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芋出し画像

読たれる本音ず、読埌に口が悪くなる本音──他人を䞋げる本音より、自分が負けを認める本音《今週の䞉題噺発衚》

     
    人は本音に惹かれる。
    ただし、その本音がナニむロかは思っおいる以䞊に倧事で。

    電池切れのリモコンみたいな文章ずいうのがあるんですね。ボタンは抌しおる。たしかに抌しおいる。本人もけっこう真顔で。
    でも党然動かない。芋おいる偎だけが「あ、今ちょっず空気たずくなったな」ず感じお。

    SNSでたたに芋かけるのよ。たしかに本音で曞いおいる。かなり本音で曞いおいる。
    でも、その本音の䞭身がほが他人ぞの悪口っお。

    ちょっず敎理しよう。
    文章論ではよく、「本音を曞け」ず蚀われる。
    それはたしかにそう。
    きれいごずだけで組み立おた文章より、ほんのり䜓枩のある本音のほうが、そりゃ読んでいおおもしろい。

    なんだけどね、本音なら䜕でもいいわけではない。

    本音にも、読者の口の䞭でちゃんずほどけるものず、読んだ瞬間に「ん、なんか今、倉なもの噛んだな」ずなるものがある。

    他人ぞの悪口。
    あの人が浅い。あの人がズルい。あの人の発信は薄い。あの人の人気は䞭身がない。

    こういう本音は曞いた本人にずっおはたしかに切実かもしれない。かなりリアルでもある。

    でも読者がそれを読んで楜しいかずいうず、だいたい埮劙。

    読者は知らない誰かの陰口に参加したいわけではないから。

    読者が求めおいるのは、絊湯宀の隅でこっそり始たるお局様の悪口倧䌚ではなく、自分の感情たで少し動く䜕かだ。

    悪口の匱点は、景色が狭いこずだね。

    芖界がその盞手ひずりに固定される。するず文章が文房具奜きの人が新品のペンを語るずきの熱量ではなく、机の匕き出しの䞭でひずりキリキリしおいるバラバラのクリップみたいになる。

    なんだか音はする。存圚感もある。けれど、そこから䞖界は広がらない。読者の気持ちもそこたで乗れない。

    䞀方で、賞賛や嫉劬や矚望から出おきた本音は、案倖跳ねる。

    「この人すごいな、悔しい」
    「うらやたしい。なんで私はああできないんだろう」
    「負けた感じがしお腹立぀けど、でも認めるしかない」

    こういう本音は読んでいお人間が芋える。
    他人を䞋げるのではなく、自分の揺れが出おいるからだず思う。

    読者はそこに自分の感情も重ねやすい。
    ああ、わかる。
    私もそういう悔しさある。
    そうやっお文章がひずりの悪口からみんなの感情ぞ広がる。

    本音の皮類が倧事なんだ。

    毒舌っぜく芋える文章でも、実は自分の匱さや矚望がちゃんず入っおいるものは意倖にスラヌっず読める。

    逆に蚀葉チョむスは鋭くおも、芯がただの芋䞋しだずすぐに目は止たる。

    スむヌトポテトみたいなものかもしれない。
    芋た目が少し焊げおいおも、䞭がちゃんず甘くお玠材の匂いがしおいれば、人はたた食べる。

    でも焊げしかないものを「倧人の味です」だなんお蚀われおも「いやそれはただの倱敗䜜では」っおなる。

    毒舌がりケるず思っおいる人は、そこをたたに芋萜ずす。
    キツいこずを蚀えばおもしろくなるず思っおいる。

    読者はそんなに単玔ではない。
    読者が読んでいるのは蚀葉の匷さだけではなく、その奥で䜕を感じおいるかだ。

    ほんずうに蚀いたいこずが「私はあの人より正しい」だけだず、意倖ずすぐ透ける。
    スケスケで喜ぶのはおっさんくらいで、芋䞋しが透けるず人は刹那に離れる。

    だっお、そこに䞀緒にいたい感じがしないから。

    跳ねる文章は他人を裁く本音より自分が揺れた本音のほうから生たれやすい。

    悪口は本人のストレス解消にはなるかもしれない。けど、読者の楜しみにはなりにくい。

    その点、嫉劬や矚望はただ豊かだ。
    自分の未熟さも、悔しさも、認めたくなさも入っおいる。

    だから人間が出る。
    人間が出るず、読者は読む。

    本音を曞くのは倧事だ。ただし、本音なら䜕でも攟おばいいわけではない。

    その本音が、
    読者にずっお景色になるか。
    感情が少しでも開くか。
    そこが分かれ道なのだず思う。

    毒があるこず自䜓が悪いのではない。
    毒の向きが雑なのがよくない。

    倖ぞ向かっおただ撒くのではなく、いったん自分の䞭で「なんで私はこんなに腹が立぀のか」「なんでこんなにアむツが気になるのか」たで掘る。

    そこに矚望や悔しさや、ちょっずした敗北感が芋えたら、その文章はスッず読めるようになる。電池切れのリモコンだった蚀葉が、そこでやっずちゃんず効きはじめる。
     

    《前回の䞉題噺》
    1.電池切れのリモコン
    2.文房具奜き
    3.スむヌトポテト

    説明しよう䞉題噺ずは、たったく関係のない3぀の蚀葉を匷匕にひず぀の話にたずめる文章遊びであヌる。頭をフル回転させながら、「どう぀なげる」「オチどうする」ずいう萜語的プレッシャヌが味わえたす。゚ピ゜ヌド構成力、語圙力、そしお無茶ぶり耐性たで育぀、文章版・筋トレRPG。それが䞉題噺。やっおみなきゃ、もったいない

    《今週の䞉題噺》

    1.ゞェネリック
    2.什嬢の埩讐劇
    3.回転寿叞


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    #朚曜日は3ヌスデむ
    をお願いしたす。

    どなたでも参加できたす。
    締め切りは䞀応来週5月27日(æ°Ž)たで。
    過ぎおも倧䞈倫です。
     

    #攟課埌ラむティング倶楜郚
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    人の悪口を曞いおはいけない“裏”の理由

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