ハノイ行き、仁川途中下車の旅。8時間のトランジットが最高の寄り道に変わった。
ハノイへの旅、仁川での「寄り道」が最高のスパイスになった話である。
ハロン湾に行きたかった。
きっかけは、YouTubeで見た景色。海に浮かぶ無数の奇岩を見て、「実際にこの目で見てみたい」と思ったのが始まりだった。
シルバーウィークのハノイ旅行を計画する際、普通なら福岡からの直行便を選ぶところだが、今回はあえて仁川(インチョン)経由の便を選んだ。
理由は単純、直行便より安かったからだ。
しかも今回は台風シーズン。欠航や遅延のリスクを考えると、便数も多く、キャンセル料も比較的安い仁川経由は、リスクヘッジとしても魅力的だった。
この時点では、韓国に入国するつもりなんてさらさらなかった。
本記事は、以前、ハノイ旅行記を書いたものの、乗り継ぎで迷っている人がいたら、参考になればと思い、追記するもの。
8時間の空白をどう埋めるか
問題は、8時間という乗り継ぎ時間だった。
仁川空港は巨大で退屈しないとはいえ、8時間はさすがに長い。
「……韓国、入国してみるか」
ふと思いついた。
もちろん、入国審査や移動時間を考えれば、自由に動ける時間は限られる。それでも、空港の外に出るワクワクには勝てなかった。
トランジットツアーも調べたが、時間が合わない。
ジェみのすけことGeminiに相談してみると、まさかの「ホンデ(弘大)」推し。
いやいや、8時間の乗り継ぎでソウル市内は攻めすぎやろ。
往復の移動や駅の混雑を考えれば、飛行機に乗り遅れるリスクもある。
結局、もっと空港に近い雲西(ウンソ)という街へ行くことにした。
10分で別世界へ
事前に韓国のSmart Entry Service(SES)に登録していたこともあり、入国審査は驚くほどスムーズだった。
わずか10分。
「おお、もう入国できた」
空港から雲西までは、空港鉄道(AREX)の各駅停車でわずか2駅、約15分弱。
これなら移動のリスクも最小限に抑えられる。
雲西は、仁川空港のある永宗島にある街だ。
せっかくなので、名物のタコ鍋を食べることにした。
店探しにはGoogle MapsとNAVER Mapを活用した。韓国ではNAVER Mapを入れておくと、店探しや移動に便利だ。
出てきたタコ鍋は30,000ウォン(約3,300円)。
美味しかったが、想像していた「ナッコプセ(タコ・ホルモン・エビの炒め煮)」とは少し違い、リピートするかと言われると微妙なところ。

でも、こういう「行ってみないと分からない」体験こそが旅の醍醐味だ。
街歩きと「行きの買い物」の罠
食後はロッテマートやオリーブヤングをぶらぶらした。
特別な観光地ではない「普通の街」の空気を吸うのが心地いい。


ここで少しお土産を買おうとしたのだが、これが最大の盲点だった。
行きの乗り継ぎでお土産を買うと、その後のハノイ旅行中ずっとその荷物を抱えて移動することになる。
特に液体類や大きな化粧品を買う場合は、次の便への持ち込み制限も気にしなければならない。
結局、帰りも仁川経由だったので、不足分は帰りの空港内にあるコンビニ「CU」で買い足した。
空港内でも市価と変わらない値段だったので、お土産は「帰りのトランジット」で買うのが正解だと痛感した。
結論:8時間のトランジットは「あり」か?
ハノイ行きの便に乗り込んだとき、私はかなりの充実感に包まれていた。
「なんか、すっごく得した気分だな」
直行便より安い航空券で、ベトナムだけでなく韓国の空気も味わえた。
8時間はただの「待ち時間」ではなく、立派な「一つの旅」になったのだ。
もしこれから仁川で8時間ほどの乗り継ぎをするなら、以下のポイントだけは押さえておいてほしい。
* 欲張らず空港周辺(雲西など)で過ごす:8時間なら、無理にソウル市内まで行かず、空港周辺で過ごすほうが安心。
* 時間は逆算で考える:8時間あっても、入出国や移動を引けば、自由に動けるのは3〜4時間程度。
* 買い物は「帰り」が鉄則:行きに買うと、その後の旅路が重くなる。
* 事前準備をしておく:入国関連の登録や、NAVER Mapを入れておくと便利。
最初はただの経由地だった場所が、ちょっと外に出るだけで特別な思い出に変わる。
同じ値段で二カ国回れるなんて、素敵やん。
次にまた8時間の乗り継ぎがあったら、僕は迷わずまた外に出ると思う。
