
【SS】24. 天気予報
「明日は雨らしいよ」
窓の外は暑いくらいの快晴だというのに、そうらしい。
向かいの席でアイスコーヒーに刺さったストローを回しながら彼がそう言った。カラン、と氷が音を立てた。
Forecast
「そうなんだ」
窓の外を眺めながら、興味があるのかないのか曖昧に答えた。明日の通勤は濡れてもいい格好にしよう、と思った。
「傘忘れないようにね」
彼も同じように、窓の外を見ていた。
「そうだね」
私も同じように、ストローを回した。
カラン、と氷が音を立てた。
気がつけば、今日も一緒にいた。
先週末も。その前の週末も。
じゃあ会う? みたいなノリで。
天気の話をするみたいな温度で。
仕事の話をしたり、最近見たドラマの話をしたり。
二人の間に特別な日なんてなかった。
だからといって、会う理由に困ることもなかった。
気がつけば窓ガラスに店内の灯りが映り始めていた。
「来週の土曜日も、晴れらしいよ」
「そうなんだ」
あとがき
#創作お題30 より 24. 天気予報
永遠は誓わないくせに未来は当たり前にあると思ってるふたり
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