メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo bylabo402

【短線ホラヌ】いみがない

    あ、その話は倖で。お願いしたす。


    そうですね、このカフェで。
    なるべく窓から離れた垭 ここで。
    さお、䜕から話したしょうか。
    俺が廃墟に行った話から  ですかね。

    就職先も決たっお、浮かれおいたんですよ。
    それで、よく飲みに行っおた友達3人くらいで、ちょっず肝詊しに行こうっお話になったんです。

    酒も入っおたから、ちょっず私も乗り気になっちゃっお。ただたあ、みんな幜霊ずかお化けずか、党然信じおなかったんですよ。倜に友達ず廃墟に行く、冒険の楜しさみたいな  そういう雰囲気を味わいたかっただけなんですよ。だから、違うんです。


    それで、最初は██県の 結構そのスゞで有名な廃墟に行こうずしたんですよね。ただ、たあ 車だず高速に乗るくらいの距離で。面倒さが勝っちゃっお、圓日になっお堎所を倉えちゃっおね。

    結局、心霊スポットでも䜕でもない、倧孊から1時間くらいの廃墟に向かったんです。䜕か、元々老人ホヌムみたいな そんな感じの。

    もう日を跚いでるくらいの時間垯に集合しお、曲がりくねった道を車で走っおいっお。街灯も少なくなっおきたあたりで、ようやく廃墟に着いたんですけど、もう明かりも䜕もないから建物の倧きさすら分からないんです。そもそも攟棄された建物なので怍物ずか厩萜ずか、色々危ないじゃないですか。でもたあ 倜䞭だったんで、ハむになっちゃっおお、懐䞭電灯も2぀だけで䞭に入ったんですよ。


    たあ 運転しおたのをAくん、他をB、Cくんずしお。
    危ないからただ別れたりせずに行こうっお話になったんですよ。䞭も本圓に暗いし、結構広かったので。スマホで時間芋たんですけど、その時点でもう3時ずかで、ちょうど眠気も乗り越えたくらいでした。

    すたすた歩いお、階段あるから2階、3階っお登っおいっお、ずりあえず3階に着いたあたりで、じゃあ二手に分かれるかっお感じで、僕はCくんず行くこずになったんですよ。

    たず屋䞊に行こうずしお、たた階段登ったんですよ。ただたあ さすがに鍵が閉たっおたので、アむツらが行ったのず反察方向に行ったんですよね。


    郚屋ずか䞀個䞀個芋おいっお、雰囲気あるな〜っお結構ビビり気味だったんですよ。ドアも建お付け悪かったんで、ちょっず危ないからそろそろ垰るみたいな話になっお。

     で、もうあい぀ら戻っおるかなず思っお郚屋の窓から車芋たんですけど、懐䞭電灯が 光っおるんですよね。車の暪で。

    あ、もう戻っおるじゃんず思っお、Cくんにも「もう戻っおるよ」っお蚀っお垰ろうずしたら、䞋の階 倚分1階くらい から、

    「もういみがないんですよおぉおヌ」

    っお叫び声が聞こえお

    䞀瞬、俺らが遅いこずに怒っおるんだず思ったんですけど、それにしおはなんか、声がそういう感じじゃなくお。

    無理矢理喉から倧声を出しおるみたいな、出し慣れおない感じで、さすがにこれはおかしいぞっお話になったんです。

    そもそも、女の人の声なんですよ。
    男4人で来たので、知らない人なんです。

    俺ずCくんがずっずどうしようか悩んでる間に、
    その声がちょっずず぀倧きくなっおきおる気がするんですよ。明らかに、すぐ䞋 2階で聞こえおるんです。窓から車を芋おも、ただ懐䞭電灯の光は芋えたので、取り敢えず窓に懐䞭電灯を照らしお堎所を䌝えようずしたんですよ。

    ただ党然気付いおもらえなくお、ちょっずむラむラしおたらその声がもうすぐ近くたで来おたんですね。

    だから急いで郚屋の扉を閉めお、䜕があるか分からないので、扉を抑えおおこうず思ったんですよ。

    したら、扉の前で、たぶんこっちを向いお叫んでるんです。鮮明に叫び声の内容も聞こえお。

    「もうきおるんですよおぉおヌヌヌヌ」
    「いみずかはなくおぇヌ」
    「ここにいるからもうねヌヌ」
    「あやたっおもどうしようもなくおえヌ」

    っお、意味分からない事を叫んでるんです。
    耳にビリビリず響く、䞍快な声で。
    俺らはもう、怖くお、声も出せなくお、ずっずCくんず震えながら、声が無くなるのを埅っおたんですよ。

    たぶん、5分くらい 䜓感だず3時間くらいだったんですけど、したらスマホに連絡が入ったんですよ。
    Bくんから、「どこいる」っお。
    で、たた懐䞭電灯で窓から光をチカチカさせながら、LINEを返しおたんですよ。
    助かる、ようやく助かるず思っお。

    もうCくんも俺も泣きながら、助かった、助かったっお喜んでたんです。い぀の間にか叫び声も止たっおたので、郚屋番号ずかLINEで送っお、倖から開けおもらおうずしたんですよ。扉を。

    たあ5分もせずに、扉が倖から開けられお、Aくんが懐䞭電灯でこっちを照らすんですよ。
    「䜕があったの」っお、間の抜けたみたいな声で、泣いおた俺らを慰めようずしたんでしょうね。

    したら、AずBの埌ろに、懐䞭電灯を持った女の人が居お。

    無衚情のようで、埮笑んでいるような、生理的な嫌悪感のある顔で、こっちを芋おるんですよ。
    廃墟には䌌぀かわしくない、玫のワンピヌスで。

    俺ずCくんは唖然ずしお、もうAずBが話しおたこずも耳に入らず、その女を芋おたんですよ。
    したら、Bくんから「この人、管理人の嚘らしくお」っお説明が入ったんです。ただ、倚分蚀い方的にも、怪蚝に思っおいる感じでした。

    したら、食い気味に

    「だからあヌ、いみずかはなくおえヌ」
    「おかしいんですよねえぇヌヌヌ」

    あの声で、その女は叫び始めお。
    俺ずCくんはもう半狂乱で、逃げたんです。
    泣いおるのか、笑っおるのか、怒っおるのか、
    分からないような、たるであの女のような倉な叫び声を䞊げながら、階段を駆け䞋りたんです。

    車に乗っおCくんず埅っおたら、たたあの女が珟れる気がしお、倖で埅っおたんですよ。したらAずBも走っお逃げおきお、急いで車で去ったんです。

    その日はもう特に、䜕もなくお。
    怖い思いをしたこずを共有できる仲間がいたから耐えられたっおのもありたすね。



    ただ、そこから、居るんですよ。
    近所の窓から、ベランダから、電柱の圱から、
    あの女が、あの気持ち悪い顔で、こっちを芋おるんです。

    おかしいじゃないですか。
    だっお、あそこは、心霊スポットでもないのに。
    いわく぀きですらないのに。

    ああ、最近、皆でお寺に行ったんですよ。
    したら、お祓いも結構スムヌズに終わっお。
    映画ずか挫画みたいに、うちでは祓えないずか、
    そういうこずを蚀われるず思っおたので、
    ちょっず拍子抜けだったんですけどね。

    ただ、お祓いは終わったのに、ただ芋えるんです。
    霊胜力者っお人ずかに芋おもらっおも、
    䜕もいないっお蚀われるんです。

    今も、あなたの座っおる垭の、その埌ろから。
    目から䞊を出しお、芗いおるのが、芋えるんです。

    ぜんぶ、意味がないんですよ。

    あなたぞのおすすめ