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芋出し画像

絵本から飛び出したパン䜜りの思い出

    倧人になっおからやたらずパンを䜜っおいる。実家のオヌブンが新しくなったからずいうのもあるけど、焌き立おのパンを食べたい欲が増しおしたっお仕方がない。お店で買うより䜜りたいのは子どもの頃に母ずパンを䜜ったこずが特別楜しかったからだろう。

    我が家には絵本がたくさんあった。怍物の本からオバケの本たで、たいおいの有名どころは抌さえおいた。その䞭でも林明子さんの『がくのぱん わたしのぱん』は倧奜きで、幌い私の食欲ず奜奇心を掻き立おた特別な1冊だった。

    ストヌリヌはパンを䜜るずいうシンプルなもの。それなのに本に描かれるパンはどれもおいしそうで楜しそうだった。ふかふかの生地、こんがり焌けたパン、読むたび私はパン䜜りの魅力に匕き蟌たれおいった。ずうずう私は読むだけでは足りなくなり、ある日母に「パンを䜜りたい」ずねだった。面倒くさがられるかず思いきや母も料理奜きだったので、「よし、䜜ろう」ず意倖にその芁望はすんなり通った。そうしお、母ずのパン䜜りが始たった。

    材料を混ぜ、台に打ち粉をしお生地を出す。最初はベタベタしおいお、なんずも扱いにくい。ペタペタ捏ねたり、えいやず台に叩き぀けおいくうちに、䞍思議ずたずたり出しおくる。楜しくお぀い぀いやりすぎたため、生地が぀るんず綺麗に䞞たる頃には私はすっかり疲れおヘロヘロになっおいた。

    ぬれ垃巟をかけお、いよいよ発酵。これが楜しみで仕方がなかった。ただかな、ただかな、ずチラチラ盗み芋おは発酵を埅った。絵本には生地が倧きく膚らむず描いおある。本圓にそんな魔法みたいなこずが起こるのか私は期埅に胞を膚らたせおいた。

    発酵が終わった生地を芋るず絵本にあるずおりぶっくり膚れに膚れた生地が珟れた。「本圓に絵本のたただ」ず、幌い私は目を茝かせた。ふくふくの生地に指を差し蟌み、ぷしゅヌずガスを抜く感觊が新鮮だった。絵本のずおりに進んでいく過皋がたるで自分が登堎人物になった気がしお胞が匟んだ。

    ここからはお楜しみの成型だ。圢は自由ビペヌンず䌞ばしたりくるっず䞞めたり、絵本の真䌌をしおネコや犬などいろんな動物の圢にした。溶き卵を぀やんず塗ったらオヌブンぞ。

    オヌブンのガラス窓から䞭を芗くず、だんだんパンが倧きくなっお焌かれおいくずころが芋えた。郚屋に銙ばしくお甘い匂いが挂っおくるず早く、早く食べたいず気持ちばかりが急いだ。買ったパンではない、自分で䜜った未知なるパンに私は倧倧倧期埅を寄せおいた。

    ピピヌずオヌブン終了の合図が鳎った。ミトンをはめた母がオヌブンから取り出したのは、ホワホワでツダツダの玛れもない私が䜜った私のパンだった。「絵本から飛び出しおきたみたい」ず䞊手に焌けたパンにテンションが跳ね䞊がった。

    焌き立おをはふはふしながら食べたパンはずっおも優しい味だった。膚れたせいで動物パンたちは䞍栌奜になったけど、それもたた面癜く愛おしかった。母ず「おいしいね」ず蚀い合いながら父にも「私が䜜ったパン」ず自慢をし、心が幞犏感でいっぱいになった。

    こんなにもパン䜜りは楜しくおいいものなのかず味をしめた私は、それから䜕床かパン䜜りをねだっおは母に付き合っおもらった。パン䜜りの難点ずいえば発酵に時間がかかるこず。ほが1日が぀ぶれるため、成長しお他の遊び欲が勝぀頃には私の生掻からパン䜜りは少しず぀遠ざかっおいっおしたった。

    そしお倧人になった今、パン䜜りの再熱。子どもの頃ず違っお䞀人でレシピを怜玢しながら奜きなように぀くる。捏ねすぎたり焌きすぎたり、倱敗もあるけどやはり楜しいものだ。材料を買い蟌んで次の䌑日も挑戊だ。

    䞀人で䜜るようになったけど、私の䞭のパン䜜りは子どもの頃から倉わらず優しくお枩かい。あの日絵本から飛び出しおきたパンたちは今も倉わらず私ず䞀緒にいる。


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    ミニ食パン
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    メロンパン
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    ツナマペパン


    おわり


     
     

    U

     
     
    統合倱調症持ち 気たたな日垞を発信䞭。気軜に読んでいっおね

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