🌙4つの国④ シュクレの村とシュガーキャット 〜しあわせの魔法〜
この物語は、
チュチュ・テイルの世界を旅する記録です。
シルエットで描かれた猫たちや動物たちが暮らす世界✨
はじめての方は固定記事からどうぞ🌙
フローラの森をあとにして、私は空舟に乗りました。やわらかな風に揺られながら、星の道をたどっていきます。
静かな空の旅は、どこか夢の中にいるようで、心もふわりと軽くなっていくようでした。
やがて、甘い香りに包まれた村が見えてきます。その先に広がっていたのは、
「シュクレの村」。

お菓子のようにやさしい色と、あたたかな空気に包まれたその村は、いるだけで心がほっとする場所でした。
焼きたてのお菓子のような香ばしさと、ふんわりとした甘い空気。
通りには、レースのように繊細な装飾がほどこされたお店や、可愛らしいお菓子が並んでいて——
まるで、しあわせそのものが形になったような場所。ここにいるだけで、心がふわっと軽くなっていきます。
この村は、リボルテの街と花の道でつながっているそうです。
だからでしょうか。小さな村でありながら、どこかにぎやかで活気にあふれています。
誰かと笑い合うこと。
甘いものを分け合うこと。
何気ない時間を楽しむこと。
そんなひとつひとつが、やさしく積み重なって、“しあわせ”になっているようでした。
――そのとき。
ぱたぱたと、軽やかな足音が近づいてきました。振り向くと、ひとりの猫がこちらに駆け寄ってきます。
ふわりとしたドレスに、甘いお菓子のような色合い。その姿は、見ているだけで心がやさしくほどけていくようでした。
「はじめまして!」
明るく、弾むような声。
その一言だけで、この村の空気がそのまま伝わってきます。私は思わず、笑顔になっていました。
「とてもあたたかい場所ですね」
そう伝えると、彼女は嬉しそうに頷きます。
「ここはね、“しあわせ”がいっぱいの村なの」
その言葉どおり、この場所には大きな出来事ではなく、小さなよろこびがたくさんあふれていました。
特別なことがなくてもいい。
さりげない時間の中にも、しあわせはちゃんとある。そんなことを、この村はそっと教えてくれる気がしました。
しばらくすると、彼女はそっと手を差し出してくれました。
その手のひらには、小さなお菓子のような
“しあわせのかけら”。
口に入れると、やさしい甘さがふわりと広がって——
思わず、笑顔になってしまいました。
ふと気づくと、誰かと笑い合っていた記憶や、胸があたたかくなった瞬間が、そっとよみがえってきます。
彼女の名前は、シュガーキャット。

シュクレの村で、しあわせを届けるプリンセスです。
その無邪気な笑顔に触れていると、心の奥まであたたかくなっていくようでした。
気づけば、私もこの村の一員になったような気がしていました。
誰かを想う気持ち。大切にしたいと思う心。
それもまた、シュクレの村がくれるやさしい魔法なのかもしれせん。

シュクレの村は、“しあわせを感じる魔法”があふれる場所。
そしてシュガーキャットは、そのぬくもりをそっと届ける存在。
気づけば、私は4つの国をめぐり終えていました。
静けさ。
ときめき。
癒し。
しあわせ。
それぞれの場所で受け取ったものは、すべてつながっていて——
ひとつの大きな“贈りもの”のようでした。
遠くには、プリンセスキャットたちのお城が見えています。
この旅は、終わりではなく、はじまり。
これからも、チュチュ・テイルの世界には、たくさんの物語が待っているのです。
エトワールの旅は、まだ続いていきます。

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