空調DJ! 温度上げ下げ太郎
リニューアルオープンしたスーパー銭湯。なんていい響きでしょう。
「朝露の落ちる朝顔のごとく、落涙した」みたいにいい響き。
「リニューアルオープンしたスーパー銭湯のごとく落涙した」じゃ、しっくりこない。
それはそうか。例えとして正しくないもの。なんの例えに? いやさ、比喩に使えるのだろうか?
「リニューアルオープンしたスーパー銭湯の様な匂いがする女性に恋をした」
いいかもしんない。
「リニューアルオープンしたスーパー銭湯のような香りが鼻腔を刺激した」
いいんじゃないかな。恋的なものとは相性いいのかな。
「リニューアルオープンしたスーパー銭湯の香りのするコーヒー」
ちょっと意味が分からない。匂い系の例えで行けるかと思いきや、そうでもないなのか。
「リニューアルオープンしたスーパー銭湯のような人でした」
お、なんだかジブリのキャッチコピーみたいだ。どうだ。
という事で昔通っていたスーパー銭湯がリニューアルオープンしていたので行ってきた。綺麗になっていたなぁ。岩盤浴とか出来てたし。シャワーヘッドが最新のやつ。スクラビングバブルだっけ? それはトイレ掃除か。ウルトラファインバブルだ! ウルトラファインバブルもなんだかいい響きだな。
♪日本海の波しぶき、男の涙にゃかもめも泣いた~ああああ岩の間に間にウルトラファインバブル~ううう〜
みたいな演歌。
演歌にウルトラファインバブルはあまりしっくりこないか。校歌とかなら、どうだろう。
♪ああ満開の桜のもとでっ きめ細やかな波しぶき 肌に潤いっ もたらすものよ ウルトラ!ウルトラ! ウルトラのっ ファ~インバブルぅ~
甲子園で勝った高校からあんまり聞きたくないな。むしろ高校名がウルトラファインバブル高校みたいだ。なんだか楽しそうな学校だな。ヘッドスライディングして泥んこになっても綺麗にシャワーが落としてくれそうだわ。
甲子園も終わってしまったな。夏ももう終わりに近づいている。とは言ってもまだ暑い。
あれ何の話してたっけ? あ、スーパー銭湯に行った話だ。リニューアルオープンした。
そのスーパー銭湯は食堂が広くて、お蕎麦も手打ちでこだわっていて、食事も結構おいしい。食堂も綺麗になっていて、しばらくサウナあがりのまどろみに食堂のお座敷席でのまれた。
銭湯の空調ってなんであんなちょうどいいんだろう。ずっと居てられる。家の空調は効きすぎて寒かったり、全然効いてなくて暑かったり、で、その都度調整がいる。
スーパー銭湯は空調調整士がいるかもしれない。客の体温を見ては空調の温度を下げて、体温が下がってきては温度を上げて、さながらオーディエンスをぶち上げたり、チルしたりの凄腕ライブDJのような。逆を言えば、空調もないのにオーディエンスを上げたり下げたりするのもすごいな。ライブ会場の空調も操作しているのかもしれぬ。その道のプロがいるやもしれぬ。
スーパー銭湯のフロアを快適にぶち上げる伝説の空調DJたち、ダクト・パンクに外機グルーヴ、ケミクーラーブラザーズ、温度―ワールド。とかとか勝手なことを言うとりますけども。
ビッグビジョン(50型壁掛けTV)を見つめて「きゃ~」と叫ぶオーディエンス。フロアっていうかもう、風呂ア。オーディエンスていうか、エアコンディショナーズ。コンディショナーズ。コンディショナーよりご挨拶「そして輝く、ウルトラファインバブル!」語呂、わっる。なんで急にリンスが挨拶してんだ笑。
最近、空調に喉がやられがちだな。ご自愛ください。ありがとう。
おしまい
