが繰り広げられるのですが、残念ながらそこに共感しきれない自分がいました。

    「センス」という言葉をチョイスしたけれど、それに関しては良い悪いでは無いと私は思っています。
    『合う』か『合わない』か。
    で、私は合わなかった…

    それが今回のイベント参加で明白になったのです。
    世界観の違いを確信した後、そっと配信を見るのをやめ、どのチルド技術よりも上回るようなスピードで気持ちが冷めていきました。
    夢から覚めた…と言った方がもっとしっくりくるかもしれません。

    たった数か月の夢物語。
    でもあの数か月は楽しかった…
    あの数か月のおかげで私は母ロスにならずに済んだのです。
    感謝しかない。本当に感謝だよ…
    ただ、再び気持ちが傾く事は3年経った今も一切ありません。
    ファンの心変わりの恐さよ…
    唐突にその沼に足を踏み入れたのと同様に、突然スッとひっこ抜けたというか、一瞬で干上がっていたというか… まあ、そんなところでしょうか。

    ちなみに、その一連の出来事で推し活が終了… とはなりませんでした。
    少し期間がかぶるのだけど、別の動画も見始めていたのです。
    それが現在の推し✨

    違う夢物語が始まったのでした。

     
     

    Plum's

     
     
    アメリカのHBCU(歴史的黒人大学)アラバマ州立大学のマーチングバンド、The Mighty Marching Hornets(MMH)で、唯一の白人にしてヘッドドラムメジャーを務めたJustin heideman(vanilla funk)を推しています。