うっかり四十代|まっ、いっかの誕生日ケーキ
今日は長女の誕生日で、ケーキを作ることにした。
ケーキを作ると言っても、一から作るのではなく、スポンジとホイップは買ってきたものを使う。
スポンジは業務スーパーの冷凍の四角いものにした。大きくて見栄えもするのに、お手頃価格でいい。
いちごも、この時期ならまだ買いやすいお値段なので多めに買ってきた。
100均で飾りを見ていると、いろんな色のチョコペンがあった。長女が好きそうな黄緑とピンクを買う。
前日に買っておいた材料を並べて、みんなでケーキを作り始める。
私がいちごのヘタを取ったり、バナナといちごをスライスしたりしている間に、お父さんと子どもたちはホイップを塗り、切り終わった果物をサンドしていく。
「あーあっ」
と、お父さんの声が聞こえる。
ホイップをそのままチューチュー。伸ばすためのスプーンもペロペロする子どもたち。どうやら我慢できなかったみたいだ。
チョコペンでケーキに直接書こうかとも思ったけれど、冷蔵庫の上の奥から板チョコが出てきたので、裏に書くことにした。
みんなで長女へのメッセージを書く。
だいすき♡ 母
だいすき♡ 妹
だいすき♡ 父
みんな同じメッセージ……。
その隙間に、長女が飾りの◯や☆を描く。
描き終わったあと、そのチョコペンをまたチューチュー。
姉がピンク。
妹が黄緑。
「そしたら交換ね」と姉。
「そうしよー」と妹。
交換して、またチューチュー。
その後はもうケーキに書かなかったから、まっ、いっか。
おそらく余りそうなので、おじいちゃんおばあちゃんにも持っていくことにした。
あれっ。
ホイップって、チューチューした後どうなったっけ……。
まあ、おじいちゃんおばあちゃんなら、これまた、まっいっか。
完成したので、みんなで食べる。
妹から歌のプレゼント。
「はぴばーすでーてゅーゆー
はぴばーすでーてゅーゆー……」
「ありがとー」と姉。
お父さんは録画係。
お父さんのスマホを覗きながら、インタビュー係の私が聞く。
「8歳おめでとう。何を頑張りたいですか?」
「宿題!」
スマホの画面の端っこに入り込む、チョコペンをチューチューする妹。
……
まだあったのか。