
89歳父、丁寧な暮らし…?
口を開けば暑い、しか出てこない。ニュースでは今日も多くの人が熱中症で搬送されたと言っている。
草むしり中に熱中症で倒れ命を落としてしまった方もいると言う。
毎日一定時間庭の草むしりをしている父も心配だ。そしてあっという間にドクダミに占拠されてしまったわが家の庭も心配だ。
父は家事のできるじいさん
さて父は基本的に料理ができる。以前も書いたことがあるが、私が行くとお昼まで作ってくれてしまう。これは父が母に代わって台所の番人となった今、自分の城を人に使わせたくないと言う理由もある。
そして畑をしているので野菜に関しては完全に自給自足だ。今年の夏は暑すぎて、畑ですでにボイルされてしまった野菜もあるが、まあまあそこそこの収穫量はある。
父の作り置き、野菜のおかず
春に大量に収穫した玉ねぎはスライサーでペラペラにしてから、塩をふってしばらく置き、その後ミ◯カンかんたん酢で酢タマネギに。 きゅうりも同じく甘酢漬けにしている。
ピーマンは少々干して柔らかくなったところを甘辛く炒める。
トマトはヘタをとって半分にカットし、食事におやつ用にする。
ナスとズッキーニは根昆布だしと砂糖で甘く煮る。
オクラは茹でて薄く切り冷凍へ(ここだけアドバイスを聞いてくれた)お味噌汁に使う。
もちろんこれら野菜でぬか漬けも完ぺきだ。
季節によってメニューの変わるこれら作り置きを保存容器に入れ、冷蔵庫に並べてある。ほぼ90の父が自分で作るのだから、すごいとは思う。そこは尊敬する。
そして、これらを副菜として、後は毎週生協で注文する冷凍の魚、肉などのおかずがメインディッシュとなる。
かなり問題なのがこのメインディッシュ
メインディッシュ含め、うちの両親は主に食品の買い物を生協に頼っていた。この『生協のお買い物』だが、父は今でもどうしても母がいた頃と変わらないくらいの量を頼んでしまう。数字に異様にこだわるので、頼んだものの注文番号から値段までノートに記録しているのに、なぜ量が多すぎることが気にならないのか不明だ。
ちなみに母に認知の症状が現れるまで、この「生協の買い物記録」は脳トレだ!と言って、母に強制的にさせていた。父が横にいてほぼ家庭教師状態になるので母はたまにブチ切れていた。脳トレじゃなくてストレスになったに違いない。
食品買いすぎ問題
注文しすぎた生協の冷凍メインディッシュは冷凍庫に収まりきらず、サブの冷凍庫行きとなり、結局忘れられる。
そして氷の化石となったそれらを我々が回収して帰る。というのがここ数年一連の流れになってしまっている。父は捨てるということが出来ないので、我らは賞味期限が何年も切れてしまったものを「頂きます」 と言って持帰り、そのまま処分することになる。
賞味期限と言えば、ある時8月が消費期限の卵を冬に食べさせられて死ぬかと思った。それもあって怪しいものは容赦なく捨てることにしている。
注文する時たまにチャレンジャーになる…
母は和食を中心に丁寧に料理をする人だったし、父も所謂オーソドックスなものが好きだった。
しかし近年は生協の美味しそうにレイアウトされたカタログに惑わされるのか、時々父は自分が食べそうにもないものを注文してしまう。濃いピンクのボルシチとか、いかにも辛そうな牡蠣の煮込みとか。
先日も「このトムヤンスクはどんなものだ?」と電話がきた。
聞いていると完全に韓国的な雰囲気だが、それはあのベトナム料理だとすると、香り高いあれを父が好むわけがない。
丁寧な暮らしなんだかどうなんだか。
私は毎夜電話で「今日何食べた?」と父に聞くのが日課だが「食欲がなくてな。あれと、あれと、あれと…」と完全に私よりたくさん食べていることがわかる。
さみしくても1人で何種類ものおかずを並べて食べているのは、父はまだ生きる意欲が十分あるのだな、と実感する。