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『君と紡ぐ、青い春』第35話

     廊下をフラフラと歩く。心ここにあらず。さっきの秋山さんとのやり取りの余韻が強烈に残っていて、他のことが何も考えられない。
    「どうして、こうなっちゃったんだろう……?」
    泣くのを必死にこらえようとしても、涙が出そうになる。本当は、今すぐ大泣きしたい。泣いて泣いて泣いて……何もかもがどうでもよくなるまで泣いてしまいたい。でも、学校でそんなことはできない。変な噂を立てられると困るから。困ったら泣けばいいと思ってる女だと、みんなに思われると嫌だから。だから泣かない。泣けない。

     涙がこぼれないように、できるだけ上を向いて歩いていると、後ろから私に近づいてくる足音が聞こえてきた。
    「愛莉……ここにいたのかよ。」
    振り向くと、そこには翔太くんの姿があった。
    「え、なんで?翔太くん……どうしてここに?」
    翔太くんは、少し困ったような表情で頭をかく。
    「いやー、最近愛莉がすごく思いつめてるような気がしててさ。そしたら、クラスの他の女子が花音と一緒にどこかへ行ってたって言うからさ。それで……つい探しちゃった。」
    優しい言い方、優しい表情、優しい雰囲気。本当に、翔太くんは優しい。でも、その優しさが今の私には辛い。
    「私……別に大丈夫――」
    「噓つくなよ。今の愛莉、全然いつもの愛莉じゃない。」
    突然、いつもの翔太くんとは違うハッキリした言い方をされて、返す言葉がすぐに思いつかない。

     ……たしかに、ここで翔太くんに嘘をつくのはよくない気がする。翔太くんとの間に、致命的な溝が生まれてしまう気がする。それに……自分で決めたはずだ。私は彼を信じると――
    「翔太くんは……鈍感なのかそうでないのか、よくわかんないね。」
    「へ?」
    「私ね、秋山さんとちゃんと話そうって決めてたんだ。仲直りしようって、決めてたんだ。でも……ダメだった。仲直りのために努力してたんだけど、無かった、みたい。私と秋山さんとの間には、はじめから友情なんて、無かったみたい。友達じゃ、無かったみたい。」
    改めて言葉にすると、虚しい気持ちでいっぱいになる。だってそうでしょ?友達だと思ってたのは私だけで、秋山さんは私のことをきっと……。本当、何やってるんだろ?バカみたい。

     あぁ、ダメだ。もう涙がこらえきれない。頬を何滴もの涙が流れていくのが分かる。あーあ、泣いちゃった。素敵な彼女になるって決めてたのに。
    「ご、ごめんね。急に泣いちゃって。嫌だよね?面倒くさいよね?こんな彼女――」
    謝っていたら、急に目の前が真っ暗になった。翔太くんのにおいがする。鼓動が聞こえる。どうやら私は、彼に抱きしめられたらしい。そう理解するのに、少し時間がかかった。
    「え?しょ、翔太くん?こ、ここ学校――」
    「俺も、俺たち3人の関係、今のままじゃ絶対ダメだって思う。だから、一緒にどうするか考えていこう!一緒に考えて、考えて、考えて……そうすればいつか絶対!絶対に解決するから!」
    今まで聞いたことのない、翔太くんの強い決意の言葉。その言葉を聞いていると、私たちならなんだってできるような気がしてきた。我ながら単純だなと思うけど、翔太くんの力強い言葉は、今の私には効果てきめんだった。
    「うん……うん……ありがとう、ありがとう。」
    私も強く、彼を抱きしめる。一緒に頑張っていこうという、決意の抱擁。一蓮托生の運命共同体。そういうものに、私たちが成った瞬間だった。




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    どうも、人鳥三郎です!主にはChatGPTとの合作小説を公開していますが、AIを使用していない作品も書き始めています。ぜひぜひ、ご覧になっていってください!

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