憧れの先輩
放課後は欠かさず学校の自習室に行って勉強して同じ時間に毎日帰る、この生活を始めたのは先輩達が5月に部活を引退した時から。俺も同じタイミングで、1年早くして部活を辞めた。
理由は、名古屋大学に受かりたかったから。
自習室に通う2年生はあんまり居なかった上、自習室から帰る時間が部活終了の時間と被っていたから、俺は毎日帰宅しながら部活終わりで汗を流して眩しい姿の同級生達を眺めながら、一人で、帰ってた。だって部活の皆で固まって帰ってるから、その集団に入りずらいしそもそも知ってるやつが少なかった。だけど、ある日先輩が同じ時間に帰ってて、1人だったんで話しかけて、「一人で帰る俺には、部活終わりの奴らが眩しくて見てられないっすよ笑」って言ったら、じゃあ毎日帰ろうよ。一緒の時間でしょ、、って。かっくい〜
それから毎日一緒に帰った。先輩は受験生、俺は2年生。受験生気分で毎日先輩に勉強の相談してたり、くだらない話をした。
先輩は京大志望で、まじでレベルが高かった。
夏が来て、秋が来て、、ついに冬。同学年はアハアハアーンってしてるけど、俺は先輩と帰ってたから受験の緊張感をどっしり感じてた。
その時の記憶が特に鮮明で、帰る時間にはもう真っ暗になってた(田舎)。
先輩は京大から下げてしまったけど、当たり前みたいに名大に現役合格していった。
そう。名大に。京大から下げると聞いた時、本気で応援してたから残念な気持ちもあったけど、もしかしたら、また大学でめぐり逢えるかもってすこし嬉しくなっていた。
今これを書いてるのは、もう自習室を出たときに外が真っ暗なのに気づいて、1年前を思い出したから。もう受験生生活1年半以上経つ。だからこそ、今の時期に本気をあまり出せてない。名大に受かれるのかも怪しい。だけど、ほんとに名大に行きたい。また先輩とくだらない話をしながら帰るんだ。ある日の帰り道、「先輩、無愛想だから高校の友達とか卒業したら絶対連絡とりませんよね?笑」「いや普通取らないでしょ?」
先輩、俺にも連絡してこないよ。毎日帰ったのに?酷い!!俺は先輩をたびたび思い出して、受験頑張る糧にしてるんですよ。先輩、名大に行って絶対またあなたの後輩になりますからね。まっててね。
